見出し画像

日本進出・海外進出の強い味方。事業開発 浦部雄平\\てんちびとインタビューVol.5//

皆さんこんにちは! 天地人の学生インターンの鈴木です。

天地人(てんちじん)は、衛星データを使った土地評価コンサルを行っているJAXA認定ベンチャーです。地球観測衛星の広域かつ高分解能なリモートセンシングデータ(気象情報・地形情報等)や農業分野の様々なデータを活用した、土地評価サービス「天地人コンパス」を提供しています。

今回は、てんちびとインタビューの第五弾として、天地人の事業開発・浦部雄平さんにインタビューします! 月1回、天地人の社員を紹介しています。

浦部雄平(うらべゆうへい)プロフィール
新卒で、経営コンサルティング会社に入社。
素材エネルギー業界の大企業向けに、事業戦略から、営業戦略、システム戦略にわたる、広い分野に関するコンサルティングを経験後、楽天に転職。
楽天では楽天市場の出店者の売上向上のためのサービス立ち上げや、経営企画部門を新設するなど、多岐にわたって活躍。
その後、スペインへのMBA留学を経て2020年、天地人に入社。
天地人では、事業開発マネージャーとして、様々な事業を管掌する。
現在は、フランス在住。
週末は、散歩がてら、マルシェ(フランスでは毎週決まった曜日に街角に多数のお店が出店し旬の食材が並ぶ)に行き、1週間分の食材を調達する。
野菜では、ネギが好き。

事業開発マネージャー・浦部雄平

新卒で入った経営コンサル会社

どうして新卒で経営コンサル会社を選んだのでしょうか。

私が大学生の時、経営コンサル会社で働く人に会って、お話を聞いて「経営コンサル=会社のお医者さん」だと思ったんです。仕事を通じて、お客さん(会社)をより良くすることで、社会を良くすることにつなげることが楽しそうと感じたんですよね。

仕事は、人生の中で大きな部分を占めるわけじゃないですか。働く時間や場をより良いものにできるというのはやりがいがある仕事だと感じ、経営コンサル会社を中心に就活していました。

大学生の時「こんな大人になりたい」などのイメージはありましたか。

特にありませんでした(笑) 私は、長い先の目標を目指すというよりは、今やりたいと思っている気持ちを大事にしてきたように思います。目の前の目標をクリアしたら、また先になにか見えてくるだろうなと思って、やってきたら、今にたどり着きました。今も同じような考えで、人生の道を選んでいます。

自分で舵取りをしたくなった新卒5年目

経営コンサル会社から、次の会社に移ったきっかけを教えてください。

経営コンサル会社のおもな仕事は、お客さんに経営のアドバイスをすることです。私が新卒で、経営コンサル会社に入って、様々な提案をしましたが、最終的に決めるのは当然、お客さんです。そのうちに、アドバイスするだけではなく自分自身で意志決定をしたくなったんです。私自身が自分で意思決定して、ビジネスをしたい気持ちが芽生えてきたんですよ。

結局、その気持ちを抑えられず、5年目で次の会社に移ることにしました。
コンサルティング会社で働く人の中には、同じような気持ちになって転職したり、起業する人は結構多いと思います。

どのような会社に転職したのですか?

楽天という会社で、大きく分けて3つの部署を経験しました。
私が入社した当時の楽天は、ある程度大きくなった後だったのですが、「任せる」という会社のカルチャーがあるんです。中途で入社したこともあり、裁量権はかなり大きかったと思います。私自身でビジネスを「考える」「提案する」「実現する」という一連のアクションをたくさん経験しました。

具体的にどんなお仕事をされたのでしょうか?

私の最初の仕事は、楽天市場というネット上のお店で、あまり売れていないお店を売れるように支援する部署を新設することでした。出品初心者や、イマイチ売上が伸びないといった悩みを抱える出品者のために、ノウハウや初心者向けの広告などを提供する仕組みを作りました。この部署は、軌道に乗ってきたので、次の部署に異動することになりました。

その後は、楽天が買収した海外の会社を管理する部署を担当しました。しばらくすると、その部署ごとグループ全体の経営企画を行う部署に衣替えして、グループ全体を統括するようになりました。

浦部さんの「自分でビジネスをしたい気持ち」に変化はありましたか?

このときには、もっと強くなっていました。

私は、経営企画の部署をグループ全体にまたがった意思決定を整える経験はできました。
ですが、「自分で意思決定して、ビジネスをしたい夢」は煮えきらなかったです。「自分で完全に舵取りしたい」に、「グローバルにビジネスをしたい」「起業したい」という3つの思いが重なったので、ビジネスをもっと勉強して、MBAを取るために、留学することにしました。

夢を叶えるために、海外へ

どこへ留学されたのですか?

スペインのマドリードにある学校(IE Business School)です。全世界から学生が集まり、スタートアップ企業を立ち上げる授業もあったので、かなり勉強になりました。授業の一環として、実際に起業するためのアイデアを考えたり、仲間を集めることもできたので、いい経験ができました。

その後は、日本に戻られたのですか?

卒業後は、ヨーロッパに残って、MBA留学中に集まったメンバーと起業しましたが、立ち上げた会社はうまく行かなかったです。
ですが、日本に帰らずに、海外で就職することは決めていたので、スペインのファッション関連のスタートアップで働くことにしました。

その後、ご縁があって、ヨーロッパ進出を見据えていた、日本のヘルスケアを専門にするスタートアップ企業のヨーロッパ部門の立ち上げをさせてもらえることになりました。

そのヘルスケアのスタートアップではどんなお仕事をされたのでしょうか。

仕事としては、顧客候補が複数いたパリに、ヨーロッパ支社を設立することですね。現地でビジネスをするためのメンバーを集め、営業やECサイト経由で商品の販売など、事業の立ち上げに関わる一通りを経験しました。残念ながら、2年で支社は閉じることになり、日本に一時帰国することにしました。

一時帰国したときに出会った、天地人

日本に一時帰国したとき、いろいろな人に会ったそうですね。

私が日本に帰国したとき、特にヨーロッパに進出したいと考えている方によくお会いしました。いろいろな方に会っているうちに、海外に進出する前に、「そもそも海外に行けるのか?」「ニーズがあるのか?」を調査する仕事に需要があると感じたんですよね。

私が実際にヨーロッパで事業を立ち上げようとした際も、本格的に海外進出する前に立ち上げのための支援をしてくれる人がいたら、かなり心強かったと思います。つまり、海外進出の際の助走役に需要を感じたんですよね。なので、私は、フランスに住みながら、日本の会社が欧州に進出する支援をしようと思いました。

天地人との出会いもこのときだったのですか?

新宿のカフェで櫻庭さん(天地人CEO)とお話したのですが、このときに天地人も海外に進出したいとのお話を聞きました。その時、天地人が起業してまだ1年目でしたが、最初から世界で戦える会社にしたいという思いを聞きました。私も世界に挑戦するスタートアップを支援したいと思っていたので、天地人に入ることを決めました。

天地人に入って感じた独特さ

海外に住みながら、日本の会社で働く際に、時差など難しいことはありましたか?

私は、逆に時差が良かったです。日本とヨーロッパの時差は約7時間あるので、私が住んでいるヨーロッパの午前中に打ち合わせやメールチェックが終わって、午後は自分の作業に集中しやすいんですよ。個人的には、頭の切り替えができて効率がいいなと感じます。

天地人に入って、印象的だったことはありますか?

天地人の皆さんは、それぞれみんなバックグラウンドが違うんですよ。なのに、メンバーと打ち合わせをすると、フランクに話しながら、話が膨らむんですよね。私は、バックグラウンドの違いがプラスに働いて、化学反応が起きていると思います。

現状ではできないことにぶつかっても「こうできるかも?」とポジティブに物事が進んでいくことに驚きました。

今でも天地人にその文化はありますか?

今でもありますね。これからも、その空気感と、お互いのモチベーションを大事にしながら、化学反応を起こすことができればいいなと思っています。

天地人の事業開発メンバーとフランスで。(左:上村さん・中央:浦部さん・右:Adrienさん)


天地人に入って変わった宇宙のイメージ

天地人に入る前から宇宙に注目されていたんですか?

ビジネス的観点から見て、これから波が来るなとは感じていました。AIやシェアエコノミーが当時は大きく注目されていましたが、宇宙も同じようにこの先、注目されるだろうなとは思っていました。

天地人に入って、宇宙に対するイメージは変わりましたか?

天地人に入る前の宇宙のイメージは、宇宙に詳しくない人と同じだったと思います。ですが、私が天地人に入って、宇宙にもともと詳しいメンバーなどから宇宙の話を聞くと、霧が晴れた感じでしたね。宇宙に大きな可能性を感じて、面白いことができるなと思いました。宇宙でできることは日々広くなっていて、発想が広がるのが楽しいですね。

今も続く「舵取りになる夢」

今はどんなお仕事をされているのですか?

天地人では、海外への進出を支援することが主な仕事ですが、他の会社では、海外から、日本に進出したいスタートアップ企業の支援も行っています。

日本と海外の両方から、輸入・逆輸入でスタートアップ支援することが私の仕事です。

「自分でビジネスをやりたい」とおっしゃっていましたが、そのお考えに変化はありましたか?

自分でビジネスをやりたいという思いは、今も変わっていません。私の目標は、グローバルな視点で世の中をよくする事業を創ることです。

昔の自分に言葉をかけるとしたら?

他愛のないお話をします(笑)その時の自分も頑張っていると思うので。
強いて言えば相談があれば乗るよぐらいですかね(笑)

最後に意気込みをどうぞ。

宇宙には、いろんな産業を大きく変えるポテンシャルがあると思います。私自身が、その第一歩を芽生えさせることができるといいなと感じています。私は、将来、全世界で起きている問題にインパクトを与えられるビジネスを創りたいですね。

以上、浦部さんのインタビューでした。
これからも天地人のメンバーにインタビューしていくので、お楽しみに!

天地人では、衛星や地上の様々なデータとAIを活用して、課題解決に向けて情報分析、ソリューション提供を行っています。ご質問等ございましたら、info@tenchijin.co.jp までお気軽にお問い合わせください。

株式会社天地人では一緒に働く仲間を募集しています。