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生き急いでいたのかもしれない

私は生き急いでいたのかもしれない。

病床で目覚めスマホの写真を整理していると、とある哲学者の記事を見つけた。

彼の名は國分功一郎と言う。

彼は大学院から東大に進学した人で私から見ると言わば勝ち組の人である。

彼のファンであった為、読み返す記事をスクリーンショットしていたのだろう。

すぐにネット検索にかけ記事を読み返した。

「就職活動ビジネスの煽りを受けて、学生はせっかちに〝やりたいこと〟や、〝自分にぴったりの仕事〟を探さなければならないと思っているところがある。そんな時、人間は考え続けるのがつらいから、『これが自分にぴったりのものだ』と一足飛びに決めつけてしまいがちです。結果を急ぐあまり、一度行った〝決断〟を絶対視して、他の可能性を遮断している。これは危険。難しいかもしれませんが、ヒントを見つけながら、ゆっくりと考えていくことが大切ですね」

https://gendai.media/articles/-/34205?page=2

「僕の場合も、『哲学で食べて行こう』と決めたのは30歳くらいになってからです。それまでの自分を振り返って、『やっぱり俺は哲学が好きなんだ』と思ったからですね。青臭いですが、世の中の人がみんな、それくらいの余裕を持って、じっくりと〝楽しむ〟ことや自分の好きなことについて考えられる社会を作らなければいけないと思っています」

https://gendai.media/articles/-/34205?page=2

正しく私が犯してきた間違いを指摘されている気がした。
就職浪人をするのが怖くて急足でとりあえず入社した会社。やりたい事ではなかったから3ヶ月で辞めたな。
次は自分が好きな分野で仕事してみたけど、やっぱり研究系じゃないと好きじゃないな。学問と実践は違うんだな。
と。じっくり考えれば分かったのかもしれない事で所謂、無駄足を踏んできた。
2社目はある意味気づかせてくれたと言うか。
本当に苦しかったけど、ほんの一部分楽しかったな。とか思ってみたり。

そして、率直な感想は國分功一郎先生でも30歳くらいになってから哲学で食べていこうと思ったんだ、、、。私は今年26歳。あと4年も猶予があるではないか!
焦るから病気になったんじゃないか?
と思った。

たまたま精神科に入院している事もあって、ドクターに30歳くらいで自分がやりたい事見つけたらいいんや〜と話をしてみた。

すると、意外な答えが返ってきた。

「30歳くらいまで脳は進化するって言われているんよ。思考が固まらないというか。だから30歳までとりあえず生きていれば大丈夫なんだよ。」

と敏腕精神科医が言った。

國分功一郎先生と医学的にも状況が一緒だった。
これは信じてみる価値があると、その情報に対する信頼も上がった。

そして、病床で考えるキッカケになった。
猶予は未だ十分にある。
果たして私は何がしたいんだろう。
性格の根本がポジティブなのか、精神科の閉鎖病棟に入院していても、やりたい事が次々と思い浮かぶ。
読書が好きで色々な分野に手を出している。もっぱら自分が専門だった文学の分野や、小説を読む事が多いのだが、、、。

そして國分功一郎先生が言っている「ヒント」。
これはどこにあるのだろう?

何となくの憶測だが、自分の身の周りにすでにある気がする。

ヒントを掻き集めて、正解を導きたい。
正解を集めていって60点以上は取れる様にしたいな。(理由は大学では60点以上でないと単位がでないから)
最低限でいいから自分に合格点をあげたい。

ゆっくり考えていくことで合格点は貰える気がする。

さーて、焦らずまずは横になって読書、文章の海を泳いでみよう。
もう既に私のヒントがそこにある気がするから。

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