普通ってこと
2020年も、もう終わりですね。
今年はねぇこんな状況でしたけれど、私的には色んな出会いがありました。
色んな種類の、色んな境遇の、今まで出会ったことのなかった人達に出会いました。
私ね、実はどこかで自分のことを可哀想だと思っていたんです。
普通じゃなくて、欠陥品で、みじめで、こんなんじゃ誰にも愛されないに決まってるって。
私的都会に住んで2年目になるんですけど、地元の田舎にいる時は随分肩身の狭い思いをしたんです。
大学中退で、精神病を持ってて、転職を繰り返して仕事も安定してない。
療養期間という名のニート期間もありましたし。
町内のおばさまたちがヒソヒソしちゃう感じ。
同級生とかみんなみんな立派で、ちゃんとしてて、普通に頑張ってる、みたいな。
なんでみんなが出来ることが、自分にはこんなにも難しいんだろうって随分思いました。
人間的に致命的な欠陥があるんだな、このまま一生こういう肩身の狭さみたいなものを背負っていかないといけないのかな、とか考えて絶望的な気持ちになったりもしてました。
でも都会に出てきたらどうでしょう、「まぁそういうこともあるよねー、大変だよねーじゃあ楽しい話でもしよっかー」みたいな。
軽い。
でも拒絶されなかった、受け入れてもらえた。
あぁーこんなに世界って優しかったんだ、人って優しかったんだって思いました。
無関心、とも取れるかもしれないんですけれどその距離感が私には心地よかったんです。
なんでもないように見えて、みんな色々背負って生きてるんだな。
「もっと大変な人がいるんだから頑張る」とか「みんなも大変なんだからそれくらい」とか誰かと比べてどうとか、そういうことではなくて。
なんとなく人間の奥行きのようなものを感じられるようになりました。
人は誰しも自分だけの痛みや悲しみを持っている。
分かち合えない何かをみんな持っている。
劣等感を持つのはもうやめようと思います。
これでいいのだ。
私のこれまでの道のりは、自分で選択し、乗り越え、確かな経験として積み重なっている。
決して蔑ろにしていいものではないのだ。
私は、私なりの最善を尽くしながら生きています。
来年は今までより少しだけ胸を張って。
たくさんの初めてや新しい経験に出会えますように。
自分の中の様々が変化していくのが楽しみです。
今年、私の話をきいてくださった画面の向こうのあなた、そしてみなさま、本当にありがとうございます。
私の思いは報われました。
本当にありがとう。
それでは、良いお年をお迎えくださいね。
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