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幼少期のクセが強い

幼い頃のことを、ふと思い出すことがある。

後部座席に寝転んで空を見上げると、黒い電線がずーっと続いていて
空に線を引いたように見えるから好きだった。

いつか本当のお母さんが迎えに来てくれると思っていた。

パチンコ屋さんの旗に描かれているお姉さんみたいに、大きなオッパイになるのが楽しみだった。


2023年現在
後部座席に寝転がることが無いし
お母さんは1人しかいなかったし
オッパイは取り敢えず付いてる程度だし

好きだなと思うものも
期待する未来も
憧れの自分像も、そうじゃなかった。違った。
(電線の話はちょっとズレてるな。)


ここに至るまでに30年以上かかってるんだから、そりゃそうだろ。

だがしかし
自他ともに認める【嫌なものに蓋をするクセ】は早い段階から備わっていて
現在に至るまで私の心身を守ってくれている。

ピアノの先生が
「どんなに叱っても泣かないし、笑いかけてくるから気が抜けてしまう」
「お母さんが普段から叱りすぎてるんじゃないですか?」
と母に言ったことがある。
母は恥ずかしい思いをしたと言っていた気がする。

嫌いなことはどうにかしてサボりたい
怒ってる人は時間が経つと落ち着く
最終的にどうにか上手いこと収まる 等々
基本的に、私は自分に甘い。
都合良く考えるのが得意だ。


嫌なことや苦しいことはあるにはある。
残念ながら無くならないし
無かったことにはならない。

ただ
自分の中だけで蓋をして、無かったことにすることは出来る。気がする。
いつか自分が苦しむのかもしれないけど、それは「いつかの自分」で、「今の自分」じゃない。


この思考が積もり積もっての「今の自分」。
過去の自分にはもうちょっと頑張って
蓋をする前にどうにかして欲しかった、、


これもまた蓋をするんだから恐ろしい。
クセが強い私。クセを直せない私。
今までも、これからも。

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