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【天皇杯2回戦】FC東京 3-1 福島

■ 2023年6月7日(水) 19:00キックオフ
■ 味の素スタジアム

なんとか仕事を切り上げて味スタへ。日中は暑いくらいだったが日が沈むと観戦にはちょうどいいくらいの気温に。天皇杯は初戦がいつもいちばん苦労する。相手はJ3の福島ユナイテッド。大学よりはやりやすいか。

メンバーはターン・オーバーが基本になるが、徳元は週末のリーグ戦から続けての先発。また横浜戦で途中出場しながらレッドカードで退場となった松木は、次のリーグ戦が出場停止となるためこの試合に先発した。

布陣

児玉
鈴木 東廉 トレヴィザン 徳元
塚川 東慶 松木
俵積田 ペロッチ アダイウトン

前半

試合は立ち上がりから東京がボールを握る。前プレから敵のパスミスを誘い、中盤でセカンドボールを回収して攻撃をしかけるがフィニッシュは決まらず。すると12分、左サイドでの対応がルーズになり深いところからクロスを入れられ、これにファーで合わされて失点、0-1と先制を許す。

東京はボールを支配するものの、連係のところでは息が合わず、パスミスも多く調子をつかめない。それでも19分、塚川が敵陣でパスをインターセプト、そのまま持ち上がり、エリア内で何度か切り返したあとゴール左下隅に流しこんでゴール。1-1と同点に追いつく。

さらに29分、ドリブルでエリア内につっかけたアダイウトンが敵DFに背後から押され倒れる。これがPKと判定され、アダイウトンが自ら決めて2-1と逆転に成功する。落ち着いたPKだったと思う。

その後も東京が優位で試合を進めたが追加点は挙げられず、結局2-1で前半を終えた。いきなりの失点にはビビったが、その後はパスのズレや意図の合わないプレーはあったもののボールを支配して攻撃をしかけ、逆転することができた。守りに入らず追加点をねらいに行きたい。

後半

後半に入っても大きく流れは変わらず。東京がパスをつなぎ、前線へのフィードもおりまぜながら時計を進める。58分、俵積田が右サイドをドリブルで持ち上がり、ゴール前に流しこんだラスト・パスにファーから走りこんだ松木が流しこんで3-1とリードを広げた。

67分、俵積田に代えて西堂を投入。西堂はそのまま右ウィングに。さらに75分にはペロッチと塚川に代えて熊田と寺山を投入して逃げきりを図る。しかしこのあたりからリスクを取って前に出る福島に徐々に押しこまれる展開に。

77分、エリア内で敵FWを倒してしまいPKを与える。ここで1点を返されると試合はわからなくなるところだったが、このPKが大きく枠を外れ胸をなでおろす。この時点で試合はほぼ決まったと思う。

その後も福島の反撃を受ける時間になるが、自陣での守備は固く、また福島のシュート・ミスもあってゴールは許さず。逆に引っかけたボールからのショート・カウンターでいくつかチャンスも作ったが追加点には至らず。

89分、アダイウトンに代えて土肥を投入、3バックにして試合をクローズし、3-1で完勝をおさめた。

戦評

いきなりの失点でビビったが、圧倒的にボールを支配し前半のうちに逆転、後半にも追加点を挙げ、終盤反撃を受けたものの敵のPK失敗にも助けられて2点差を守りきった。正直地力の違いを感じた試合となった。

数字を見ても、シュート数15-8、CK5-4、ポゼッション54-46と東京が優位に試合を進めたことが窺える。福島にはPK失敗も含めチャンスもあったがシュート・ミスもあって失点は立ち上がりの1点のみに抑えた。一方で東京にもさらに点差を広げるチャンスはあったが、シュートが枠に行かず、敵GKにも止められてゴールはPKを含む3点にとどまった。

ふだんとは違うメンバーで必ずしも息の合わない部分もあり、パスがズレたり裏に落としたボールに走る人がいなかったりといったすれ違いも少なくなかったが、それでも全員が走りながら前にボールをつける意識は高く、結果に結びつけた。

ペロッチはシュート・チャンスを逃さず難しい姿勢からでも小さな振りで枠に強いシュートを何本か飛ばしたが敵GKのセーブに遭った。使い続ければそれに比例してポストも含め結果もついてくるのではないかと思うが、限られた出場機会で結果を出すことを求められておりゴールが欲しかった。

アダイウトンは一時期に比べキレを欠く感が否めなかったが、それでもスピードに乗ったときは大きな脅威になった。モチベーションがやや落ちているように見えるのが気になる。PKとはいえゴールが生まれたのはよかった。

これで2回戦を突破、3回戦は7月12日、V東京と対戦することになる。2011年のJ2以来の東京ダービーということになるが、相手がどこであれしっかり勝ってベスト16にコマを進めたい。

評点

[評点はドイツ式(最高1~最低5)]:
児玉(3) エリア外への飛び出し含めボール扱いがしっかりしていた。
鈴木(4) 大きな破綻なく守ったが攻撃参加は限定的。
東廉(4) 読みもよくしっかり守れており合格点。
トレヴィザン(3) 格の違いを見せボールをハネ返しまくった。
徳元(3.5) 失点シーンではクロスの出どころへの対応遅れた。
塚川(3.5) キレすぎて味方がついてこれないパスあった。
東(4) 縦にもしっかりパスを入れられた。
松木(3) 走りまわってあらゆるシーンに顔を出した。
俵積田(4) アシストはよかったが特長あまり出せず。
ペロッチ(3.5) 悪くなかったがゴールがほしかった。
アダイウトン(3.5) PK決めた。ムラがある感じがした。
===
西堂(4) 特長がよく見えなかった。
熊田(4) 絶好機を外す。
寺山(4) よくわからなかった。
土肥(-) 時間短し。

若手が総じて今ひとつだったのが残念。

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