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忍者と極道 帝都八忍の忍者歴と序列を考察

13巻で左虎右龍のおおよその生年月日が把握できたことでかなり絞られてきたので、考えをまとめてみました。


【帝都八忍メンバーと序列】

劇中現代の2020年版です。

  • 神賽かさい惨蔵ざんぞう(長)

  • 璃刃あきば壊左かいざ(次席)

  • 祭下まつもと陽日のどか(末席)

  • 多仲たなか忍者しのは

  • 病田やまだしき

  • 覇世川はせがわ左虎さこ

  • 邪樹やぎ右龍うりゅう

  • 雄鷹おだか斗女とめ

なお2020年より8~9年前に他界した、左虎右龍兄弟の義父おやじ殿である覇世川炸羅は壊左に次ぐ第三席の実力者だった模様(ヘッド画像参照)。
他メンバーの席次は明かされていない故の不明を考えるのが本記事の主旨。

長は長なのでもうあえて考察から外します。384歳だし……。

【多仲忍者】

現在15歳。
本作は2020年の4月以降から物語が始まっているので満15歳の高校一年生なのはまぁ当然。
5歳児の時点で既に忍者として育てられており、少なくとも10年以上前に両親を喪い、長に拾われたようです。
11年前に放送されたフラッシュ☆プリンセスの第一話を誰かと一緒に見ていた記憶が天国への回数券ヘブンズ・クーポンによるフラッシュバックで蘇っていたので、おそらく11年~10年前の時点で両親を喪う惨劇に遭ったと想定されます。

※※※

忍者しのはが正式に帝都八忍入りした時期は不明。ただし、小学生の時点で既に忍者として極道をブッ殺す仕事はしていた模様(クラスメイトに目撃された事件や陽日、色の回想から)。

最年少の帝都八忍であり、小学生の時点から既に忍者として活動していますが他キャラクターの年齢と忍者としての修行を開始した時期を考慮すると席次は低いかと思われます。

【璃刃壊左】

享年94歳。
最初に死ぬけど次席が納得のスーパーお爺ちゃん。戦時中から忍者していたので、修行期間を考慮すると彼もまた十代かそれ以下の年齢で忍者始めていたのは間違いないでしょう。

暗刃の開発者だけあって、壊左の使う暗刃は異能と嚙み合っていて原点にして頂点とも言えます。
94歳とは思えぬ身体能力でしたが、これでも衰えているようで全盛期には忍者しのはと同レベルの速さの暗刃を撃っていた……というのは外伝「獅子の華」で描かれていますね。

忍者としてのメンタル、教育者としての容赦の無さ(本人が死んでからどんどん明かされるその名の通り鬼をも殺す荒行……)、そして上述したシンプルな異能から撃たれる暗刃のヤバさ。
総合評価で次席(長を越えるのは事実上無理なので本当に人類の限界超越した存在)が納得です。

壊左の暗刃は他の忍者のような広範囲攻撃はできませんが、劇中で見せたようにアウトレンジからの超音速で変幻自在の動きをする暗刃の対応能力は抜群。
極道きわみさんが最初に殺せた忍者が壊左だったことは極道側にとって最高に運が良かったと言えます。

【祭下陽日】

享年20歳。
6~7年前から忍者として活動しています。本人の回想台詞と、コミックス2巻の作者神サクガミ解説で一年間の誤差が生じていますが、満6年か数え年で7年かの差異かと思われます。

帝都八忍入りした時期は不明ですが、一番の若輩でそれ故か末席。
ただし実力というか異能は長が認めるチート。
末席である理由は、忍者としての経験の浅さと異能を抜きにした忍者としての基礎要素かと思われます(忍者としては致命的なくらい情に深い)。

序盤に死んでしまったうえに末席ですが「飛行能力」「広範囲攻撃」「拳銃チャカの弾程度なら溶かしてしまう熱気を常時帯びた防御力」を兼ね備えていることから、彼がもし生きていればどれだけ後の悪事わるさかまされた時の被害が少なくなっていただろうかとファンに惜しまれ、その実力が再評価されているキャラクターです。

また、後述する呪血の忍者兄弟ブラザーズと比較すると6~7年で帝都八忍入りしていることがどれだけ早いかよくわかります。
ただ陽日マジで強いんだけど、情動の揺れ動きが強すぎてどうしても後々に出てくる極道幹部クラスとの戦いですら敗死するビジョンが見えるんだよなぁ……。
あと火力が高すぎてかえって困る場面がある。

【病田色】

享年28歳。劇中での時期を考慮すると満28歳になって一~二カ月そこらで亡くなっています。美人薄命やで……。

彼女が忍者として修業を開始した時期は不明です。少なくとも十年前の時点で忍者しのはより先に修行していた模様(既に顔が爛れていたため)。
とにかく中学~高校の時点で忍者にスカウトされたことだけしかわからない。

忍者としてはどちらかというと後方支援タイプ。
事務処理と陽日よりスマートな広範囲攻撃が得意で(異能が非破壊攻撃なので一般人パンピーを巻き添えにしても構わない)、正に忍者らしい忍者と言えます。
これらの純粋な戦闘能力以外の面も含めて、席次がどれくらいの位置だったのかは気になるところですが、あえて不明のままでいるのが私的には一番嬉しかったりします。

不明わからないってこたぁいくらでも妄想ユメ見れるンだぜ……!

【覇世川左虎】

誕生日は10月4日。劇中の描写からするに、満7歳の冬で弟共々炸羅に拾われて忍者の修行を開始しています。
ちなみにこの7歳になる前の時点で弟の右龍が県向こうまで迷子になったのを見つけて帰宅させるとかいう、化け物じみた行動力と体力をこの双子は持っています。そら忍者になれるわ。

ただ帝都八忍入りしたのは大学生になってから。本編の8~9年前に行った、繰田美伴の麻薬ヤク研究所ラボへの襲撃カチコミの時点でその年齢と八忍入りだったので、実に10年以上の修行期間が設けられています。
修行期間中も小さい仕事ならこなしていたのでしょうが、意外と遅かったのは炸羅が過保護だったのか、帝都八忍の空き枠が無かったのか。

それから8~9年を経た今の席次はかなり高いのでは、と考えています。
医者としての技術や顔の広さに、本人自身の実力。計算すると20年以上忍者やっているので、壊左とはまた違う教育役も担っていたことを考慮して。
私的には劇中時には義父おやじ殿と同じ第三席に就いていたらエモいなと思っています。

【邪樹右龍】

左虎と一卵性双生児なので経歴は大体一緒。しかし本人が認めるレベルで体躯ガタイや体質があまりにも兄と違います。どうなってんだよ。

ただでさえカンストしている忍者の中で、身体スペックにおいてさらに最強なのが右龍。もっと強い華虎ちゃんとかいう化け物がいるけど、それとタメ張れる強さを得ちゃったからな……。

しかし右龍は良くも悪くも目立つうえ、基本技の不死身の電撃漢エレキマンの準備動作で読まれるのでパワーアップ前は結構窮地に立たされる場面がありました。持ち前のタフネスでどうにか耐えて戦っていた泥臭いファイトをする、実父と同じプロレスラータイプ(忍者だよな?)

経歴が兄の左虎と同じなので忍者しのはをシゴく場面が劇中でもあり、席次が忍者としての経験が年功序列ならば第四席くらいは行ってそうだと思います。
ただお兄ちゃんと並ばず女性陣に追い抜かれていたらそれはそれでちょっと美味しい。

【雄鷹斗女】

情報が少ないのでよくわからないのが斗女たん。謎の多い女。忍者として正しい。

半死半生の状態になる前に撮られたと思しき写真が手掛かりの一つ。

この「東京の再開発に伴う極道の地上げ」という台詞から2000年代初頭にあの状態になったことが伺えます。
長く見積もって20年近く。短く見積もって15年くらいが事故の起きた時期。

注意したいのが、斗女たんが四肢を失った状態から、忍者にスカウトされるまでの期間にブランクがあった可能性を考慮しなければいけないこと
以上のことから、斗女たんの忍者歴はよくわかんねーんですよね。
長がトランス状態に入ったシーンで女児斗女たんにペンチを渡しているコマがありますが、アレを見る限り年齢一桁から10歳くらいで忍者にスカウトされたと見るべきでしょうか。

13巻現在持ちうる材料からの推測年齢と忍者歴がこのように5年近くブレてしまうので(現在の斗女たんは全裸シーンがあるけどサイボーグ化しているのでそれもまた推定年齢をブレさせる要素)、10年以上は忍者やっているのでは?くらいが現在出せる結論でしょうか。

※※※

ただ百体のロボ忍者を同時に操る忍巧美男衆テクノビダンズに、超頭脳によるマルチタスクで情報処理を行うことから、ぶっちゃけ帝都八忍の要とすら言える人材。
そもそも斗女たんが(情報戦的に)強すぎるので彼女が日本にいない時期を狙って悪事わるさかましだしたとしか思えないタイミングの良さなどがあり、斗女たんが最初からいれば劇中の忍者誰も死ななかったんじゃね?ってレベルのチート。

この極道にとってあまりにも都合のよいシナリオ、明らかに『脚本家』が噛んでますね。

ともあれ「忍者は武器を使わず」のルールを破る斗女たんを長が(少なくとも恰好だけは)気に入っていないポーズを取っているので、実態として席次は第三席に入れてもいいと思うけど、そこまで行っていないのではと考えています。

【まとめると】

忍者歴の長さを上から順に並べると

  • 神賽惨蔵(360年以上)

  • 璃刃壊左(80年近く)

  • 覇世川左虎(20年前後)

  • 邪樹右龍(20年前後)

  • ↑ここまで確定ライン

  • 雄鷹斗女(10年以上)

  • ↑↓二人は前後している可能性アリ

  • 病田色(10年以上)

  • ↓ここから確定ライン

  • 多仲忍者(10~11年)

  • 祭下陽日(6~7年)

こうなりますね。

……ちゃんと考察すると5歳児の時点から忍者やっている忍者しのはがやっぱり若輩わっけェってのが衝撃ですね。忍者ブラックすぎて化け物すぎる。

【余談】

極道きわみさんはグラスチルドレンOB。
・14歳の時点で奇斑离倫に襲われて、2005年12月25日生まれのガムテの父親と目される(実際には違うがガムテは認定
・以上の事実から28~9歳くらいだと考察されている
だがフラッシュ☆プリンセスは11年前に放送されており、その時期には既に極道きわみはグラスチルドレンをやっているはず

グラチルやりながらプリヲタはやれますが、そうなると忍者しのは天国への回数券ヘブポンで見た、あのテレビと本ばかりしかない密室と、幼い忍者しのはを抱えていた青年は誰なのか?ってなっちゃうんですよね。
まぁ服用ラリって見た光景なので全部が全部真実なわけないのですが。
でもラリってなくても、血まみれのエリカの花畑を一緒に幻視したしなぁ……。

極道きわみさんグラチル時代に何やってたの?

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