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ひとつひとつの経験を道しるべに ~人生の意義・意味~

今回はポジティブ心理学のMeaning in life(人生の意義・意味)に関する内容です。

この概念は前回お伝えしたPERMAモデルのM(Meaning)に関連し、ウェルビーイングの中核といわれるほど重要なものです。

さて、まずこの概念を小難しい言葉でお伝えすると”自分自身の存在理解と人生における包括的な目的理解”です。

「自分が何なのかと人生の方向性が明確な状態」ということですね。

みなさんは自身の存在や人生の目的・方向性について聞かれたら何と答えますか?

”やりたいことが見つからない”という方もいると思いますので、このあたりも含めてお伝えできればと思います。


まず、人生の意味・意義に普遍的なものはありません。

誰にでも当てはまるような答えは存在せず、その人だけが持つ唯一のものです。


では、どうやって意味や意義に辿り着くことができるのか?

そのルートは大きく分けて2つあるとされています。


①自分自身の価値に従って目標達成を目指していく

②とにかく人生経験を重ねていく


いずれにしても経験を積むことが大切ということですね。


経験の積み重なりについて、この内容を勉強して持った僕のイメージを話させてください。


まず、1枚の地図を想像してください。

次に、経験は全て道しるべと考えてみてください。

何かを経験するごとに地図の上にひとつ道しるべを置くことができます。

そして、経験を重ねていくことで道しるべが増えていきます。

この過程を繰り返し、地図上に道しるべをたくさん置いていけば進むべき方向が浮かび上がってきますよね。

その照らし出された道が人生の意味・意義です。


このように経験を重ねていくことで少しずつ見えてくるのが人生の意義・意味だと考えられます。

実際、経験とその一貫性が重要とされています。

ひとつひとつの経験が振り返ってみると繋がっている様子が想像できますね(スティーブジョブズの言っていたConnecting the dotsと同じような考え方ですね)。


とはいえ、”経験”という話をするときに「自分にはそんな大層な経験はない」と感じる方もいるかもしれません。

ですが、経験は人それぞれです。

大きい小さいはありません。どんな些細なことも経験のひとつです。

そしてそこから学べることがあり、次に繋がっていきます。

ただし、その学びは喜ばしいものばかりではないでしょう。

「こんなことやらなきゃ良かった」「思っていたのと違った」などの結果も考えられます。

でもそれでいいんです。

実際に行動を起こしたからこそ、”そっちじゃない”とわかったのだから。

もし行動を起こしていないと、「あの時やっておけば…」のような後悔が生まれることもありますよね。


大き過ぎる負荷が掛からない限りはどんどん挑戦して良いと思います。

一方で、その負荷を乗り越えるための経験を積んでみるのも良いですよね。


「でも今何をやればいいのかわからない…」という方もいると思います。

前を見るのも大切ですが、振り返ってみるのもまた大切です。

やってきたこと、やってみたかったことを思い返すことで今が見えてくることもあります。

ぜひ自分のことを回想してみる時間を作ってみてはいかがでしょうか?


まず1つ行動を起こしてみるのがポイントです。

きっとそこから波紋のように新たな可能性が広がっていきます。

人生を豊かにする道しるべ、作っていきませんか?

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