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BEVでの充電体験記

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日産アリアを契約したのは良いが、BEVに対する知識が乏しいことに不安が残っている。BEVがこれまでの車と最も異なるのが動力源の補給、つまり充電だ。ガソリンであれば数分で終わることが充電はそうはいかない。これはアリアの納車前に体験するしかない!と思い、近くにBEVをレンタルできるところがないか探してみた。

日産リーフ 1 day オーナー体験

僕のような一般的な人が感じる不安を払拭するためか、日産は丸1日リーフを借りて体験できる「1 day オーナー体験」というプログラムを用意してくれている(これを書いている2022年12月時点では中止しているようだ)ことを知り、アリアを購入したディーラーにこのプログラムへの参加をお願いした。

リーフを借り、自宅から100km程度離れたアウトレットモールまて高速道路で移動。途中、モーターならではの加速とワンペダルドライブ、サービスエリアの充電器の利用状況を確認してみたり、日産の運転支援機能であるプロパイロットを試したりして、アリアへの期待を膨らませる。

アウトレットモールでの充電
アウトレットモールでの充電。充電器には様々なEVが集まり、その中にはアリアも。

到着したアウトレットモールでは無料で普通充電を行うことができ、広い駐車場の中で最も建物に近い一等地に充電器があるので、優遇されている気分になった。しかも充電器には様々なEVが集まるので、それらを見ているのも楽しかった。偶然一緒になったアリアを見てテンションが高まる。

これが、いわゆる目的地充電というもの。自宅での充電ができないだけに、いかに目的地充電を行うかというのは今後のBEV運用にあたっての重要なポイントになりそうだ。

お借りした日産リーフは40kWhのバッテリーを搭載しており、満充電で250km程度は走ることができる。今回くらいの移動距離の場合、充電なしでも往復できるが、目的地で少しでも充電することができれば、安心感が増すことになる。3時間程度の滞在でだいたい25%、航続距離にして60km分くらいは回復できる計算。実際にそのくらいの充電できていた。

テスラ 専門のレンタカーショップでモデル3をレンタル

2022年11月、テスラのスーパーチャージャー(テスラ専用の急速充電器)がある岐阜羽島にCOCONEXTさんというテスラ専門のレンタカーショップができたことを知り、早速お邪魔してモデル3を借りることにした

COCONEXTさんでお借りしたモデル3
COCONEXTさんでお借りしたモデル3

モデル3でやりたかったことは、お金を払って急速充電と普通充電をすることで、だいたいの充電単価を知ること。日本にある多くの充電器はe-Mobility Powerというネットワークを使って認証と支払いを行うが、それには充電認証カードを手に入れる必要がある。しかしながらアリアの納車にはまだ時間がかかるので、月額費用のかかるカードの契約はまだしたくない。そこで今回はテスラのスーパーチャージャーと、スマートフォンアプリにクレジットカードを登録すれば普通充電のできる、エネチェンジの充電器を利用した。

エネチェンジの充電器は、充電器のQRコードをアプリで読み込むだけで簡単に充電できる。しかも、アプリから充電器の利用状況がわかるので、空くのを待ってから向かうことができた。前回のアウトレットモールにあった3kW充電器の倍の6kWh出力なのもありがたい。今回はコンビニに設置されたものだったが、2〜3時間は滞在するような場所であれば先日のリーフなら50%くらい充電できてしまう。

エネチェンジの充電器
エネチェンジの充電器。2027年までに3万台の充電器を設置する予定とのこと。

この日は鈴鹿サーキットに出かけ、ある程度バッテリーを消耗した状態でテスラのスーパーチャージャーへ。もうこの見た目だけで特別なことをしにきている気分にさせてくれるし、100kWを超える出力を持っているとのことなので、どのくらいのスピードで充電できるのかとワクワクした。

岐阜県の羽島にあるスーパーチャージャー
岐阜県の羽島にあるスーパーチャージャー。到着時にはモデル3とモデルXが充電中だった。

車内でインフォテイメントシステムの表示を見ているとみるみるうちにSoC(State of Charge)の数値が上がっていくのがとても気持ちいい。本当に30分もあれば80%に到達するので、これくらいなら待つことはできると感じた。充電しながらもエアコンなどもそのまま使えるので、不自由な点はない。

インフォテイメントシステムで充電状況を確認
インフォテイメントシステムで充電状況を確認

日産もこれに迫る90kWの急速充電を設置しているところも増えているようなので、充電に関する不安も和らいできた。

ということで、BEVに不安を感じる方はレンタルして丸1日体験してみてはどうだろうか?探してみると借りられる手段がいくつか見つかるはず。最近話題になっているBYDのAtto3は、2022年9月30日に始まったeモビリティ パートナープログラムでなんと一ヶ月も借りられる!


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