【高一高二向け】東大式☆学校の活用術!

こんにちは!東京大学文学部三年の布施川天馬です。
今日のトピックは「学校の利用方法」です。

皆さんの多くは学校(高校や予備校)に通ってらっしゃると思いますが、うまく活用できているでしょうか?
先生なんてアテにならないよ!」だとか、「学校の進度なんて気にしないで自習でもしてる方がマシ」だとか思っていませんか?

それは大きな間違いです。
学校は利用する方法によって、自分の勉強の効率や、結果を更にブラッシュアップすることのできる機関です。
それをこれから説明していきたいと思います。

〜なんで「先生」は必要なの?〜

そもそも、なぜ私たちは学校に通っているのでしょうか?
それは、「学びを得るため」ですよね。

でも、昨今学習参考書は大変充実しています。
本屋に行けば大抵の知識を得ることはできますし、新品が高くて買えないなら図書館で借りたり古本屋などで中古を安く手に入れることができます。

つまり、極端な事を言ってしまえば、大抵の事なら自習で賄うことができます。
僕の知り合いにも大検(高校卒業程度の資格を得られる試験)を受けて東京大学に合格した人もいますし、理論上は、高校卒業程度の資格さえ取れれば、東京大学に限らず、様々な大学へ進学することができます。

でも大抵の人にはこれは無理ですよね。
最近の参考書はかなり詳しく、わかりやすく書いてくれているものも増えていますし、レベル別になっているものも多く、知識を獲得するハードルは大変低くなっているというのに、なぜ無理なのでしょうか?

それは、「苦手科目の存在があるから」と「自習では『はじめの一歩』が踏み出しにくいから」です。
また、学校にはただ知識を獲得できるだけでなく、学校に通っているからこそ得られる利用価値もあります。
自習のためだけでなくて、違った意義を求めるべきなのです。

〜苦手科目を撃退しよう〜

どんな人にも「苦手科目」はありますよね。僕の場合は理科でした。
理科、特に物理のことになるとどうにも頭が回らなくなり、数学で慣れ親しんだはずの簡単な数式でさえ浮かばなく、解けなくなりました。

高校の時は、使っている問題集やテストのレベルが簡単だったので一応解けましたが、センターレベルになると全く解けなくなり(これは毛嫌いして演習を怠ったこともあるのでしょうが)、本番でも結局理科は6割しか取れませんでした(化学基礎・物理基礎の両方とも6割ですよ)。

なぜ「苦手科目」が存在するかの議論や、それの克服の仕方はまたいつか話すとして、とりあえず感覚的に分かることは「苦手科目は自習に向いてない」ということですよね。

そもそもなぜ苦手って、それを見ると頭が回らなくなってしまったり、眠くなってきたりするから苦手に感じているわけです。

そういう科目でも、受験で使うからには勉強しなければなりません。
こういう時に役立つのが、「先導者」の存在です。

つまり、道に迷いやすい受験勉強の森の中で、「こっちだよ〜」と(比較的)正しい道を示してくれる人がいれば良いのです。
そして、その役割を果たしているのが、「学校の先生」なのです。

もちろんこれを読んでくれている読者の中には「塾や家庭教師の人に教えてもらっているから先生の話は聞かなくていい」と思う人もいるでしょう。
確かに、それも一つの手段だとは思います。

でも、よく考えてください。いくら塾の先生や家庭教師の人に教えてもらえるとはいえ、同じことを2回も3回も教えてもらうのって、無駄だと思いませんか?

学習で大事なのは「反復」です。
別に一回で上手くなる必要はありません。
何回か繰り返すうちにだんだん上手くなっていけば良いのです。

ただし、だからこそ、何回も手を引いて教えてもらうのは非効率的です。
なるべく早い段階で自立して道をなぞれるようになった方が効率が良いに決まっています。

学校の先生の授業を聞かないのは、わざわざ先導してくれている先生の手を離して歩いて行くに等しい行為です。
獣道でも良いので歩いて正しい道を確認する、つまり「自分でその公式なり文法なりを用いて何かを成し遂げる」ということが重要なのです。
そうすることで、次回以降教えてもらうときに「あぁ、あの時にやったことだ」と思い返すことができます。

この「思い返す」ということが勉強には大変よく効く薬なのです。
先生の話を聞かないということは、この貴重な「思い返す」という行為のチャンスをみすみす一回逃していることになるのです。

どうでしょう、先生の話を聞こうという気になったでしょうか?
ここまでの話をまとめると「復習は大事だよ」ということですが、先生の話を聞かないとこの復習のチャンスを逃してしまうのです。

〜背中を押してもらおう〜

次に「はじめの一歩を踏み出しにくい」ということですが、これは多くの人がなんとなくわかると思います。
どんなことでも物事を始める時の一歩めというのは中々踏み出しにくいものです。
特に勉強となれば抵抗が大きいことは簡単に想像できます。

さて、話は変わりますが、例えばあなたがいきなり思い立ってジムに通い、筋トレをすることにしたとします。
目指すは体脂肪率10%、アスリート一歩手前のバキバキの体になろうと考えましたが、いざジムに行くとたくさんの機器があって、どれをどの順番でどれくらい使えばいいのかわかりません。
そんな時、あなたはどうするでしょうか?

きっと、近くのトレーナーさんだったり知り合いのマッチョだったりに助けを求めますよね。
なぜなら、どうすれば上達するのかという型が全く分かっていないからです。

勉強でもこれと同じことが言えます。
偏差値をあげよう!テストの点をあげよう!と言っても、具体的にどのように勉強を始めて良いのかがわからなくなってしまうという経験は皆さんおありだと思います。

そんな時に役に立つのが、先生なんです。
曲がりなりにも先生はその教科のプロですから、きっと効率的に学習できるアドバイスをしてくれるでしょう。

どんなことでも基本的には「型」があります。
初学者ではその「型」が分からないからこそ、どうやってその勉強をすれば良いのか、なぜその順番で勉強をするべきなのかなどを聞ける相手が必要になるわけですね。

〜先生と仲良くなれ!〜

ここまで読んで、「そしたら、先生を使いたいときだけ使えばいいんじゃない?」と思った人も多いと思います。
確かにそうです。

しかし、よく考えてみてください。
先生も人間です。
明らかに自分を都合よく利用するだけ利用したいのだという意思がハッキリ見える人間と、自分をしっかり尊重してくれる人間と、どちらと友好的な関係を築きたいでしょうか?

もちろん後者ですよね。
先生も仕事ですから前者のタイプの人を邪険に扱うということはないと思います。

ただし、後者の人間がちょっと無理なお願い、例えば特別に練習問題のプリントを作ってもらったり少しだけ長めに指導してもらったりと言った恩恵に預かれることはあるのではないかと思います。

僕があまり成績の伸びない生徒の話を聞いていると、先生をまるで道具のように扱っている人が多いように思えます。
人によっては先生と敵対している子までいたりしますが、これは大変損していると思います。

それよりも、先生を利用するのであれば、まず先生の話や授業をしっかりと聞いて「良い子」であるようにした方が何かと得だと僕は考えます。
たとえそれが上辺だけだとしても、互いに気持ちの良い取引が出来た方が関係性は長続きするからです。

〜まとめ〜

特に受験勉強において、学校を、特に先生を利用しないという手はないと思います。
初めの段階ではリードしてくれて、ある程度自立して歩けるようになったら添削や練習問題の作成など、様々な点でバックアップを受けることができるからです。

そういった意味で、先生を利用しないのは大変勿体無いことです。
「自習の方が効率が良い」なんて思ってる人は、実は大損しているのかもしれません……
ぜひ、先生を利用してみてください!

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