勉強時間ゼロでも東大に逆転合格する方法

こんにちは。布施川天馬です。

そろそろ高校二年生のほとんどの人は部活動の引退が見えてくる(もしくはもう引退している)時期ではないでしょうか。

部活動って楽しいですよね。
ある余暇の活動にあそこまで入れ込んで、心の底から力を振り絞りながら活動したことはなかったですし、きっとこれから先もないのだと思います。

noteには好きな記事に対して「スキ」を送ることができますが、それと同じようにして、何かに対して「スキ!」と全力で言えることは幸せなことでしょう。

現在高校一年生の人たちは、きっと来年から事実上の部活動の最高学年になるのでしょう。
きっと責任重大ですが、それに加えて「勉強との両立」だったり「私生活との両立」だったり、色々と考えなくてはいけないことも増えますよね。

でも、上手くやれば部活動をしながらでも逆転合格することはできます!
僕は高校3年生の春になるまで毎日部活漬け(引退は高3の5月でした)で、勉強時間なんて本当に全くのゼロでしたし、浪人中も週3でバイトをし、自分で交通費などを稼ぎながら受験勉強を行っていました。

今日は効率良く受験勉強に勝つコツをお教えします。

時間がない!!

とにかく、僕のような「部活全振り受験生」にとって、何よりも大事なのは「時間」です。
受験まで1年間あると言っても、時間に余裕が全くありません。

1年を365日として、例えば、そのうちの10~15日程度は急用や病気、学校のイベントなどがあって勉強できないかもしれません。
そうして、1年間のうちに勉強に取り組める日を350日程度としましょう。

そのうちの200日程度は授業日であるとしましょう。
そうした場合には、1日のうちで自習に当てられるのは4~5時間程度です。

残りの150日は春休み、夏休みなどの大型休暇と年間を通した土日祝日の合計を想定しています。
これらの日は、では頑張って10時間勉強するとしましょう。

そうした場合、ざっくりとした試算ですが、1年のうちで勉強できる時間は4*200+10*150=2,300時間となります。

これを多いと見るか少ないと見るかですが、例えば、ここから600時間を過去問演習にあてたいとしましょう。
そうすると残りは1,700時間です。

ちなみに600時間の過去問演習という試算ですが、平日には授業があることを加味して、平均1日6時間をあてられるとすると、受験本番のだいたい3ヶ月くらい前から取り組む計算です。

試験本番は2月の半ば〜終わり頃でしょうから、この計算だと11月くらいから過去問演習に取り組んでいることになります。
この辺の感覚は人によりますし、早いから受かるとか遅いから落ちるということではありませんが、僕の感覚からすると「遅い」ほうに入るかなと思います。

そして、残りの1,700時間ですが、仮にこれが5教科7科目型の受験であったと考えた場合に、単純に割ってしまうと、1教科にかけられる時間は340時間となります。

もちろん科目によって得意不得意があったり、傾斜配点があったりすると思うのですべてに平等に時間を割り振ることはないと思います。
それでも200時間〜450時間程度の振れ幅になるかと思われます。

仮に340時間とすると、これはだいたい2ヶ月ぶんにあたります(1ヶ月で平日22日と休日8日の計算)。

つまり、あなたが国立型で高校三年生から受験を行う場合には、おおよそ2ヶ月で1教科を極めるペースが必要になるということです。

もちろん、授業で全範囲を扱えていない社会や理科も含めてです。
過去問で戦えるためには最低限全範囲の知識の暗記くらいは必要になるでしょう。

これはかなり雑な試算であって、もっと頑張れる人は頑張って時間を確保できるのでしょうが、それでもここから1,000時間単位で時間が確保できることはないでしょう。

このように、我々には全く時間がありません。
それではどうやって勉強すれば良いのでしょうか?

時間節約術 その1 無駄をなくせ!!

上で試算してみたように、我々には時間がないことがよくわかってもらえたと思います。
それに対応するには、次のような選択肢があります。

・時間を徹底的に節約する
・時間を増やす

後者については難しいでしょう。
やるとすれば、朝に相当早起きして、夜も夜更かしするなどでしょうか。
それでも、これは避けるべきです。

理由は、無理な生活リズムを続けても絶対に何処かでガタがくるからです。
先ほどの試算について、僕は1日の睡眠時間として7時間を必ず確保しているという前提で組みました。

これを、それでは相当頑張って、睡眠は1日5時間、深夜2時から朝の7時までで乗り切るというようにしてみましょう。
そうして、授業日でも1日当たり6~7時間、休日には15時間程度学習できるようになったとしてみます。

果たしてこれを1ヶ月、はたまた2ヶ月続けられるでしょうか?
そしてこれを1年間欠かさず続けられるでしょうか?

人によってはできるかもしれませんが、普通の人にはきっと無理です。
1週間~2週間程度できっとどこかにガタがきます。

受験勉強はマラソンです。
無理せず細々とでも良いので続けなければならないのです。

そして、一番大事なことは「志望校に合格すること」です。
受験勉強それ自体が大事なのではありません。
元々の実力で十分合格できるなら、受験勉強なんていりません。

この記事にも書いたように、試験はだいたい朝早くから始まります。
試験場で、試験開始時に最大限集中できている体でなくてはいけないのです。

それを踏まえると、無理な夜更かし、睡眠時間の削減などするべきではない、むしろ愚の骨頂というべきところであり、これらは絶対に避けるべきものです。

よくいる「頑張ったのに落ちた!!」みたいな人はこのタイプが多いような気がします。
それは落ちます。
受験に受かるために試験を疎かにするなんて、本末転倒ですから。

さて、話を戻しましょう。
受験勉強をする時間がないので、どうにかして時間を節約して効率良く勉強しようという話をしていたのでした。

時間がこれ以上増えないのなら、少ない中でもやりくりするしかありません。
そして、それ以上に大事なのが、「無駄な時間を減らす」ことです。

受験勉強における「無駄な時間」とはなんでしょうか?
どんな時間を指すでしょうか?

僕の考える「無駄な時間」は、まず「迷う時間」です。
これは「わからない問題に対してウンウンと唸りながら考える時間」だったり、「次に何をやろうかと思案を巡らす時間」だったりを含みます。

勉強を行う際に、迷っている時間はありません。
まず行うべきは行動することで、立ち止まっている暇はないのです。

しかし、「わからない問題を考える時間」も大事です。
なので、僕は「3分ないし5分」をリミットとして、「それを超えて何もわからない場合には回答を確認、それでも分からなければ、また3分考えてから先生に質問」というルールを決めていました。

この回答を確認というのが重要なところで、答えを見て分かるのであれば「自分にも解けた問題」答えを見ても分からなければ「自分には解けなかったであろう問題」として分類ができるのです。

前者に対しては、また復習をすればいいでしょうし、考えていればいつか解けたでしょうが、後者に関しては恐ろしいほどの時間を費やさなければ解けなかったでしょう。
そんな「時間食い虫」な問題をフィルタリングすることができるのです。

ただし、質問の際には「わからない!」と聞くのではなく、「この問題のこの部分までは分かるが、ここから先がわからない」とか「この部分の式変形がわからない」と言ったように、「わからない」を具体化してから聞くようにしていました。

「わからない」箇所を具体化してから質問をした方がお互い建設的ですし、先生の「わからない」箇所の特定のための「探り」の時間も必要がなくなるためです。

そもそも、10分15分考えてわからない問題が1時間経ってわかるようになるのかと言われれば、そんな保証はないのです。
もちろん学問はわからない問題について答えを自ら探求し続ける姿勢が何よりも大事ですが、こと受験勉強に関しては無駄な時間として切り捨てるべきです。

勝ちと学問上の姿勢、天秤にかけてどちらをとるか。
前者を取るなら受験生、後者をとるなら思索者と言ったところでしょうか。
僕は「受験生」として思索者としてのプライドを捨てました。

全てを拾いつつ、何も落とさずに勝利することはなりません。
何かを失いながらも先に進んでいく姿勢も時には必要で、僕には失われた時間を取り戻すために、それ以外の精神的なものを犠牲にしました。


「わからない」ことは全く恥ずかしいことではありません。
それよりも、「わからない」ことをそのままにしておくことの方がよっぽどまずいことです。

先生にわかりません!といって泣きつくのは一瞬で終わります。
でも、わかりません!という一瞬の恥を恐れて聞きにいかなかった場合、1年間後悔することになるかもしれません。

「わからない」はゴキブリと同じです。
1箇所あれば、30箇所は湧いてきます。
見た瞬間に、質問という武器で片端から叩き潰しましょう。

時間節約術 その2 目標を立てろ!

さて、前項では無駄を切り捨てましたが、その次に何をするべきでしょうか。
ここでは目標を立てることの大事さについて言及します。

そもそも、受験勉強とは目標ありきのものです。

ある大学に合格したい!でも今の自分では無理…
→じゃあ、この差を頑張って埋めよう!

このように考えてみたときに、何をすべきかは決まります。
「何をすれば受かるか」を具体的に考えることです。

何をすれば受かるか、これは志望校によりますが、やはりまずは弱点教科の補強などが挙げられるでしょう。
具体的には、ガタガタになっている文法や単語、公式などの知識補充だったり、応用力不足なら考えてみたり(ただし考えすぎない)です。

闇雲に続けても、絶対に志望校には合格できません。
常に志望校との距離を測り、そのギャップを埋めるように常に行動していくことが重要なのです。

そのためには、目標を持って勉強することが重要です。
それも「英語ができるようになる」とか「数学で偏差値60とる」みたいな、曖昧な目標ではダメです。

この単語帳をいつまでにやり切る!」とか、「この章を今週中に終わらせる!」と言ったような具体的かつ数値化しやすい目標であることが大事です。

これは、「できるようになる」「偏差値○をとる」だと、あまりに曖昧すぎる指標だからです。
偏差値というのも、周りの受験生に比べた相対的な順位であって、模試によっても時期によっても変わります。

ただし、自分の志望校の冠模試(例えば東大模試など)の偏差値ならアテにしても良いでしょう。
これは、自分の志望校の志望者層と一致するからです。

このように、具体的かつ客観的な指標を加えられるような目標を立てて、それを常に意識しながら、達成できるように努力していきましょう。

時間節約術 その3 常に考えろ!

時間節約術その1で僕は「過剰な考える時間は無駄」と切り捨てました。
それでも、試験場では考えることが重要となります。

それでは、その思考力はどこで養えばいいのでしょうか?

答えは、「睡眠以外の24時間全て」です。

例えば、僕は無くなった「考える時間」を取り戻すために、通学中(僕は自転車通学でした)などに分からなかった問題が「何故わからなかったのか」についてを考えるようにしていました。
これは今でもそうで、自転車に乗るとつい考え事をしてしまう癖がついています。

何も考えることができるのは試験場だけではありません。
試験場、自習室にいる時間というのはむしろ短くて、それよりも普段通りの生活を送っている時間の方が長いはずです。

その時間をどうして活かさない道がありましょうか!
僕はこのように考え、通学中、バイト中、お風呂に浸かっている最中など、隙あらば分からない問題について考えたり、次に何をするべきか考えたりしていました。

僕の勉強法はとにかく「机の前で最大限勉強にのみ集中させる」ということに特化して考えられています。
逆に、僕はその通り、「勉強」は机の前でしかしませんでした。

その代わりに、勉強を勉強であると思わずに、何か(これは勉強に限らず、自分という存在についてだとか、新しい数字遊びについてだとかも含みます)について考えることによって、思考力の訓練をカバーしたのです。

なので、僕はこれを「勉強」とは捉えていませんでしたし、そう思ってしまうときは考えることをやめてゲームなど気分転換をしていました。

時間節約術 その4 リラックスしろ!

最後の時間節約術は、「勉強以外の時間はリラックスする」というものです。

ここまでの色々な節約術と相反するようにみえるかもしれませんが、これは実は僕が一番重要視していた勉強術です。

ここでいう「リラックスする」とは、「勉強含む、ストレスになること全てから解放される」ということを指します。

時間ないのに勉強しなくていいの?と思われるかもしれませんが、これは受験勉強がマラソンであるがゆえの戦術になります。

先ほども述べたように、受験勉強は1年間続けていくことが大事で、それ故に、睡眠時間を削ったり無理に詰め込んだりすることは逆効果であるとしたのでした。

受験勉強においてストレス、負担などは天敵で、これを見過ごすといつか必ず無理が出ます。
それを防止するためには、適度に息抜きが必要なのです。

特に親御さんなどは「本当に?勉強しまくった方がいいんじゃないの?」と思われるでしょうが、よく考えてみてください。
24時間働けますか?

無理ですよね。
どんなに仕事について考えるとしても、絶対に息抜きの時間というのは生活の中にあるはずです。

ワークライフバランスとは言いますが、受験の中でも「スタディライフバランス」を意識しなければなりません。

その代わりに、勉強中にはしっかり集中することが大事です。
僕は勉強すると決めたらスマホなどの電子機器は基本的に電源を落とし、カバンの奥底へとしまい込みます。

勉強が終わったら、その都度電源をつけてSNSなどを巡回し、休憩時間が終了したらその都度やはり電源をオフにしていました。
これは集中度を限りなく100%に近づけるためのおまじないでした。

これを忠実に守った結果、僕は1日あたり8時間、夏休み中でも12時間程度の勉強時間で東京大学に合格することができました。
しかも、浪人期は週3回、1回あたり5時間ほどバイトに入っていました(多いときは1日8時間とか勤務していました)し、母の病気療養のため、通院時の行き帰りの付き添いもよくしていました。

僕が部活漬けでも、またバイトを週3で入れていても合格することができたのは、きっとこの戦術のためであると信じています。

もちろん、高校1年生の頃からコツコツと積み重ねていくのが一番大事です。
それでも、様々な事情にて時間がない人は全国にたくさんいるでしょう。
それは仕方がありません。

時間がないと焦る皆さんも、ぜひ真似してみて自分なりの時間節約術を編み出していってください!

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