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頑張り始めるなら今しかないって話。

今日は長崎県私立創成館高校さんにお邪魔して講演をさせてもらいました。
さすが高校生、フレッシュな雰囲気が違う。
自分にもああいう時期があったなぁと懐かしくなりました。

創成館高校さんは、チャレンジを応援する校風があります。
とにかく挑戦を後押しする気風が学校全体に蔓延している。

創成館高校からは未来の進学校たりうる雰囲気が感じられます。
生徒を応援する校風からは、優れた生徒が輩出される。

今日行ってみて会った中でも、素晴らしい生徒さんたちと会うことができました。
プロの芸人顔負けのセンスで常にみんなを笑わせ続ける子や、自分の世界観をもって観客を魅了するような講演を行う子など。
創成館の未来は明るいと言い切れます。

僕はここで、挑戦するなら今しかないという話をしてきました。
高校生の時に頑張るべきだから、いま踏ん張ってみよう。
そんな内容です。

なぜ「いま」頑張るべきなのか

中学生や高校生の方々の中には、どうして学生の時に頑張って勉強しなくてはいけないのか、疑問を持つ人もいるかもしれません。
部活に恋愛に遊びに、忙しい時期ですし、気持ちはわかります。

ですが、そういった事情を加味したうえで、せめて高校2年生くらいからは何か一つの活動に打ち込み続ける必要があると考えています。
それは、努力の時間には時期に応じてレバレッジがかかるからです。

レバレッジとはてこの原理という意味。
金融業界では借り入れを利用することでリターンを増やすことを言います。
その代わり、リスクを孕む行為でもあります。

ここで言いたいのは、リスク云々ではありません。
中高時代の努力には、差し出した時間に対して、それ以上のリターンを得やすいことを言いたいのです。

例えば、いま30歳、40歳の人が3000時間勉強して、以前よりも熱心に仕事に取り組むようになったとしましょう。
この場合、彼の勤めている会社の中で、ある程度評価が上がる可能性はありますが、それ以上の影響は望めませんね。

せいぜい、「同じ会社の中で昇進して部長になって、手取りが10万円アップした!」とかでしょう。
月当たりの手取りが10万アップなので、額面はもっともらえていますが、いったんその辺を無視すると、年間120万を得したといえそうです。

一方で、いま17歳、18歳の人が3,000時間勉強して、東大に合格できたとしましょう。
この場合、彼の生涯年収はどれだけ上がるでしょうか?

労働政策研究・研修機構による『ユースフル労働統計2022』によれば、高卒の男性は平均して生涯で2億1千万円の収入を得るといわれています。

これが、東大卒になると、一気に変わる。
コンサルティング会社AFGの推計によれば、東京大学出身者の生涯収入は4億6126万円にもなるそうです。
高卒の場合の2倍以上です。

仮に40年働くとして、高卒の場合と東大卒の場合の差は、年間当たり600万円ほど。
同じ3,000時間の使い方なのに、1年あたり500万近い差がついてしまいました。
これこそが、中高時代の努力につくレバレッジの正体です。

もちろん、すべての人の努力が実を結ぶわけではありません。
受験には、成功もあれば、失敗もある。
それは確かです。

一方で、挑戦しなければ、失敗しない代わりに、成功もしません。
そうしてのらりくらりと若い時代を過ごし、あとになってから一念発起して成功しようと思っても、多くの場合その時にはもう遅い

中高時代の勉強3,000時間には、無限の可能性が詰まっているのです。

いま何を頑張るべきか

ここでは例に出しやすいので、頑張るものの例として勉強をあげました。
ですが、僕は勉強だけやってろというつもりはありません。

例えば、お笑い芸人になりたいのであれば、とにかく一つでも使えるネタのバリエーションを増やす。
ミュージシャンになりたいのであれば、楽器と向き合って技術を向上させる。
打ち込むものはなんでもいいんです。

自分の夢や目標に向かえるような、なにかに打ち込めばよい。
それは、きっと、自分の夢への旅路の途上で、必ず何か役に立つからです。

ただし、何も目標がない、夢がないのであれば、その時はとりあえず勉強してみることをお勧めします。
何もしないよりは、ずっとマシです。

一番よくないのは、何もしないでぼーっと時間が過ぎるのを待つこと。
その間に、あなたの同年代の人たちは、何かに集中して、何者かになっていきます。

世の中には膨大な資源や富があるように見えますが、実際は有限です。
そして、我々は資本主義による競争原理に則って、富の奪い合い競争に参加しなくてはいけません。

例えば、給料がよくてホワイトな会社の採用数は限られています。
そして、より「優秀」な人たちから順番に、その席を獲得していくでしょう。
競争にあぶれ続ければ、手に入る富はほんのわずかかもしれません。

同年代の人々は、切磋琢磨する仲間であり、同時に有限の富を奪い合うライバルでもあります。
将来周りよりも裕福に暮らしたいのであれば、周りよりも優秀な人間であると世間に認めさせなくてはいけません。

なにをもって優秀とされるかは文化によって異なります。
ですが、ただ一つ言えるのは、優秀さは「そこまでの人生で何を積み上げてきたのか」が問われる
何もせずに毎日を過ごしていると、必ずいつか後悔します。

もちろん、疲れたときには休息も必要です。
友人と遊びに行くのもいいでしょう。
ただ、それらは「自己研鑽に使えるはずだった時間」を変換し、「将来遊びに使うはずだった時間」を前借りしていることを自覚してください。

いま遊んだ分だけ、将来苦労する機会が増えます。
そして、そのころに必死に努力をしても、すでに勝負の決着はほぼついている。
もはや努力をしても、大量のリターンを得ることは難しくなっているでしょう。

だからこそ、いま中高生のみなさんには、何かに打ち込んでほしい。
努力を続けてほしい。
いつか必ず、「あの時努力してよかった」と思える日が来ます。

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