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ネットの荒れやすいジャンルには気をつけろ!! 

Twitterで、こんなことを言って鬱憤を晴らしてました。

せっかくですので、こちらの方でも言及しておこうかなと。Twitterに書いても埋もれてしまうので、足りない部分を補った上で改めてnoteの方に書くことにしました。

※注意

この記事は、私の意見がたっぷり含まれています。できるだけ誤解なく書いたつもりですが、万が一誤りや誤表現がある箇所が見つかるかもしれません。(長文を書くのに慣れていませんので、文章の構成が下手な部分があるかも?)
最終的に正しいかどうかは自分自身で調べてください。(要は、この記事を読んで知った気になってはいけないということです。)
あと、真面目っぽくみせたいので少々文体を堅くしてます。
それでは、はじまりはじまり~。

はじめに

今、インターネットには膨大な情報がある。今回はそのうちSNSに重点を置いた話になる。
日本では有名であるため、ほぼすべてのジャンルにおいて個人が発信する情報を見ることができる。
そのうち、「政治系」「デマや陰謀論」のような荒れやすいジャンルについてがこの記事のテーマ。
結論を言うと、上記のようなジャンルにはあまり触れるべきではない。閲覧するならまだいいが、すぐに信用したり、それに関して自分が発信者となるのはしない方がいいだろう。
「意見を持つな」「仲間外れにするな」というわけではない。
どちらかというと、小中学生などのこどものインターネット利用を規制する理由に近いものだ。(これは適切な理由ではないことに留意してください)

【2】こどもたちのインターネット利用に潜む危険とは?
インターネット上の世界には、こどもたちにとって役立つ情報がたくさんある一方で、暴力的な表現やアダルト画像といった悪影響を及ぼす不適切な情報が数多く存在します。 また、メールやインターネット掲示板、SNSなどのコミュニティサイトについても、利用方法を誤ると、自分が気付かないうちに見知らぬ人に個人情報を知られてしまったり、巧みな言葉で誘惑され、犯罪に加担してしまうなど、様々なトラブル等が生じる危険があります。

政府広報オンラインより一部引用:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201303/3.html

よく荒れる分野について

まず、誤解を防ぐために、はっきりさせておきたい。
「政治系」「デマや陰謀論」のようなジャンルを便宜上、「よく荒れる分野」と一括りにする。(「荒れる」というには合わないものもあるが…)
私の考える、「よく荒れる分野」の特徴は、以下のどれかに当てはまる。

  1. 怒りや恨みなどの負の感情が深く関わって、相手を陥れたりや蔑むことが目的化している

  2. 異なる意見を持つ人や無知の人に対し、自分の意見を理解させる または 議論に勝つために
    ・感情を含んだ反論
    ・話をズラして正当化
    ・都合のいい事実のみ使用
    ・誤魔化し,  嘘つき,  誤解を含む, 真偽不明な情報, 賛否のある問題を断定
    のような、少々卑怯な手段で説得させる、押しつける

  3. 科学的・論理的な説明より、感情・先入観などが優先してしまう現象が起きやすい

  4. 思い込みなどで信じている情報を広めるのを「正義」(全く悪くない、善い行い)だと思い込んで 1. 2. のことをする (これは微妙かな?)

辞書の編集者ではないので、不足や不正確な箇所があるかもしれない点については申し訳ないが、ある程度分かっていただけたかと思う。
ここで、「はじめに」の方でいくつか例を挙げたが、私が「よく荒れる分野」に該当すると考えるものをここでいくつか列挙する。

  • 政治系 (国内外問わず)

  • 経済(行政が絡んだ件が多い印象。MMTとかも少々)

  • デマや陰謀論(昆虫食嫌悪, コロナワクチン, 人工地震など。オカルト, 都市伝説のような娯楽要素のあるものは除く)

  • 健康情報(食品添加物や超加工食品の危険性など)

他にもあるとは思うが、このリスト見ると、意見が二分するような問題や、私たちの生活が脅かされるリスクのある情報に多いと気付いた。

どうして荒れるのか

よく荒れる分野の特徴を見ればわかると思うが、私は人間の感情が深く関わっているだろうと考察できる。
特に、インターネットならではの心理効果も重なっているのだろう。
それでは、それらをざっくりと見て行こう。

心理的な効果

エコーチェンバー、フィルターバブル

「エコーチェンバー」とは、ソーシャルメディアを利用する際、自分と似た興味関心をもつユーザーをフォローする結果、意見をSNSで発信すると自分と似た意見が返ってくるという状況を、閉じた小部屋で音が反響する物理現象にたとえたものである。

「フィルターバブル」とは、アルゴリズムがネット利用者個人の検索履歴やクリック履歴を分析し学習することで、個々のユーザーにとっては望むと望まざるとにかかわらず見たい情報が優先的に表示され、利用者の観点に合わない情報からは隔離され、自身の考え方や価値観の「バブル(泡)」の中に孤立するという情報環境を指す。

令和元年版 情報通信白書より一部引用:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/html/nd114210.html

この2つは特にTwitterのようなSNSで発生しやすい。
「エコーチェンバー」で自分の意見をみんなも持っているんだと錯覚することがあり、誤りの情報だった場合でも信じてしまうことがある。かつ、「フィルターバブル」によって検索でさえ見たい情報が優先して出てくる。Google検索で何か調べるとき、検索結果1位のサイトがよく見られるというデータもある。
ここではseoClarityという企業の調査結果をWeb担当者Forumが記事にしたものを参考にした。

ウィンザー効果

ウィンザー効果とは、ある事柄について当事者が自ら発信するより情報よりも、他者を介して発信された情報の方が、信頼性を獲得しやすいとする心理効果です。

一社・日本経営心理士協会より一部引用:https://keiei-shinri.or.jp/word/ウィンザー効果/

これは私が特に注意してほしい心理効果だ。私の実体験でもある。意識しないと、本当に起こってしまう。実体験については後に書くとして、これは要するに「自社のこの製品は○○が優れています」という自己宣伝より、ロコミやレビューといった知らない人が「A社のこの製品の○○がいいね」というのを信用しやすいということだ。
Amazonのサクラレビューは、これを利用したものだ。

スリーパー効果

スリーパー効果とは、信憑性が低い情報源から得た情報であっても、時間の経過とともに情報源の信憑性を忘却してしまい、情報の内容だけが記憶に残ってしまうという心理現象で、別名「居眠り効果」「仮眠効果」とも呼ばれています。

一社・日本経営心理士協会より一部引用:https://keiei-shinri.or.jp/word/sleeper/

これは直接の原因にはならないものだとは思うが、一応含めることにした。ネット上のどこかで見つけた陰謀論を見て、2週間たってみると、「ネット上のどこか」という信憑性の低い部分を忘れ、うっかり知識として記憶されるようなことなのだろうか。

他の要因

心理的な効果はいくつかの例を示した。冗長になるを防ぐため、簡単に挙げていく。

  • 炎上系の情報は集まりやすい(関連情報1 関連情報2 なぜかどちらも農林水産省のHPにあった)

  • Twitterでは1ツイート140文字の制限のため、一部、不十分な情報しか伝わらない (twitterで鬱憤を晴らしたときのツイートもまさにこれ。)

  • 自分の信じたいものを信じる(端的に、確証バイアスのこと)

  • 複雑、難しい問題になったとき、悪い方面ばかり考える(認知閾のこと)

  • 良い印象より悪い印象の方が深く残る(ネガティブバイアス)

もう少し例を挙げたかったが、思いつかなかった。
このようなさまざまな心理的効果が重なって、勘違いや嘘を信用するなどが起きてしまっていると考えられる。

私の実体験

実は、私も上記の心理的効果により過信しすぎたものがある。
2017年のアメリカ大統領選で当選した、ドナルド・トランプ氏についてのことだ。当時の私は関心は薄かったが、Youtubeで見つけたある動画がきっかけとなり、トランプ氏の政策を過信してしまった。「メキシコに国境を作ったのは、違法な移民を防ぐため」「ディープステート(wiki) に対抗している」「アドレノクロムという物質の採取のための児童虐殺を止めようとしている」などなど。
信憑性のある所から正しく情報を精査して信じるならまあ大丈夫だろう。しかし、私は本当かどうか調べず、ただ動画の内容を鵜呑みにして、正しいというのを前提に情報調べをしたのだった。
私のネットリテラシーが不足していたのもあるが、ウィンザー効果によりYoutubeの誰かの動画を信じ、その周辺情報をgoogleで調べる。(フィルターバブルなのか、そもそも情報が少ないせいか、正しいという前提で書かれたサイトしか見受けられない)
ただ私は最低限のモラルがあったので、これを他人に押し付けるようなことはしなかったが、今思うと信憑性のない情報を鵜呑みにしたのは個人的には黒歴史だ。

よく荒れる話題の今

記事投稿時(2023年3月30日) に選んだ、私が荒れているなと思う話題のキーワードをいくつか列挙する。(最近のTwitterのトレンドに載ったものから選定)

  • 新型コロナウイルスのワクチン

  • コオロギ粉末

  • 放送法改正(私の見る限り、争点はここじゃないとは思うが)

  • Colabo

  • マイナンバーカード

例は5つだけだが、激しい対立や強い口調のツイートがあるのはTwitterを覗いて検索すればすぐにわかると思う。
2023年より未来、数年後数十年後に読んでいる人にとっても、話題が違うだけで、激しい対立や強い口調のツイートは見つかると思う。

さいごに

この記事をここまで読んでくれた人は、大体理由がわかったいただけたかと思う。一応、私なりの理由を端的にまとめると:「荒れるジャンルは、感情的になってしまうことが多く、また、自分たちを有利にするために都合よく偏った情報が含まれることもある。
前者によりで精神的に疲れ、時間も取られる。後者によりで正しい情報が判別しにくかったり、誤って信用してしまうことがある。
他に、さまざまな心理的要因が重なることで、大きな誤りが生じることがある。
だから、荒れるジャンルにはあまり触れるべきではない。閲覧するならまだいいが、すぐに信用したり、それに関して自分が発信者となるのはしない方がいいだろう。」
うまく説明できていないかもしれないが、こういうことだ。

あとがき

これで記事の本編は終わり。堅い文章も終わり。
本当はどこで誤りが起きるのか、実際に「食品添加物は○○で△△だから…」のように話題を挙げて一つ一つ分析もしたかったが、本1冊分くらい沢山になるので、これはまた別の機会で。
あと、こういう長文の記事では私よくやってしまうことがあるんですが、最初と最後の文章の感じ、主張に少しズレが起きることがあるんです。記事を作り始めたのは約3日前で、途中推敲などで文章スタイルが変わったりで…みたいに。この記事では起きてないとは思うんですが、万が一読者に「あれ?」ってならないようにするために一応書いておきます。
このような真面目記事は気分次第でまた書いていく予定なので、気になったらまた読んでくれると嬉しいです!
ということで、約4700文字という長めの記事にはなりましたが、最後まで読んでくれてありがとうございました。さようなら。


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