マガジンのカバー画像

手まり中級講座、後期

32
手まり中級講座の後半期分をまとめました。
運営しているクリエイター

記事一覧

#170 手まり「12菊」の作り方

#170 手まり「12菊」の作り方

#手まり #手まりの作り方 #花手まり #菊

「12菊」の手まり
3年目の最後の課題としてこの作品を選びました。

三角の空間に笹がけを入れるバージョンと、周囲の枠にする方法があります。
笹がけを入れるバージョンは、以前紹介した変則桜を参考にしてください。

枠にする方法は籠編みにする方法と三菱にする方法があります。
籠編みにする方法は12菊桜で解説済みです。

以前の物では花弁は10枚ですが

もっとみる
#169 手まり「南十字星」の作り方

#169 手まり「南十字星」の作り方

#手まり #手まりの作り方 #花手まり #菊 #南十字星

「南十字星」の手まり
この作品は、南十字星と呼ばれる古典模様になります。
3つの色グループで作る事と星の先端が交差するのが特徴です。
菊の手まりの変化形になりますので8等分の組み合わせ地割が作れれば、作ることが出来ます。

作品の難易度としては基礎作品の応用になりますので、2年目の課題でも問題の無い作品です。
基礎作品終了後の課題に適した

もっとみる
#168 手まり「観音寺」の作り方

#168 手まり「観音寺」の作り方

#手まり #手まりの作り方 #花手まり #菊 #六つ菊 #観音寺

観音寺の手まり

この作品は古い本に「観音寺の手まり」として紹介されている物です。
テキストによっては4等分の地割に補助線を入れて作るように解説された物もあります。
今回は8等分の組み合わせ地割から作る方法で解説します。

模様の特徴としては、6つの花を3つの色グループで作る事です。

手まり「観音寺」の作り方

もっとみる
#167 手まり「鵜籠」の作り方

#167 手まり「鵜籠」の作り方

#手まりの作り方 #10等分の組み合わせ地割 #地割 #122面分割 #鵜籠

五角形と六角形の122面分割の事を鵜籠割りと言います。
鵜飼いの鵜を入れる籠に似ているというのでこの名前が付けられています。
この作品は122面分割をもとにした作品なので模様の名前を鵜籠と名付けました。
見本作品はホワイトクリスマスと名付けました。
全体のイメージを決めて、土台、分割の糸、止めの糸を選びタイトルをつけ

もっとみる
#166 手まり「五角形と六角形の122面分割」の作り方

#166 手まり「五角形と六角形の122面分割」の作り方

#手まりの作り方 #10等分の組み合わせ地割 #地割 #122面分割

五角形と六角形の122面分割

10等分の組み合わせ地割(じわり)に補助分割線を入れて、五角形と六角形の122面分割を作ります。
#149で42面分割をレッスンしましたが 、42面と122面の間の中間分割が無いわけでは無いです。

分割方法としてはまだ他にもあるのですが、手まりのデザインとして中間の物は非常に少ないです。
もし

もっとみる
#165 手まり「四角つなぎと菊」の作り方

#165 手まり「四角つなぎと菊」の作り方

#手まり #手まりの作り方 #花手まり #菊 #六つ菊

地割(じわり)糸のお話
この作品は六つ菊の仲間になります。
あくまで私の感想なのですが、手まりの作品すべてについて言えることです。
地割の糸ですが、作品の模様と調和していれば良いのですがそうでない場合、地割の糸が目立ちすぎるのは美しくないと感じます。

古い時代によく使われた手法は、細い金銀の糸で地割をするという物でした。
この方法だと糸の

もっとみる
#164 手まり「六つ菊」の作り方

#164 手まり「六つ菊」の作り方

#手まり #手まりの作り方 #花手まり #菊 #六つ菊

六つ菊
6個の菊を手まりの中に配置するデザインはいくつかあります。
土台の白い部分を隠す方法は、以前紹介しました。

今回は菊の周囲を笹がけでまとめる方法を解説します。

祖母が好んだ方法が、今回紹介する六つ菊になります。
その為長い間、六つ菊と言えばこのデザインと思っていました。
平成になりネットの発達により、他のデザインを私は知りました

もっとみる
#163 手まり「舞いもみじ」の作り方

#163 手まり「舞いもみじ」の作り方

#手まり #手まりの作り方 #花手まり #紅葉

舞いもみじ
私が初めてこのデザインを見たのは、母の遺品整理をしていてノートの中から見つけました。
その後、手まりテキストの中で見つけたのですが、細部がテキストと少し違っていました。
でも、テキストの発行された年をみて驚きました。
本当に母が他界する直前に発売された本だったのです。

祖母も他界する直前まで手まりを作っていたと、伯母から聞きました。

もっとみる
#160 手まり「市松つむ型」の作り方

#160 手まり「市松つむ型」の作り方

#手まり #手まりの作り方 #つむ型

市松つむ型
この作品は以前紹介した「つむ型十字」を市松模様に作る物です。

入門者さんには少し難しいですが、糸をくぐらせることが出来れば問題なく作れます。
今回は一番簡単な市松模様を作りましたが、織物を織る要領でかがると無限にデザインができる技法です。

私が初めてこの模様にチャレンジしたのは、まだ母がいたころで母の作品を見せられ自分にも作れたよと言いたくて

もっとみる
#159 手まり「扇面菊」の作り方

#159 手まり「扇面菊」の作り方

#手まり #手まりの作り方 #花手まり #菊 #扇面菊

扇面菊
扇面菊と呼ばれる手まりは何種類かあります。

このデザインはその中でも一番単純な物と思います。
しかし単純ゆえに手間取るとも感じました。

手順がわかればさほど難しい作品ではありません。
しかし普通に上下2個の菊をかがるのと比べて、意外に時間がかかります。
難易度としては、基礎作品を一通り経験すれば作ることのできるデザインです。

もっとみる
#158 手まり「紅葉」の作り方

#158 手まり「紅葉」の作り方

#手まり #手まりの作り方 #花手まり #紅葉 #つむ型

紅葉
紅葉は春の桜に並び、とても愛されているモチーフの1つです。
今回はつむ型の手法で紅葉を作ります。

「紅葉」の作り方
手まりのサイズが直径12cmです。
地割は10等分の組み合わせです。

もっとみる
#157 手まり「やまびこ」の作り方

#157 手まり「やまびこ」の作り方

#手まり #手まりの作り方 #やまびこ #魔よけの模様 #お祝いの模様 #うろこ

やまびこ
このデザインは「やまびこ」と呼ばれる伝統模様です。
木曽檜で有名な長野県を中心に作られた物が、各地へ広がったと聞いています。
三角を重ねる模様が、林業の盛んな地域で愛されたようです。
その為、伝統的な色づかいは緑の濃淡4色で作られました。

三角を重ねる事で、うろこ模様が出来上がります。
うろこ模様は、再

もっとみる