見出し画像

ウーバーサンタが届けたもの〜楽しい予感のする方へ〜

「そうだ、ウーバーサンタをしよう!」

あぁ、思いついてしまった。
街中の人の笑顔を想像したら、ワクワクしてしまった。
ありがとうを届ける人とチャレンジし続ける人の想いに触れすぎてしまったせいだ。
恥ずかしいけど、怖いけど、キャラじゃないけど、僕もチャレンジしてみることにしたんだ。

ありがとうを届ける人

僕は今、UberEatsの配達の仕事で生計を立てている。
2年ほど続いていて、これまでに2,500回ほどお客さんのもとに料理を届けてきた。

先日、いつものようにお客さん元に料理を届けると、「いつもありがとうございます!」とお手製のメッセージカードとお菓子を頂いた。

飲み物の差し入れは何度かいただいたことはあったけれど、ここまで想いがこもったものをいただいたのは初めてのこと。

玄関先にはこのセットがいくつかあって、わざわざ時間をかけてこれを用意してくれていたことを想像したら、しばらく感動で胸が一杯がいっぱいになって大変だった。
そのあとはこの恩を次の人に送るつもりで配達を続けた。

画像1

チャレンジし続ける人

今年1年はコロナの影響もあって今年はひたすら耐え忍ぶ1年になった。

始めたばかりのアナタアシスタントというイベントのサポート事業も諦めざるを得なかった。

それでも生きることをあきらめずに今日まで生きてこれたのは、こんな時代でもチャレンジし続けている人の姿があったからだった。

ひとりはキングコングの西野さん。
Voicyという音声配信アプリで毎日届けられる彼の物事の捉え方、今チャレンジしている絵本や映画の話。
メディアでは語られることのない、彼のひたむきさ、泥臭さ、信じる力にいつも力をもらっていた。

そして今日は念願の映画公開当日。
今日も更新されたVoicyでは、"僕が伝えたいこと"として映画で登場する紙芝居の口上を朗読。
それはまさに彼のこれまでの歩みそのもので、目頭が熱くなった。

もうひとりはYouTuberに転身したオリラジの中田さん。
僕はあっちゃんと読んでいるのだけど、あっちゃんのYouTubeチャンネルはまさに学びの宝庫で、先の見えない世界に飛び込み、カメラの先にいる見えない視聴者に向かって全力で授業を繰り広げる姿にもいつも力をもらっていた。

そして先日公開された、西野さんがゲストのWin Win Wiiin。
すごくよかった。
あっちゃんが思わず放った「奇跡が近づいてる!」の熱のこもった言葉に
また力をもらったのだった。

【宮迫×中田】西野亮廣(前編)〜12年 夢を信じぬいた男の死闘〜【Win Win Wiiin】

この番組の中で決まったあっちゃんと宮迫さんバージョンのえんとつ町のプペルのMV。
僕はそれを観てまた目頭が熱くなったんだ。
そのあとも何回も聴いた。

楽しい予感のする方へ

12月23日。
ふと思いついた。

「そうだ、ウーバーサンタをしよう!」

あぁ、思いついてしまった。
街中の人の笑顔を想像したら、ワクワクしてしまった。
ありがとうを届ける人とチャレンジし続ける人の想いに触れすぎてしまったせいだ。
恥ずかしいけど、怖いけど、キャラじゃないけど、僕もチャレンジしてみることにしたんだ。

チャレンジに必要だったのは、ダイソーで買ったクリスマスグッズとスーパーで買ったミルキーと、少しの勇気。
ただそれだけだった。

グッズを買って帰ってビニールタイの結び方を検索して届け先のお客さんにプレゼントするミルキーを包装し、街に笑顔を届けるためにウーバーのバッグにタペストリーとオーナメントを括り付けた。

画像2

12月25日。
いよいよだ。

飾り付けをしたウーバーのバッグを背負ってペダルを漕ぎ出す。
いつもと違う朝に心踊る。

「喜んでくれるかな?」
「大丈夫!まずは自分が楽しもう!」

やってみて、残念ながら街の人たちの反応についてはわからなかった。
服装はいつも通りだったし、飾り付けが背中につけいるから反応してくれていても気づけなかっただけなのかもしれない。
サンタのコスプレに踏み切っていたらもっと反応があったと思うけど、そうすると勇気と出費が跳ね上がり、チャレンジしていなかったかもしれない。
でも、きっと見ていてくれた人がいるはず。
笑顔になってくれた人がいるはず。
何より自分自身が楽しめたんだから大成功だ。

そして、お客さんへのささやかなクリスマスプレゼント。
このご時世なので置き配で注文する方がほとんどだったけど、夜になると直接受け取りを希望するお客さんが増え始めた。
玄関前に男の子用と女の子用の自転車のあるお宅ではお母さんが笑顔で受け取ってくれた。
優しそうなお兄さんは僕がプレゼントを渡すと「良いお年を!」と向こうから声をかけてくださった。

僕がチャレンジしなければ見れなかった光景だ。
楽しい予感のする方へ歩みを進めなければ味わうことのできなかった光景だ。

終わってみれば、いつもより数件多い15件配達することができたし、お客さんからのチップも6件以上いただき、チャレンジに使ったお金よりも多くのお気持ちをいただくことができた。

ウーバーサンタが届けたもの

夜の配達を終えて帰宅するとしばらく離れていたFacebookに通知が来ていた。
実は朝出発する前にウーバーサンタにチャレンジすると投稿していたのだけど、その投稿を見て「自分もワクワクすることをやりたい!」と思い、ライブ配信をしたという方が現れたのだ。

ライブ配信のアーカイブを見ると、その人がとにかくキラキラしていて、また胸が熱くなった。
まさかこんなことになるとは思わなかった。
でも、チャレンジしてよかったと思った。

ウーバーサンタをやり終えて感じるのは、自分自身が思いついて行動したというよりは、何かに突き動かされて行動したという感覚のほうが近いということ。

前にうつで会社をやめ、しばらく続けていた引きこもりを脱出して外の世界に足を踏み出したときの感覚を思い出した。
あの、世界中から応援されているような感覚。
「大丈夫だからやっちゃえ!」
「どうせなら楽しんじゃえ!」」
誰かにそう言われているような感覚。
あのときも必要だったのは少しの勇気だけだった。

そうか、ウーバーサンタが僕に、誰かに届けたものは、楽しい予感だったんだ。
そして、その先でしか見えない景色だったんだ。

おかげさまで耐え忍ぶだけしかできなかった1年を、自分の手で幸せに溢れた締めくくりにできた。
それは本当に嬉しいこと。

これからあなたにも訪れるであろう楽しい予感。
自分を信じて一歩を踏み出せますように。
僕は応援しています!

楽しい予感のする方へ!
心が無中になるほうへ!

おまけ〜ウーバーサンタに届いたもの〜

母はいつも、折を見てお米やら野菜やらお菓子やらを送ってくれる。

昨日母と仕送りについて電話した時、

「今年はコロナで帰れないし、いつも送ってもらってばかりだから何かお返しさせてよ」

と僕が話すと、

「私が好きでやってることだから気を遣わなくていいんだよ。」
「今年の正月は一緒に過ごせなくて残念だけど、来年実家に顔見せに帰ってきてくれればそれでいいからね」

と言ってくれて、母の優しさが胸にしみた。

そして今日、その仕送りが届いた。
いつもどおりダンボールいっぱいに。

街中にクリスマスプレゼントを届けたら、僕にもプレゼントが届きました。

いつもありがとう。

心が動いた方、テルをサポートしたい方、こちらから投げ銭をいただけたら幸いです! 僕、めっちゃ喜びます!٩(๑❛ᴗ❛๑)۶