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じいちゃんのノロノロ運転。

昨日の昼下がり、近所のスーパーの駐車場で、軽自動車に乗り込む孫とそれを見守るおばあちゃんの姿が目に止まりました。僕はその二人を見ながら、亡くなったじいちゃんのことを思い出していました。

 僕がまだ小学生だった、今くらいの季節のこと。当時夢中になっていたエアガンのBB弾が切れてしまい、じいちゃんに車でおもちゃ屋さんに連れて行ってと頼みました。

 暗くなるのが早い季節の夕暮れの時間。おもちゃ屋さんは町のど真ん中にあって、帰宅ラッシュで道は混んでいました。そんな中、じいちゃんの運転は子供の僕からみてもすごくゆっくりでのろかった。70を越えたじいちゃんは、夕闇の中、老眼でライトバンを運転しながら怖かったんじゃないかな。でも、僕のお願いを叶えたったんだと思います。

 おばあちゃんが無事に運転して帰宅できますように。そう思ってから、僕はスーパーに入っていきました。

『いいことメガネ』について✍🏻
日々の暮らしのなかにある「いいこと」探しのエッセイシリーズ。
平日更新で、曜日ごとにテーマを設けてお届けします。
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水曜日:いやされた話
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金曜日:ワクワクした話
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「いいこと」はとつぜん降ってくるものではなく、わたしたちの身のまわりにあふれています。
色眼鏡をかけるように、「いいことメガネ」をかけて暮せば、あなたの生活も「いいこと」であふれていくかも。


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