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それぞれの世界平和 #私と世界

notersのテーマ。今週は #私と世界  です。
金曜日は寺口がお送りします。

僕は、世界平和について書こうと思います。

あなたにとって世界とは何か?

お付き合いください。


私と世界、あなたと世界

いつの日だったか、ある経営者の方に聞いたことがある。


なんで戦争は、なくならないんですか?


衝撃的な答えが返ってきた。

みんな世界平和のためにたたかってるんです。問題はその世界の広さが人によって違うことなんです。人類の脳が進化しない限り戦争はなくなりません。」

この言葉が、心にこびりついて離れない。


昔から、なぜ戦争というものが起きるのか不思議だった。
小学生のとき、はだしのゲンをなぜかずっと読んでいた。
当時、外の世界を知りたかった僕は、どちらかというとフィクションよりもリアルを求めていた。


ひとをころしてはいけないのに
せんそうでころしたらなんでゆるされるんだろう


その頃から戦争や争いというものの仕組みについて考えるようになった。

たしかに、考えてみれば、全ての争いは「人々の認識している世界」の広さが違うこと。そして自分の世界の広さを「認識していない」ことに起因しているように思える。


世界の公式

世界というもののイメージを、僕は以下のように捉えている。

世界=一次情報群 + ∫(二次情報群 × 一次情報群)d一次情報

一次情報群:自分で見たり、感じたり、経験したりしたもの
二次情報群:web記事や風評など

ここでこわいのが認知の歪みである。

∫ 二次情報 × 一次情報 d一次情報 = 想像上の世界

となるわけだが

想像の世界には少なからず認知の歪みが発生する。

発生原因として、二次情報に対するバイアスの強さは、一次情報の濃さとサンプルの多様性の欠如があると考えられる。狭いコミュニティで生きてきた人ほど思い込みが激しい傾向があるのもこれが原因だろう。

そういえば、いつか勤めた会社で一社一筋の20年選手が

「みなさん、騙されたと思って信じてください。こんないい会社どこにもないです。」

と言っていたが、それは彼女の中では圧倒的に正なのだ。悪気は一切ない。

ただ、一次情報のサンプルが少ないため、二次情報を客観的に認知できなくなってしまった結果、一次情報と二次情報が混合してしまい、認知の歪みに自分で気づかなくなってしまうのだ。


他にも事例はたくさんある。

子供が親に携帯電話の購入をせがむ際に、「みんな持ってるもん」という。この「みんな」はだいたい2-3人だが、その子にとってはそれが世界だ。

学校でグループでいじめが起きるのも、そのグループの世界平和を守るためにやっている。その世界の正義がわからなくなったとき、敵を創出し、相対的にその世界の正義を感じるのだ。それは彼らにとっては世界平和に近づくための手段である。

ネット上の暴言もそう。発言者は孤独と戦っている。孤独な人にとっては世界はその最小ユニットである「自分」一人で、その「自分という世界」の平和を守るために、世界平和を邪魔する恐れのあるプレーヤー(自分以外のすべて)を攻撃する。

自分の子供が怪我したときにヒステリックに怒り狂い、先生や友達を攻撃するの親がいるのも、その親にとっては「自分と子供」が世界だから。世界平和を脅かす悪はやっつけないといけないのだ。

これは是非、清竜人さんの「僕が死んでしまっても」という曲を聴いて欲しい。歌詞だけでも見て欲しい。その矛盾が詰まっている。

石油を元にした戦争は、理由がわかりやすいので省略する。イェルサレムを巡る宗教戦争においても、世界の捉え方や広さがどうしても相違してしまう。そして、信仰においては二次情報の占める割合が圧倒的に多いので、教師データとなる一次情報が不足した結果、同じ二次情報を得ても認知や解釈が大きくずれる。

実は同じことを言っているにも関わらず、争っている事例は世の中に掃いて捨てるほどある。というかほぼ全ての正義同士のぶつかりは、認知の歪みと対話の欠如が原因で発生している。


あなたにとって世界とは何か?


世界をもう一度、見つめ直す。

考えて欲しい。

あなたにとって世界とは何か?

その世界はどのような一次情報と二次情報で構成されているか。

あなたの世界平和を守るために殺したものは、あなたが将来守るはずの世界平和の一部だったかもしれない。

もし、今、あなたの世界の狭さに気づいたなら、そして世界を広げたいのなら、世界を広げるために、何が必要か考えて欲しい。

きっと、世界が広い人に共通してある要素は、偏りの認知越境経験否定による相対的な自己実現からの脱却対話の継続だと、今は思っている。

違いを恐れる毎日から脱却できるように、違いを愛せるように。

まずは偏っている自分を認めてあげて欲しい。

そうすると、きっと今より優しくなれるし

きっと、今恐れているもののいくつかは、あなたが世界平和のために守るべきものに変わるはずだから。

PEACE


みんなと世界もとても素敵だった。みんな違ってみんないい。
notersをよろしくおねがいします。今週のバックナンバーです。

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