その感覚の名前がまだない
意識の話をする時に、どうしても曖昧な表現になることがある。それは禅問答に似ていて「あるけどない」みたいなものなのだ。この感覚自体は意識が5次元以上にあるときは合点がいくのだけど、3〜4次元では難しく感じる。
いわゆる”二次元人は3次元を理解しがたい”と言われているやつと同じだ。でも例えば次元を一つ落としても説明できるっちゃできる。二次元で三次元を理解する手法としては、例えば遠近法を使うとか陰影をつけるとか、あるいは展開図で考えるとかだ。もしくは動きをつけてアニメーションにするとかも使える。
感覚としては「裏表のあるコイン」なのだけど……。裏と表がないという意味でお馴染みなのはメビウスの輪かな。このふたつを合わせたような感覚がそれなのだ。
数学的にはトポロジーで表現されている。物理学的には量子の分野だ。
重ね合わせの状態といわれるのがそれで、これ自体が感覚的に理解が難しいとされるが、5次元以上の意識だと当たり前のように感じる。近い言語表現としては確率とか可能性という言葉だ。
いまのところそれの名前がない。私が知らないだけかもしれないけど……。
ああ、そういえば感覚についての語彙がそもそも少ないんだった……。これだけ言語が発達しても「あの味」を表現するには少ない味覚の言語(苦い・甘い・塩っぱい・酸っぱいなど)と、オノマトペなど他の感覚(〜のような)という共感覚でしか表現できていないのだ。ああ、もどかしい。(このもどかしいって感覚の命名すごいよね、よく共有できたな)
ああ、そうか。視覚・味覚・聴覚・触覚・臭覚という五感以外をざっくり第六感と言っているのか。一応名前があるにはあったー……。えーざっくりすぎんか、これ。これじゃ名無しの権兵衛とか山田太朗と変わらん。しかも途端にアヤシイ雰囲気を醸し出すー。まるで未確認飛行物体じゃーん。
違うんだ。けっこうはっきりした感覚なんだ。名前がまだないだけで。
いや、ひょっとしてもうあるのか?
知ってる方がいたら教えてください。
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