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対人マニュアル、つくりました。

対人関係。わたしが最も苦手とするものです。考えただけでしんどいです。そんなしんどさを軽減するために作ったのが『対人マニュアル』でした。

「ゆかりさんて、意外と”言う”よね」
そう言われたことがあります。
でも困ったことに、「意外と”言う”」が何のことだかさっぱり分かりません。振り返ってみても、皆目検討がつきません。ただ、そう指摘されるくらい、インパクト(悪い意味で)があることを”言って”いる、ということは安易に予想ができました。
人間関係がうまくいかないのも、そのせいかもしれない。無意識のうちに、人を不快な気持ちにさているかもしれない。それでは駄目だ、改善しなきゃ。

これが『対人マニュアル』を作るきっかけでした。
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マニュアルづくり**
マニュアルは、頭の中に作りました。
他者が会話をしている様子を観察。表情から声色から、何から何までインプット。それらをTPOごとにパターン化し、対人マニュアルを作りました。他者を観察しつつ、自分の言動も客観視。それをマニュアルに活かしながら都度アップデート。マニュアルに不備があれば、なにがいけなかったのか分析して改善して…
そうやってマニュアルを作り続け、それに従って行動するようにしたら、それなりに人並の対人関係が築けるようになりました。良かった良かった!

…とはいきませんでした。
マニュアルに沿った言動は「本来のわたし」ではありません。「本来の自分ではない自分」を365日24時間、家にいる時も会社にいる時も友人といる時も演じ続けました。マニュアル通りだと事務的になってしまうので、そうならないように気をつけながら。あくまで、自然に、自然に。
素の自分に戻るのは、お風呂とトイレと寝る時だけ。そんな生活を15年以上続けた結果、適応障害になりました。
「本来のわたし」と「マニュアルに沿ったわたし」を適度に使い分けていればこんなことにならなかったとは思うのですが、適度って具体的にどれくらいなんだろう...わたしがもっと器用な人間だったら、疲れずに済んだのかもしれません。

パトラッシュ、もう疲れたよ...

正直、人が離れていったり嫌われたりすることについては、特になんとも思いません。合わない人と距離を置くことは精神衛生上好ましいし、好き嫌いは自由だから。
でも、攻撃されるのは痛いしこわい。馬鹿にされるのも虚しいです。それが嫌で人間関係を改善しようとしましたが、うーん。難しい。マニュアルに沿うことでなんとかやっていこうとしたのですが、結局、対人関係どころか社会生活すらまともに送れなくなってしまいました。
ただ、マニュアルを作ったことは無駄ではない(と信じたい)です。人間関係における「学習」はできたはず。

あっ、ちなみに"言う"の正体がつい最近わかりました。
「げっ!教師の給料って安いんだなぁ。先生にはなりたくないなぁと思いました。」
先日読んだ日記(わたしが小学4年生の時に書いたもの)に書いてあったものです。
担任の先生に提出する日記に書く言葉じゃありませんね。びっくり。わたしが親だったら叱ります。書いたのわたしだけど。
この言葉以外にも、こんな風に自分の立場がわかっていないようなことがいろいろと書いてありました。いわゆる、空気が読めないってやつです。そういう発言を日常的に"言って"いるんだろうなぁ。

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対人関係の下手さは自身の性格に起因しているとは思いますが、アスペルガーの特性も関係しているのかもしれません。
やっぱり、自分の特性とちゃんと向き合わなきゃいけませんね。特性に合わせた対策を取らないと。もしかしたら、対人マニュアルはわたしには合っていないのかもしれないから。

最後に。
対人関係に悩んでいる人は大勢いると思いますが、どうか頑張りすぎないでください。改善することはもちろん大切ですが、心身を壊してしまえば元も子もありません。
何事も適度に適当に!適度とか適当とか、具体的にはちょっとよくわからないけど!笑

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