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語源にキュン。

「フキノトウって、なんでフキノトウって言うんだ?」

庭に芽吹いたフキノトウを見て、ふと頭に浮かびました。
一度頭に浮かぶと、ずっとそれについて考えてしまうんですよね。掃除のときもフキノトウ。食事のときもフキノトウ。テレビを観ているときもフキノトウ。そして今、このnoteを書いている最中もフキノトウのことで頭がいっぱいです。
フキノトウってどうしてフキノトウと呼ばれるようになったんだろう。

わたしは語源が大好きです。
普段何気なく使っていることばに、歴史や情景、生活様式、想いや価値観が詰まっているって素敵じゃないですか。
語源を知ると、そのことばを使うときにキュンとするんですよね。わたしには3歳になる姪っ子がいるのですが、彼女の手をきゅっと握るときの感覚に似ています。手を離さないようにしなければという緊張感。そして、姪っ子が握り返してくれる安心感。語源を知れば知るほど、ことばは大切に扱わなきゃ、と愛しさが湧いてきます。

ちなみに、わたしが一番好きな語源は「玉響」の語源です。
玉響の語源を知ったとき、うまれて初めて、母国語が日本語であることを誇りに思いました。大げさな!と言われるかもしれませんが、感動して目頭が熱くなったんですよ。語源に感銘を受けて泣きそうになっただなんて、後にも先にもない思います。
「玉響」を日常で使ったことはありませんが、このことばを使うタイミングを知らないだけなんだろうな。ああ、もっと勉強しておけばよかった。こういうときに勉強することの意義をひしと感じます。「玉響」を日常の中で何気なくさらりと言えたら、平凡な日がちょっとだけ特別になりそうです。そうですね、例えば、いつも食べているチョコレートはスーパーで売っているものだけど、今日食べるチョコレートはデパ地下で買ったチョコレート、みたいな。

さて、今夜の献立はフキノトウの天ぷら。
語源を知れば、よりおいしくいただけそうな気がします。


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