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月夜の森の梟

最近気がつけば本ばかり購入しています。
一時期「図書館があるやん!」と喜んだのですが、今読みたいと思った本が、必ず図書館で手に入るわけじゃないので、ついつい我慢できなくて購入してしまいます。

でも購入した本を必ずしも読了してる訳ではなく、途中で何となく読むのをやめてしまう作品もちらほら。。。
いずれまた読むからと、読みかけの本が部屋のあちこちで、再読される日を待っています。

小池真理子さんの「月夜の森の梟」もそのひとつ。

作家小池真理子さんが、旦那さんで同じく作家の故藤田宜永さんとの思い出を、ひとつひとつ紡いだ作品です。

昨年からこの本の存在は知っていたのですが、その時点では「今は絶対読むの無理!」と思っていました。
でもおとんが死んで、もう一年以上経ってるし、もうそろそろ読めるだろうと購入。
表紙の色合いがすこく好きで、気持ちの半分はジャケ買いだったりもします。

でも表紙だけでなく、エッセイそのものもまるで絵画を見てるようで、しかも柔らかい布を撫でるような質感があって、あまりにも美しくて、そしてあまりにも痛々しいです。

そんなわけで、やっぱり読み進めることができなくて中断σ(^_^;)
そしてひと月ほど経った頃、本屋さんに陳列されているのを見かけて、「あ、そう言えば。。」と思い出して再び読み始めました。

一編が短いエッセイなので、最初から読み直すこともなく、続きから読み始めたのですが、何作目かを読んだ所で再び中断(ー ー;)
藤田宜永さんが死の直前、自分の仕事部屋に別れを告げるエピソードでダウンしました。

そんなに何度も手が止まるのなら、もう読まなかったらええやん!、と叱られそうですσ(^_^;)
それでもこの本は簡単には手放さないだろうな〜と感じています。(ジャケ的にも。。)

そんなわけで、すごく繊細で上等なお菓子をチビチビ食べるように、少しずつ少しずつ時間をかけて読了しようと思います。

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