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日本縦断歩き旅《富山➡京都編》4日目 『のと鉄道』七尾🚃能登鹿島⇒鹿波漁港
この日は、春に能登島を攻略した時に通った道を電車でショートカットする事にした。
朝、早めにおきるものの、散歩する人がすでに多く。
テントをそそくさと片づける。
その際に、おじさんに声をかけられる。
心配をかけないようにテント前に”日本横断中”を掲げていたので、
それをみて声をかけたみたいだ。
息子さんが長期旅行をして、今は海外で輸入品で稼いでいる話などを聴いた。石川県に住んでいても能登半島の北にはいった事ないらしい。
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川の流れがゆるやかで、きれいに景色が映る。
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飛行機雲。
能登半島では常に見ることになる。
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春に能登島に来た時に行ったレストラン。
やはり、お店の名前がインパクトある。
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七尾駅から能登鹿島駅まで列車にのる。
春とは違う景色。電車内は綺麗で窓が大きく景色が見やすい。
春の記憶を思い出そうとするが、あまり思い出せないまま、通り過ぎてしまった。
朝から快晴だったので、日焼け止めを塗る。
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能登鹿島駅に俺だけ降りる。
春は人が多かったが、今は無人だ。
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駅にサイクリングで休憩している、アジア系の外国人がいた。
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能登島を見る。
見ている対岸を通ったはずなのに記憶がぼんやりしている。
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時間があれば、能登島をまた通って、水族館も見たかったが。
すでに休暇中に京都舞鶴にたどり着けるのか怪しくなってきていたので、通ったところはショートカットした。
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空を見るたび、飛行機雲があり、視線が誘導される。
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日本最古の漁法 ぼら待ちやぐら
の看板がある。
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遠くてよく見えないが、釣りをしている人形が置いてある。
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前日ドン・キホーテで買った、キャリーカートと保冷ボックス。
リュックまで乗せて引くと、思った以上に辛く。
北海道の時を思い出す。
かかとが荷物にあたり、良くひっくり返った。
荷物はある程度背負い、重い物はキャリーカートに入れる事にした。。
後の行程はこの状態で京都まで行った。
背負う利点は
・両手が使える事
・機動性がいい事
・道を選ばない事
キャリーカートの利点は
・体の負担が軽減する事
・荷物がすこし増やせる事
振り返ってみても、ここでキャリーカートにして良かった。
多分、能登半島の途中で肩が痛すぎて、荷物を色々捨てる事になったと思う。
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ヘビ。
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列車で移動したせいか、能登半島いきなり景色が変わったように思えた。
人の気配や交通量も昨日までと違かった。
それに、野宿を2日連続したために、モバイルバッテリーが電池切れしてきて、充電できないか心配になってきていた。
スマホは電池はあるが夜にはなくなりそうだった。
晴れているからソーラー充電はできるが、スマホ、フル充電とまではいかないだろう。
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トンネル。歩車分離!こういうトンネルは嬉しい!
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快適。車がいない道は気持ちがいい。
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穴水駅。
イートインスペースで充電できそうなコンビニ探すも、うまく出会えず。
この先、町はないので、痺れをきらして、ドラッグストアにはいり。
買い物をした時に、店員さんにお願いして15分ほど充電させてもらった。
急速充電したせいか、コンセントが熱々になって驚いた。
これで、明日までは持ちそうだ
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評判のよさそうな、お寿司屋さんに入りたかったが、休店していた。
今回の旅ではほんとうにお店が休んでいる事が多かった。
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古いコインランドリー
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川。
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移住のポスター。
何度か移住を考えた事があるが、仕事が一番心配なところ。
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中居湾ふれあいパークで休憩。
車いすの方が一人で車からトイレに行っていた。
車いすで一人旅も色々大変だろう。
全ての公衆トイレが使えるわけではないのだろうから。
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この日は、又吉直樹の火花をオーディブルで聴いていた。
朗読の声が堤真一ぽいなぁ、とぼんやり思って調べると、
本当に俳優の堤真一だった。
芸人の世界と、自分の通ってきた業界とを重ねて聞いて、
色々と思い出していた。
先輩との結末は思いもしない方向へ行って驚いた。
直木賞ではなく芥川賞な所はこういうところなのだろうか。
ひたむきだった青春時代を思い出す。
他人に誇れるような美しい青春なんか、
僕にはないのだけれども。
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山道にポツンと一軒家。
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屋根がきれいな家。
廃屋を見るたび、建てた時、どんなだったか想像してしまう。
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目的地に日没までにたどり着けそうもない事がわかりはじめてきて。
リゾート開発の残骸らしき土地をみつけ、
ここで野宿しようか迷う。
人がいないのはいいが、虫が多く。
もう少し夕方まで歩かないと能登半島攻略できない気がしてきていた。
虫も多く、あまり休憩できずに先を急ぐ。
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海が輝いている。
遠くに能登島があり、その先に本州がある。
距離感がまだ脳内で整理がつかない。
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日没近くに漁港に近づく。
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漁港の近くの公園で休む。
この辺りで野宿させてもらう事にした。
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夕日を見ながらウイスキーを飲む。
火花の朗読もちょうど聞き終わり、
その余韻に浸っていた。
いびつな青春劇に、自分のいびつな青春を思い出す。
7年以上も就いていた作家さんは離婚する話を聞いた。
20代のほとんどを費やした職場。
その職場では作家さんの彼女に振り回された。
性別も途中から男性へとかわり、
一体何者なのか、
作家にとって、自分にとって、何者なのかよくわからず、
頼みもしないのによく説教された。
労働中に手伝わず口だけ出す人は、
利害関係が有っても無くても、嫌いだ。
干渉してくる迷惑さに恨みもしたが、
完全に決裂し、作家も新しい女性と結婚し、そして離婚するらしい。
俺も、彼女といったらいいか彼といったらいいか、よくわからない”その人”にトランスジェンダーの悩みを聞かされた。
しかし、彼女もいなく、社会的に認められもしない自分にとっては、
そもそも当人に他者への思いやりが欠損していて、
自意識の思うままに主張しつづけるバケモノにしか見えなかった。
トランスジェンダーに対してバケモノとは微塵も思っていない。
家事をしない事とかじゃない。
居候として寄生しているのに、労働者に上から目線で説教してくる。その事に対して疑念があるのだ。
新人が来るたびに餌食に遭う。
こうした方がいいよ。ああした方がいいよ。
最初はいいが、泊まり込みの現場で数か月も経つときつくなる。
スタッフは皆、時間が欲しいのだ。
居候として時間を使える人間が恨めしいのだ。
俺が職場を離れて少しすると、作家はその居候と離別した。
その最後の醜態さえも、他人のせいにして自己正当化し、他人を動かそうとする末路を聞いた。
要はゆすり、たかり、寄生。
口が上手い人だった。
だから、自分もどこか自己正当化する度、あの人と同化してしまうのでは?という恐怖感があった。誰しもが生存するための健全な本能なのだろうけど、どこか許せない、自分にも許せない気持ちが残る。
この旅も、歩いた事実は本物でいたい。
どんな詭弁でこの旅を寸評しようとも、
歩いた事実は本物なのだ。
・行動しないで他人を評価する人
・行動して批評される人
子供のころから後者でありたかった。
ワイドショーのワイプの芸能人には絶対なりたくない。
ずっと侮蔑していたい。
テレビに向かってぶつぶつ批評して臨終したくない。
ずっと軽蔑していたい。
ホモサピエンスが”虚構”を好む進化をたどってきたとしても。
歩いた事実は俺のものだ。
この痛みや苦しみは俺の物なのだ。
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ニューバランスのN990のソールもすり減ってきた。
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夕日に照らされる。
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夜は満月をみれた。
乱視であったが月だけはくっきり見えた。
街灯の光が強く星空はあまり見えなかったが、
海は波が穏やかに打ち付けて、
いい海岸だった。
この日歩いた距離20km
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