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北海道縦断歩き旅 25日目 「あと1日」稚内

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朝4時ごろ目が覚めて、用を足しにテントから出る。

深夜は大雨や雷があったが早朝には止んでいた。

海側のほうへ寄ったら利尻富士が見えて、その巨大さに驚いた。

昨日は曇りが続いて見えなかったので、その存在感に驚く。

あいにくこの日も曇りが続くため朝にしかみる事が無かった。

写真が取れなかったが、グーグルマップでの利尻富士。

他に高いものがないためか強烈な印象が残った。


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最後のキャンプ

食事もしようと思ったが水の残りが少なく、お茶だけにする。

とてもいい朝が迎えられた。


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苫前キャンプ場で学んだテントの乾かし方を試す。

組みあがったままテントを寝かすことにより、床部分が乾かせ、床側からインナーテント内部に風通しがよくなる。

曇りだったのとあまり待っていられない為、結局、生乾きで畳んで出発する。


早朝は気持ちがよかった。

早朝を狙ってドライブしている人も多かったため、車はまばらに見かけたが。日中の比ではない少なさなので視界に誰もいない独占状態を味わえた。


すこし歩くと電波が復活して、なつかしい古い友人からメールが来ていた。

大量の首切りがあった後、15時間以上働くのが当たり前だった頃の戦友みたいな存在だ。

今では全く違う仕事をして家庭を持って幸せにしていそうで良かった。

あの頃の仕事は就業時間がとにかくきつかったが、みんな泊まり込みで仕事をして仲が良く、楽しい事も多かった。


休憩施設が見つかる。

お店は休業していたが、自販機とトイレがあって助かる。

トイレはすごく綺麗だった。


水が切れて食事もしていなかったので、

甘いコーラとカフェオレを自販機で買う。

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屋根が展望スペースになっていたので、そこで買った飲み物をゆっくり飲む。

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抜海岬近くの民家を通る。

朝から空腹で自販機を探してはコーラを飲んだ。

喉は乾いていないが甘いものを飲むと2時間は空腹を誤魔化せた。


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学校を見かける。

学校を見るたびに生徒は何人いるんだろう?

生徒数が少ない学校の青春はどんな感じなのだろう?

そんな事を考えてしまう。

分かれ道であまりに腹が減っていた為、

右に行って稚内へショートカットしようか迷う。


過酷だった積丹半島をショートカットしなかった事を思い出し、

左へ進んで沿岸沿いを進む。


民家の中に自動販売機を探してはジュースを飲んだ。

喉は乾いていないがとにかくお腹が減っていた。

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浮き玉を使った人形群もかなり見かけたがこれが最後かもしれないと思いパシャリ。

やはり可愛いというより不気味に感じる。

まぁ趣味なのだろう。


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丸い山が連なりになって不思議な地形。

なぜこの山には木が生えないのだろうか?

ファンタジー感ある草原と山々。


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子連れの鹿を見かける


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廃墟を廃屋をこの周辺でよく見かけた。

その中のホテルの廃墟。

営業していた頃はどんなだったんだろう。


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ノシャップ岬近くのゲートボール場で鹿の群れを見る。

普通に道路にも鹿が横断していた。

今思えばノシャップ岬は立ち寄って置けば良かったが、当時は空腹で早く稚内に着きたかった。

自衛隊基地の前を通る。

オロロンラインで自衛隊の車を何度も見かけたがここに来ていたようだ。

ノシャップ岬を超えてからどんどん街並みが都会になっていった。


ドミーインでホテルをとろうとするもこの日は金曜で満室だった。

歩けば、他にもいい宿泊施設はあったのだが、最後のホテルかもしれないので奮発してサフィールホテルに宿泊することにした。


海側に窓がある部屋が取れず残念。

風呂が広くてリッチな気分になれた。

大きくてきれいな鏡で自分をみると、身が異常に充血していた。

お腹はだいぶ凹んでいた。


お腹が空いていた為

キタカラという駅とくっ付いたショッピング施設に立ち寄り食事。

目移りしたが無難そうな焼きそばを頼む。

お腹が減っていて何喰っても美味しいだろうと思ったが、いまいち…


旅行慣れしていないせいか食事処を探すのがヘタだと痛感した。


部屋に戻りカバンの整理をする。

この時は最後の宿泊になると思っていたので、

帰りようにすべての荷物を整理した。


天塩あたりで雨が荷物の中に浸透していた為、すべて広げて乾かした。

持ってきていた本がカビていた。

食料や調味料なども処分した。


テントもお風呂場で干して乾かした。


洗濯機は大きなホテルに一台しかなく、

予約して使用した。3分時間をオーバーしただけで、洗濯を取り出され次の洗濯が回っているほどカツカツに回していた。


晩御飯は絶対美味しいものを食べようと調べ、コッテリしたものは口が通らない気分なためお寿司を食べることにした。

回転ずしの花いちもんめ へ食べに行く。

今までの歩き旅の感覚で歩いて向かうが、ホテルへ引き返す道を片道45分もかけて歩いてしまい後悔。

いまだに足の裏が痛かったので、一度休んだ後の歩行は痛みとの葛藤だった。


お店は混んでいて、少し待たされて席に座った。

この日は最後の贅沢をして、お腹いっぱいに食べるつもりでここまできたが、他の客みんなバクバク食べてるのを見て。

なんだか妙に気持ち悪くなってしまった。


そこそこ食べて、往復90分近くかかるのに10分ほど食事して退店してしまう。

お寿司はすごい美味しかった。


ホテルに帰ったあと、荷物整理の続きをして寝た。

この日(8月中旬)、流星群らしかったが朝まで起きられず見過ごす。



いよいよ明日は歩き旅最終日。



25日目終了。 歩いた距離 30km

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