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#36 心情、意欲、態度


こんばんは。新米副園長のマジシャンです。

これってどれだけ考えてもはっきりと明確な決め方がない。

なぜなら、、の話。


心情とはいきなりあふれない

よくこれから月案を立てていくにあたって、7.8月には「水に触れることを楽しむ」というねらいたてませんか?
これがいけないというわけではないのですが、7月に入ったらいきなり水に興味を持つでしょうか?
「今日は水で遊びます!」となりがちではありませんか?
ではまず水に興味が出るのってなぜでしょう?
この時期って暑いですよね?
水に触れた時って冷たいし、夏野菜を育ててたくて水を使い始めることもしますよね?

その時、「あぁ気持ちいいなー。」
「水って容器にたまるんだー。」
「水って流れていくんだー。」

と思う瞬間があるかもしれません。ここで心情の気持ちが溜まっていって興味を持ち始めるのですね。

あながち、〇〇はいけません!と注意されていることって子どもの心情が育っている瞬間かもしれません。


意欲とは「自分から」の気持ち

興味が湧いてからもっと見てみたい、感じてみたいと思ったら子どもは行動に出ます。
絵を描いていた時のこと、5歳児の女の子がクレヨンを持つ手を止めていました。
描くのが嫌になってきたのかな?と思ってそばに行くと、
「横向きの座る絵が描きたい!先生!」と言ってきました。
その子は描き方が知りたくて悩んでいたのです。横向きのポーズをして見せたり、手本を描いてあげたりすると、真剣な眼差しで見ていました。
「描きたい」という意欲を強く感じた瞬間でした。
その後、「横向きの先生」と呼ばれ、他の子の指導をしてくれる子になってくれました。

ここで大事なのは、〇〇の描き方はこうですよ!と教えていくと、描けるようにはなるけれど、そこで終わってしまい、次に繋がらないということ、教えることや、もっと描きたいになっていかないのですね。ちょっとの見守りの差で生まれる「意欲」すこーし待ってみて、困った時に意欲が出るのかもしれませんね。

態度とは「出来た」感じること

つまりは子どもが出来たと思う。

大人(保育者)が出来たと思う。は違う。

ということ。

基本的には経験したことを活かして工夫をし、考えて遊ぶことで態度として身についてきているということですね。

ここで、ハサミの話。

3歳児の男の子が製作でハサミを使っていました。
一回切りを出来るようになり、私は2回切って進んで切るところをやって欲しいと折り紙を用意しました。
その子は同じ場所を何度も何度も切り始めました。
あれ?と思いつつ、その楽しそうな表情に止めに入れませんでした。チョキチョキが楽しくて仕方ない感じの顔です。
ある程度切ると、たわしのようになった折り紙を見て、「出来た!」という表情をしました。
それを画用紙にはると満足そうに「出来たよ^ - ^」と見せてくれました。
持ち方を覚えて、切ることの楽しさを充分に感じて、出来た!2回切りというねらいとは違いますが、これはこれでこの子はいい経験をしたなと思った瞬間でした。


今回はエピソードを添えて表現してみました。
これ以外にもいろいろな事例がありそうですよね。だから答えなんてない世界なのでしょうね。

伝わりましたかね?
心情、意欲、態度。


おしまい^ - ^

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