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基本コードを覚えよう

はじめに


コードというのはいくつかの音程を組み合わせて同時に鳴らしたものを指します
コードの種類とは度数(インターバル)の組み合わせを指します

例えば1度、△3度、5度という度数の組み合わせからなるコードの種類をメジャーコードと呼びます
Cmaj=(C, E, G)、Dmaj=(D, F#, A)、Emaj=(E, G#, B)…というコードはそれぞれ ルートがC, D, E, …の時のメジャーコードです
全てのコードはルートの移調に対応して12個ずつあります

メジャーの他にも色々な種類のコードがあります
ここでは基本的な9種類を見ていきます
一度に全部覚える必要はなく、上の方から順に慣れていきましょう

基本コード一覧


また、ボイシングの仕方はこちら


以下は冗長な解説です
読みづらいと思います 添削、コメントください
絵だけ見るくらいでいいかも



トライアド(三和音)

ここではコードが1度、3度、5度の三音の組み合わせ(1, 3, 5)からなるものとして考えます


メジャーとマイナー

・1度は一種類
・3度は△3, -3の二種類
・5度は5の一種類
を組み合わせてコードを構成するとき、全部で2種類できます

メジャーとマイナー

・(1, △3, 5)の組み合わせをメジャーコード
・(1,  -3, 5)の組み合わせをマイナーコード と呼びます

これらはもっとも基本的なコードとなります
 メジャーはMaj, M, △または省略して表記されます
 マイナーはmin, m, -などと表記されます

メジャーは省略して表記し(C Maj = C, D△ = Dなど)、省略して読む(シー、ディーなど)ことが多く、その方がテトラッドを理解しやすいです


ディミニッシュとオーギュメント

5度は5以外にもb5, #5があります
・(1, -3,  b5)の組み合わせをディミニッシュ
・(1, △3, #5 )の組み合わせをオーギュメント と呼びます

ディミニッシュ、オーギュメントの構成音同士のインターバルは
-3, -3や△3, △3となっています
全ての音が同じ間隔で対称に並んでいます シンメトリー

詳しい機能などの話はテトラッドの章で行います


テトラッド(四和音)

ここではコードが1度、3度、5度、7度の四音の組み合わせ(1, 3, 5, 7)からなるものとして考えます

メジャーとマイナーとセブンス

・1度は一種類
・3度は△3, -3の二種類
・5度は5の一種類
・7度は△7, -7の二種類
を組み合わせてコードを構成するとき、全部で4種類できます

コードの見方
メジャーまたはマイナーに△7や7を追加している と考えよう

・(1, △3, 5, △7)の組み合わせを メジャーセブンス
・(1, △3, 5,   7 )の組み合わせを     セブンス
・(1,  -3, 5,   7 )の組み合わせを マイナーセブンス
・(1,  -3, 5, △7)の組み合わせを マイナーメジャーセブンス と呼びます

 メジャーセブンスは、Maj7, M7, △7などと表記されます
     セブンスは、7と表記されます
 マイナーセブンスは、min7, m7, -7などと表記されます
 マイナーメジャーセブンスは、minMaj7, mM7, -△7などと表記されます

これらは基本のマイナーやメジャーのトライアドの発展系となっています

メジャーとメジャーセブンスはほぼ同じものと思って良いです
マイナーとマイナーセブンスやマイナーメジャーセブンスも同じと思って良いです
セブンスはメジャーでもマイナーでもない別種のコードです

  • メジャー

  • マイナー

  • セブンス  が基本の三種類です


ディミニッシュとオーギュメント2

オーギュメント
オーギュメントはセブンスの一種だと思っておくと良いと思います
+7(オーギュメントセブンス)や7b13(セブンスフラットサーティーンス)として出てくることがほとんどです
+7の構成音は(1, △3, #5 , 7)です


ディミニッシュ
ディミニッシュと呼ばれるものは二種類あります
ハーフディミニッシュ(マイナー7b5)とディミニッシュです

ハーフディミニッシュの構成音は(1, -3, b5, 7)です
(-3, b5, 7)に着目するとこれは-3をルートとしたマイナーのトライアドになっています
実はこのトライアドが本質です
(1)と(-3, b5, 7)で切り離して考えるのがおすすめです

ハーフディミニッシュ(-7b5)の使用例

マイナーセブンスでも同様に考えることができるときがあります
すなわち、フラット5がつかないとき (1)+(-3, 5, 7)という見方ができます

II-7をIV/IIとみることができる

詳しくはコードの機能の項で説明します


ディミニッシュは(1, -3, b5, 6)からなるコードです
対称なコードなので(-3, b5, 6, 1) や (b5, 6, 1, -3) や (6, 1, -3, b5)としても同じ響きになります
C dim = E♭ dim = G♭ dim = A dim
D♭ dim = E dim = G dim = B♭ dim
D dim = F dim = A♭ dim = B dim
というように、dimコードは実質的には3種類しかありません

dimコードはセブンスと対応関係を持ちます
7b9(1, △3, 5, 7, b9)と半音上のdim(b2, △3, 5, 7)は響きを共有している同じコードと考えることができます
このようなdimはバッハの時代から使われる、西洋音楽のミソとも言える響きです
Charlie Parkerもたくさんのかっこいいdimフレーズを吹いているし、Bill Evansなどもdimを発展させたコンディミのフレーズをたくさん弾いています


dimについて、詳しくはこちらから


これくらいまでわかれば、黒本の大半の曲のコードのことがわかると思います
一部の曲では、ここではでてこないコードを使うことがあります
高度なコードの解説はこちら


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