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"在宅飲酒”の時代到来? 料理素人でも自宅を居酒屋化できるおつまみ術 (和えるだけツボニラ&ノビル味噌のレシピ)

テレワーク、リモートワークといった言葉で在宅勤務がいきなり推進されるようになった今日このごろ。皆様いかがお過ごしでしょうか。
弊社も、出社や打ち合わせなどは「どうしても」というときに絞りなさい、可能な限り自宅で作業しなさい、なんて連呼しながら業務を進めております。

私個人のことをお伝えしますと、朝から晩まで完全に自宅で過ごしているので、家事と仕事の境目がなくなってきている感じです。
家事のなかでも、特に子どもとの勉強のようなタスク化しやすいものに関しては、仕事用の手帳に「息子_漢字ドリル3文字→昼食までに完了」「買い物→17時までに完了」なんて書き込むようになりました。

在宅勤務は「在宅飲酒」とセット

さて、自宅を職場にするというテレワークですが、会社員たるもの、平日のストレスは飲んで忘れなければなりません
「仕事→飲み」がセットになっているので、一週間の業務は飲まなければ終わりにならないという、気の毒な体になってしまったのが会社員という生きものであり、そのことにむしろアイデンティティさえ見出しているわけです。
とするならば、在宅勤務=テレワークについては議論するのに、在宅飲酒=テレドランク(いま命名しました)に言及しないのもおかしな話です。
「補償あっての自粛」であることと同様、「テレドランクあってのテレワーク」なわけですから、早急にテレドランクについての整備を進めなければなりません。

というわけで、今回はテレドランク時代のおつまみ術と題しまして、普通の家飲みの話をしたいと思います。
私のような料理初心者でも余裕でおいしく作れる、自宅を居酒屋化するおつまみをご紹介します。

料理がヘタでも、和えて寝かせりゃなんとかなる

今回は、火を通さず、4時間程度漬け込むだけのおつまみを紹介します。
テレワークで自宅作業をしている人は、昼食のお皿を洗ったあとにでも作っておいて、晩酌の楽しみを糧に午後の仕事を頑張ったりすればいいんじゃないでしょうか。

なお、これらのレシピは、ただひとえに料理ベタな私でも簡単につくれるってだけで選びました。あしからず。

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混ぜて冷蔵庫に突っ込むだけ ツボニラ(手前)

<材料>
・ニラ__1束
・豆板醤__大さじ1(適量)
・醤油__大さじ1(適量)
・みりん__小さじ1(適量)
・ごま油__小さじ1(適量)

<調理用具>
・包丁&まな板
・ボウル
・サランラップ

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<手順>
1.ボウルに豆板醤、醤油、みりん、ごま油を入れてかき混ぜる。
※表記は目安量。味見しながら、自分の好きな味に調えてください。
2.よく洗ったニラをざくざく切る。大体2〜3センチくらい?
3.ボウルで和える。素手で行こう。
4.ラップをかけて冷蔵庫に入れる。大体4時間くらい寝かせる。
5.仕事する。
6.仕事を終えて、家族で夕食。
7.子どもたちを風呂に入れ、歯を磨き、上の子の教科書の音読を聞く。
8.上の子も寝たので、焼酎に炭酸を注ぐ(レシピ分量外)。
9.冷蔵庫からツボニラを出して食べる。おいしい。

野草摘みから楽しみたい ノビル味噌(左奥)

※ノビルはどこにでも生えている「おいしい野草」です。
ですが、慣れていないとスイセンやタマスダレといった有毒の植物と間違えてしまうかもしれません。
誤食で病院搬送される人のニュースも結構見かけますので、見分け方はご自身でしっかり身につけてくださいませ。
※ちなみにこないだメルカリで見たら、下の写真くらいの量で600円以上の値がついていました。ちょっとした高級食材じゃないですか。

<材料>
・ノビル(球根部分)__好きなだけ
・味噌__ノビルと同量

<調理用具>
・包丁&まな板
・ボウル
・サランラップ

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<手順>
1.天気予報を見る。
2.公園や河川敷、あるいは空き地を散歩しながら、ノビルを採取。
3.よく洗って、葉と根っこの部分を取り除く。
4.大きいものは半分くらいに刻む。
5.味噌とまぜる。
6.ラップをかけて冷蔵庫で寝かす。
7.空手映画を子どもたちに見せたいので、『ベスト・キッド』を探す。オリジナル版を探していたんだけれども、配信だと吹替版がない。まあいいやと、未見だったリメイク版の方を軽い気持ちで観始めたら、大変素晴らしかった。
 劇中、七夕祭りが出てくるけれども、出し物小屋の影絵で語られる七夕の話が物語の芯を貫いている。ジェイデン・スミスとヒロインのハン・ウェンウェンの恋物語はもちろん、ジャッキー・チェン演じるハンさんを過去から救い出す話もまた、七夕物語の影絵になぞらえられていて、結構ふつうに感動してしまった。
 オリジナルにおいては、ここは師匠ミヤギさんの、沖縄生まれの米国軍人で、かつ妻を日系人収容所で亡くしたっていう、かなり複雑な人間性が垣間見えるシークエンスだったけど、こういう美点をどうやってリメイクするのか、観る前は心配していた。
 リメイク版は、下手に真似るなんてことはせずにバッサリ落とした。もちろん第二次大戦の影を捨てることは惜しいけれども、その分まったく違う角度から深みを与えていて、別の映画としての命が与えられていた。おそらくこの違いは、そのまま日本と中国の経済成長の違いを批評することになっているのかなあ、とは思う。
 ともかく、死と自殺と再生の物語を伝承話になぞらえることで、神話的な普遍性を持たせようとしたのがリメイク版『ベスト・キッド』だった。大人は子どもによって自分の時間を喪失するし、そしてまたその子どもによって再生さえする。
 しかし娘は相変わらず映画を見ながらずーーーーーっとおしゃべりし続けていたのだけれども、ラストの試合アクション中の雑談で、敵方がかつて使っていたのとまったく同じ技を、ジェイデン・スミス演じる主人公が使っていることを指摘した。
 相手の技をそのまま使って返礼するのは、カンフーでもよくやるけれども、同時にヒップホップにおけるダンスバトルでも多用される。ジェイデン・スミスは現在ラッパーでもあり、またもちろん、その父ウィル・スミスもラッパーから俳優に転身したんだという2代に渡るキャリアの話を子どもたちにしながら、二束三文でたたき売りされていたカンフー映画のVHSがヒップホップに強く影響していることまで伝えた。子どもたちはふうんと特に興味ない感じだったけれども、音楽や映画は、聴覚や視覚にだけ訴えるのではなく、その人のなかで結びついたり、切断されたりしながら再生産されていく文化なんだ、ということを熱弁するにはいい題材だったと思っている。
 ある意味ではその話以上に、4歳の娘には理解できなさそうなのが、いじめられているという事実をだれにも言わずにいる主人公の胸中だった。
 いやなことがあれば即座に先生やら親やら、周りの大人に告げ口して同情を乞うのが娘の拳法なので、そりゃわからんだろうと思ったりもする。一方、小学3年生になったばかりの息子の方は、やはりそろそろこういう機微がわかるらしい。大人の世界と子どもの世界が違うということをしっかりわかっていて、この映画では子ども(自分)の世界=英語、大人(他者)の世界=中国語、で展開していることも理解しているようだった。
 自分の世界から他者の世界へアクセスしようとするとき、そこには異性がいるというのが大事なんだけれども、まあそれがわかるのはいつになるんだろうなあとか思ったりした。
8.夕飯の時間になったので、冷蔵庫から出していただく。子どもたちはご飯にかけて食べている。自分たちで採ったものなので、普通の野菜よりもりもり食べる。

家事/仕事/遊びのジャンル分けをしない

外出自粛が徹底されたせいで、北海道ではヒグマが出没しやすい環境になってしまったというニュースを、先日見かけました。

かつて洞窟に住んでいた頃の人間は、食物連鎖のピラミッドの下の方にがっつり組み込まれていて、捕食もするけど捕食される側でもあり、動物の一種である自覚を持ちながら、他の動物と生存領域を侵食し合っていたーーなんて昔学校で習った話を思い出しまして。
なんだか、ウイルスの蔓延による外出自粛によって、再び洞窟に押し戻されるような気分になったりした次第です。

ちなみに我が家では子どもたちの絵が爆発的に増加しており、壁に貼り付けまくっているので、おそらくこれは洞窟壁画なんでしょう。

というわけで、家事も仕事も遊びも未分化な状態を体験しながら、もう一度近代社会を逆照射するようなつもりで、日々を過ごしていきたいと思う次第です。

というか真面目に書きますと、これは仕事だから私がやる、これは家事だから君がやりなさい、子どもは遊びなさいとかやってるのは普通に効率悪いのだと気づきました。
家族全員で、楽しいこともやるべきこともタスクを持ち寄って、手が空いてる人とか専門的に任せやすい人からどんどん着手していくような方法の方が、テレワーク的なのかもしれないですね。

noteの機能で遊び倒してしまって、大変失礼しました。

文&写真:安藤賛


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