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「JOKER」は子供に見せないほうがいい 映画レポート_#1

その男は「私の人生は喜劇」と叫んでいた。

その男は「JOKER」と名乗っていた。

産まれながら貧しい環境に育ち、母親の奇行とも言える虐待に苦しみながら彼は大人になり「コメディアン」という道を歩んでいた。そんな生い立ちにより身体と精神は蝕まれ、薬物漬けの生活を送ることを余儀なくされる。

社会からも差別され、この捻じ曲がった生活をしながら笑い笑わせ続ける日々を送っていた。


この映画を見終わった頃には「JOKER」カッコいいと思ってしまった。「思ってしまった」という表現が適切かどうかわからないが誰もが見てもそう思うに違いない。なぜならこの市民の生活を良くしようとして働いている市長が一部の人々にしかフォーカスを当てていない政治をしているからである。貧窮する市民の生活に誰しもが「疑問」を抱いたと思います。

その時に現れたのが「JOKER」です。現れたというより豹変してしまったが一番近いかもしれません。ダークヒーローという立ち位置でフラストレーションが溜まった市民の代弁者になったのです。しかし、なぜ主人公を「JOKER」にさせてしまったのかそれはただ単に今の生活が嫌になっただけではありません。狂ったように憧れ続けた「コメディアン」という職業をピエロに置き換え自分自身の存在を周囲の環境や人々に認めさせたかったのかもしれません。


劇中で「JOKER」が人間をピストルで殺すシーンがいくつもあるのですが、銃社会の恐ろしさが身に沁みました。誰でも簡単に人を殺せる、容易に手に入るピストルで

もしかしたらあの時「JOKER」がピストルと巡り会わなければ彼の人生は変わっていたのではないでしょうか。それほど人の気を狂わせる道具なのです。



でもやっぱりカッコよく見えてしまうのです、「JOKER」は…


本当に良くわかってないガキんちょが「ハロウィンのコスプレだ〜」とか言いながら真似しないか心配です笑、仮装だけならいいと思います。


でも最近の世の中じゃわかりませんね


いい年こいた大人のほうが色々と世間を賑わせているから寧ろそっちの方が危険か…

この作品は受け手によって様々な捉え方ができる作品だと思います。

誰しもが「JOKER」になれる環境があると思います。もしくは自分の中にもうすでに「JOKER」を隠れて宿している人も既にいるかも知れません。


あくまで悲劇のヒーローなのでそこを踏まえて自分と戦って生きて欲しいものですね。



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