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#32 自主参加型ナレッジマネジメントがもたらしたもの

こんにちは!てけ王です!🐔🍗

今回から数回、ナレッジマネジメントの効果について、実践例を紹介しながら掘り下げます!


ナレッジマネジメントの効果は、効率化による生産性向上ばかりにフォーカスされがちですが、それだけではありません。

経理部門のみで実践していた頃にも、CFOが「経理部門はナレッジマネジメントで人材育成を行っている」と仰っていました。

「僕はナレッジマネジメント活動が無かったら、会社を辞めていました。」と言われたこともあります。

「新入社員のとき、ナレッジマネジメントに助けられました。」と言われたこともあります。

ナレッジマネジメントは、定性的にも定量的にも、様々な成果をもたらします。

これまでの成果を、いくつか簡単にご紹介します。


事例①

営業経理部門で、営業パーソンが使用するシステムの活用促進に、ナレッジマネジメントが活用されました。

まず経理のチーム内でスキルアップに取り組み、そのスキルを営業マンに向けた教育に活用。さらに関係会社に展開されました。

窓口の僕からも、匿名掲示板「しゃべり場」の仕組みを、営業系の経理部門用にアレンジして提供しました。

その後も営業経理部門では、部長のプッシュで二度に渡り「レッツナレッジ」というイベントが行われたり、積極的な活動が増え、たくさんのナレッジが蓄積されました。

トップ層の「知識ビジョン」が明確になり、的確に楽しく知識が集められたのです。

一時期から、ランキングの上位は営業経理部のものが多くなりました。ナレッジマネジメントが業務にしっかりと組み込まれ、活用された事例です。



事例②

グループ会社の枠を越えたナレッジ共有が行われました。

先述の小口精算システムの導入に際し、本体会社で作ったマニュアルや手順書、チェックリストなどが、ナレッジマネジメント活動を通じてグループ会社に即時展開され、グループ会社においてもシステム導入がスムーズに行われた事例です。

そもそもグループ会社には、「なかなか情報が入ってこない」という慢性的な問題がありました。

このナレッジマネジメント活動で部門横断的につながったことにより、ナレッジや情報がスムーズに活用できるようになりました。

このグループ会社は、KMアワード常連にもなりました。本体会社のRPA推進リーダーと共に、この会社に赴いて、ナレッジマネジメント・RPAの両面からご支援しました。


事例③

チームランキングが、チームビルディング効果を生み出しました。

チームカルテを活用し、SECIモデルを意識しながら業務改善を行ったチームもありました。

また、チーム内にインフォーマルな “KM推進組織“を作り、活動している部署もありました。

自律的でフラクタルな価値共創の場です。

総じて言えるのは、ナレッジマネジメントがうまく行っているチームは、組織の雰囲気が良く元気であるということです。

逆を言うと、組織の雰囲気が悪いところは、まずはナレッジマネジメントの考えを取り入れると良いと思います。

実際にいくつかの拠点に取材に行きました。

チームランキング上位のグループ会社を取材

そして僕がよく「優しいトップダウン」と言っているのですが、部署長がメンバーに、ただただ「〇〇さん、KMで頑張ってるねー」と声を掛けているんです。

その一言だけで、雰囲気が良くなります。

チームランキング上位のチームには、大体が「KM部長」と呼ばれている方がいました。

その方が、自ら楽しみながら、「今うちのチームは何位ですよー」とか「今どんなイベントやってますよー、みんなで参加しましょう!」と声を掛けているんですね。

さらにまた、とある時期から営業部門での活用が増えてきました。
特に、関東地区の営業サポート部門で、活用が進んだのです。

その際、何期も連続でチームランキング1位を独占しているチームを取材しました。

営業サポート部門を取材


そこでも皆さん、本当にナレッジマネジメントを楽しんでいるんですね。

「頑張りが、ランキングやほめほめーるで可視化されることがモチベーションに繋がる」と言ってくださいました。

しょこぽんも大人気でした。

部門長にお話を伺いますと、

「直接的にこのナレッジでいくら貢献した、とかそういうことよりも、ナレッジマネジメントを業務に取り入れたことで、みんなが仕事に対して前向きになれた。そこから、様々な成果がもたらされている」

と言ってくれました。

ナレッジマネジメントは、やらされ感を無くすことが大事。

そのために最も効果的なのは「優しいトップダウン」と思っています。


今回はここまで!

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