2020年のはなし
はじめまして。こんにちは、高井です。
遅ればせながら2020年の振り返りと所感を書き残しておこうと思います。2020年がどういう1年だったのか、それは有識者の方々に詳しいと思いますので、あくまで「一介の大学4年生である自分にとっての2020年」の振り返りです。こんな奴もいたのね、と思いながらご一読いただければ幸いです。
就職活動
思えば、2020年のほとんど———4月から11月までを就職活動に費やしていました。これでも大学3年生の夏頃からインターンには参加していたのですが、早期選考に落ちまくったりして、初めて内定が出たのは8月。
しかも結局そちらは辞退してしまい、大学4年生の11月末に3社目の内定をいただいて就活が終わりました。勉強になることも多かったけれど「あ、不景気って人を殺すんだな。」と痛感した1年半だった気がします。
私の場合ですが、9月と10月は特につらかった覚えがあります。8月くらいまではまだいいんです。まだ働きたいと思える企業があって、そういう企業の選考が残っているから。
ですが、9月10月と日を追うごとに新卒採用は終わっていきます。21卒の採用を終えて22卒の選考を始める企業。春からの居場所が決まっている同期。早々と優良企業から内定を貰う1つ下の後輩たち。自分を心配して体調を崩す母親。大学の教務課からかかってくる進路確認の電話。志望なんか気にしている場合じゃないと言ってくる一部の就職エージェント。11月にリクルートスーツを着て地元を歩く恥ずかしさ。
そうやって、やたら眠る日と、やたら食べる日を繰り返して、「ここの選考に落ちたら来年も就活しよう。」と決めて受けた企業が内定先でした。小さい会社だし、いまどきテレアポ営業してるし、不満が全く無いと言ったら嘘になりますが、業界・職種はなんとか志望通りだし、もうここにしか行けないんだから行くしかない。まずは置かれた場所で頑張ってみます。
なんでも100%希望通り!とはいかないですね。
働き始めたら働き始めたでまた愚痴を言うんでしょうし、置かれた場所で生きていくしかあるまい。何はともあれ、このご時世に本当に幸運でした。就活でやったことは全部こちらに書きましたので、どなたかのお役に立てば幸いです。
就活を続ける大変さ
高校の知り合いにも、大学の知り合いにも、SNSのフォロワーさんにも、秋以降も就活を続けている人がたくさんいます。22卒に切り替えた人、既卒での就活を決めた人、専門学校や大学院への進学を決めた人。色んな人がいます。
高学歴でも、大手内定でもない自分がこんなnoteを書いたところでどうにかなるわけじゃないし、嫌味に聞こえるかもしれないけれど、とりあえず死なないで欲しいなと、それだけ、遠くから思っています。
「うるせえなあ、生き地獄に比べたら居なくなったほうがマシなんだよ」と思いたくなる気持ちも、「当事者じゃない奴がマウント取るんじゃねえよ」と思う気持ちも、メチャクチャ身に覚えがあるのでうまく言えないんですけど、ただ私は内定をいただくまでの数か月間、本当にインターネットが救いだった時期があるので、誰かの背中をさすれたら(※叩いて喝をいれるのは違う気がしています)いいなと思って書き残しておきます。
内定先が決まってなくても生きてていいし、好きなことしていいし、お腹いっぱいご飯食べていいし、湯船につかっていいし、ネトフリ見ていいです。四六時中有益な情報を仕入れなくて大丈夫です。SNSでワンサカ見かける肩書が立派なビジネスマンも、マウントとってくる知り合いも、就活のことをよくわかっていない家族も、あんまり気にし過ぎないでください。就活続けてるだけで本当にすごいことだと思います。無責任ですが、応援しています。
不要不急のモラトリアム
(ここからあとは取り留めのない話です)
就活も終わり「よ~~しサークル活動再開するぞ!卒業公演の準備だ!」と思っていたのですが、新型コロナの影響で部活棟には入れず、オンラインでの活動を余儀なくされてしまいました。※演劇サークルです
およそ月イチペースで行われていた公演はことごとく延期・中止され、10月になってようやく2020年初の作品発表が「オンライン上で」行われました。その後も何度か後輩たちがオンライン企画を発表してくれましたが、閲覧数は芳しくないと聞いています。プロの映像作品が安く観られる時代です。当然といえば当然なのかもしれません。
電車の中で後輩たちの頑張りをスマートフォン越しに見守りながら「社会人の劇団も、高校生の演劇部も舞台に立っているのに、大学生の演劇サークルは活動しちゃダメなんだなあ。」とぼんやり思いました。
まあ、もしかするとこれも当然なのかもしれません。だって生活がかかっていないから。進路も関係していないから。演劇関係者をジャンジャン輩出しているような有名な団体ではないから。何かあったら大学側の責任が問われるから。やらなくても死なないから。大学生活自体が贅沢だと言われてしまえば、なんだかそんな気持ちにもなりました。
青春やモラトリアムなんて贅沢品で、大学生の演劇活動なんて不要不急の最たるもので、だから学生最後の公演ができなくなってもしょうがないんだと、本当にやりたかったら社会人になってからやればいいじゃないかと、なんとかそう思おうとして、思おうとしているまま時間だけが過ぎていっています。去年の写真を見返して、ああこんな風にやりたかったなあ〜と思いながら、恨むべき相手も見つからないまま、長引いた就活と叶わないかもしれない卒業公演のことを考えています。そもそも、社会人も高校生もあらゆる人がつらい状況を強いられているのに。手前は昔から自分のことしか考えられないんだからよまったくよ、とクヨクヨしている昨今です。方々にごめんなさいって感じですね。
みっともなさ
どうしようかな、と思っています。
たかがサークルだと言われればそれまでだし、もう諦めてバイトや他の娯楽に時間を割いた方が賢いのかもしれない。大人しく資金もキャストも豊かなプロの作品を観て、自分の創作意欲を誤魔化していればいいのかもしれない。
でもここで手を抜いて、(たとえオンラインであれ)公演を打つことを諦めたらどうなるんだろう。後輩たちには「このくらいでいいんだ」と思われるだろうし、OBOGには「この程度か」と思われる気がする。それはめちゃくちゃ癪だし、絶対いやだ。後輩たちには、お手本とまではいかなくても「参考にしよう」と思わせる作品を作りたいし、OBOGには「君らにしては頑張ったんじゃない?」と思わせるような作品を作りたい。オンラインでも。
上級生にもなって、失敗してる姿とか、みっともない姿とか、なるべく見せたくないけど、スマートに見せようと手を抜くくらいだったら、みっともないくらいでいいなと私は思っています。
それに私は(おそらく)演劇が好きっていうよりも、信頼できる人たちと寄ってたかって何かつくることが好きなだけなので、凡人らしく、みっともなく行動しながら、何か面白いことができるように過ごそうと思います。大変な1年が終わって、まだまだ大変な時期が続きますが、皆さんお身体ご自愛ください。
うーん相変わらずよくわからねえ文章!おわりにします。
お読みいただきありがとうございました。