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わたしは夏に病気が見つかる

⚠️白黒ですがCT画像の引用があります/苦手な方はご注意ください⚠️

一本の話にまとめようとするあまりいつもnoteが長くなりがちで、更新ハードルを自分で上げてしまっている。病魔の話は決まって重苦しくなることもあり、今回はなるべくさらっと...とまではいかなくとも、淡々と書きたい。

昨年から立て続けに病気が見つかり、ここ2年はほとんど何も思い通りにいかなかった。(どんな人もそうだが)楽しい時間より余裕のない時間のほうが長く、「あのとき検査を受けておけばよかった」という気持ちもわかなければ、悲しい気持ちもそこまでわいてこない。いくら文字を書いても病気になる前の身体は取り戻せない。

ただ「罹りたくて病気になったわけじゃねーし、20代を通院に割いているわけでもねーよクソが。」とイライラすることは全然ある。大いにある。
あるけど、なるべくなら「この条件の中で残りの人生をいかに良くするか」の方を考えたい。ポジティブ志向なのではなく、この考え方をした方が気が楽なので。

御託を並べてしまいました。書きます。

タイトル以上の内容はないので、ぶっちゃけここで終われます。以降は酔狂な方のみお読みください。


2022年 夏. コロナ&バセドウ病

前回のnoteでも散々当てこすったが、2022年8月にコロナにかかった。3ヶ月を過ぎても頻脈や目眩がおさまらず、2023年2月にバセドウ病と診断された。恐らく感染症きっかけで発症したと思われる。

2023年 夏. 卵巣嚢腫

バセドウ病というのは基本的には痩せる病気なのだが、自分の場合はコロナで6kg痩せたこともあり、気にせずモリモリ食べていたら食べ癖がつき、12kg太った。元々が幼児体型なので、下っ腹が出てきても「アチャ~やっぱり太ったんだな」くらいにしか思わなかった。

そんなある日、会社の健康診断を受けたら婦人科項目で引っ掛かった。地元の婦人科を再受診したら「卵巣嚢腫です。なんでこんなにお腹が大きくなってるのに気づかなかったの!」とちょっとピリつかれた。16cmと7cm、2つの腫瘍が出来ていた。そりゃ叱られるわ。ちなみにこいつらはまだ下腹部にいる。中身はちょっと血の混ざった水です。

⚠️以下、CT画像引用します/苦手な方はご注意ください⚠️


白い風船みたいなヤツが腫瘍です

2023.08 入院と手術

そこから更によくよく調べたところ、2つの腫瘍の間に厚めの壁(水疱?)が出来ており、これが悪性、がん寄りのものかもしれないとのことだった。
この壁部分のみ検査にかけることもできなくはないが、その際「がん細胞を含むかもしれない水」が体内に漏れだすリスクがある。だったら「連なってしまっている腫瘍+壁部分+卵巣1つ、まとめてとっちゃいましょう」ということで話が進んでいる。卵巣は2つあるのでどうとでもなるらしい。


2023.08.21 追記
腫瘍は全て良性だったものの、卵巣自体が腫れていたとのことで右卵巣を摘出しました。


お気持ち

DJの中田クルミさんが2016年に投稿された記事とほとんど同じこと書くだけなので、時間のない方はぜひこちらを!

1.好きな服が着られなくて悲しい

そもそも怠惰で太ったことに加えて、腫瘍のせいで妊娠3ヶ月くらい腹が出ている。トップスをインする服装は腹部が目立つので避けざるを得ず、なかなか悲しい。

2.腹部が張ってつらい

まさかの妊婦さん擬似体験の様相を呈してきている。食べ過ぎとはまた別のお腹の張り(腹部膨満感というらしい)を常に感じており、寝起きが特にしんどい。早く取り除きたい。世の中の経産婦すごすぎる。

3.婦人科検診は受けた方がいい

同性とはいえ、局部をガン見せすることに抵抗があって受診されない方がほとんどだと思う。同性だからこそ嫌という方も居られると思う。

ただ仕切りのカーテンもあるし、向こうもプロですんで、2回くらい受診すればもう恥の気持ちは消滅する。というか、病気になるとそんなこと言ってられなくなる。

婦人科系疾患になって医療費に10万円かかるよりも、そのお金で美容院行ったり、ネイルしたり、ライブ行ったりできたほうが絶対有意義なはず。子宮体がんの検診は異物感すごいし痛いが、ただ病気になるよりは絶対の絶対にマシ。メンタルズタボロピーポー以外は是非受診してみてください。ズタボロの方はまず身体を洗って、たっぷり寝て、落ち着いたら是非ご検討ください。

4.人には人の地獄がある

両親はときにデリカシーがないので、卵巣嚢腫だとわかる前は「いくらなんでもお腹出過ぎじゃない?太った?」などと平気で言ってきていた。蓋を開けたら病気だったので、今はかなり労ってもらっている。親の経済パワーに頼りまくり。ごめんなさい、ありがとう。

親でさえこうなのだから、皆さんも私も、すれ違う見知らぬ人に対して「なんだコイツ、意味わかんね~」と感じることも沢山あると思う。電車で信じられないくらいイライラしてるジジババとか居るし。ちなみにこの「意味わかんね~」は呪術廻戦の硝子をイメージしてください。

でもあなたがデブだと馬鹿にしている人は橋本病でとても太りやすい状況かもしれないし、急に痩せて綺麗になった人はバセドウ病で痩せやすいのかもしれない。「私子ども嫌いなんだよね」という話をにこにこ聞いてくれている相手は子宮を摘出済みかもしれないし、包帯を巻いているわけでもなければ、明らかに動きにくそうにしているわけでもない会社員が実は持病持ちかもしれない。

あらゆる可能性を考慮して口をつぐめ、他者に一切介入するなという話では断じてなく、人それぞれの地獄を想像した上で、「なるべく」傷つけない話し方ができたらいいよな~と個人的には思ったりした。

ただまあ、この考え方も所詮は押しつけで、想像力に欠けている。

おわりに

以降は不謹慎な余談へ。何はともあれ生活を続けます。テンションのよくわからない文章をお読みいただき本当にありがとうございました。皆さんどうか健康で。

悲しいも嬉しいも 全て愛していくから
この惑星で生活を 続けんだ
(中略)
何もない人生より何かあるほうがいいから
恥ずかしがることなんて 何もない

PEDRO『東京』


「ほ~ん、なかなかよかったですよ。」と思われた酔狂な方は、以下よりサポートいただけましたら幸いです。気が向いたときだけで十分です。ありがとうございます。