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わたしのじんせい あれやこれ

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人生のある時期を振り返って、自分の記憶や思い出を整理する場所。 色んな人の人生を覗き見してみたい、という興味本位だけでできているマガジンです。 寄稿してくださる方は記事にコメント…
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記事一覧

人生1周目

人生1周目

なんでも姉と同じようにやりたい子どもだった。

姉も私も幼い頃から近所のスイミングスクールに通っていた。普通のスイミングスクールではかなり珍しいことだが、このスクールにはシンクロナイズドスイミング(現・アーティスティックスイミング。まだ慣れないのでシンクロのままで)のコースがあった。
昇級して一番上のクラスまで行くと、競泳の選手コースかシンクロのコースに入れることになっていた。ほとんどの子どもはそ

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車の中でサンドイッチ

車の中でサンドイッチ

フリクションの替え芯を買いに、在宅勤務の始業前に近所のコンビニへ。
いつも朝食は家にあるものを適当に食べたりしているのだけど、ついでに何か食べるものを買って帰ることにした。少し物色して、サンドイッチの棚の前で急に懐かしさが芽生えて立ち止まってしまった。

営業の仕事をしていた3年半、ほぼ毎日通勤中の車の中で朝食をとっていた。

起きてから家を出るまで、最短10分。
無理やり身体を起こして洗

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#5 わたしのじんせい あれやこれ

いつもTwitterを覗かせていただいている、KIMIさんに寄稿をお願いしました。
お笑いや音楽など多方面に造詣が深く、今までどんな人生を歩んで来られたのか気になり、今回の依頼に至りました。noteはやっていらっしゃらないので、以下代筆致します。

結婚するまで実家にいたので(正確に言うと入籍後も半年いた)、ずっと実家のある東京を離れた事がなかった。
「○○って良いとこだよね」「●●って食べ物美味

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#4 わたしのじんせい あれやこれ

まあ、誰も送ってこないよなぁ…なんて思いながら、このマガジンを始めるにあたり新たにGmailのアカウントを作って、メールボックスを開けっ放しにしていました。
解放して以来、初めて動きがあったのは先週の土曜日。いつも素敵な文章を書かれているしょうこりんさんからでした。
以前書いた記事を寄稿してくださるという内容で、飛び上がるほど嬉しくて、非常識極まりない、朝5時半に返信しました。すみません…。

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#3 わたしのじんせい あれやこれ

前回ここで紹介させていただいた記事にコメントをいただき、こちらのマガジンに寄稿していただきました。ありがとうございます。

義務教育を終え、初めて足を踏み入れた高校という場所で「うまいこといかない」という経験をするのはある意味人生における義務教育だと思います。
デビューを試みてみたり、自分を変えようと思ってみたり、中学時代の栄光を携えてみたり。
寝ているときに「これ夢の中だ」と気付くように、大人に

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#2 わたしのじんせい あれやこれ

寄稿をお願いしていた、エリンギさんから記事が届きました。ありがとうございます!

住んでいた街というのは、地元ともまた違った思い入れがありますよね。特に、遠く離れた地元から離れ、一人上京してきた10代のエリンギさんのことを想うと、とても愛おしく、時を越えてエールを送りたいような気持ちになります。
きっとタイムスリップして一駅一駅に思いを馳せ、当時のことを思い出して少し胸が苦しくなったり、笑顔にな

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#1 わたしのじんせい あれやこれ

少し前、マガジンを作ってみました。何名かに寄稿をお願いし、書いてもらいました。
今日、第一号が到着しました。ありがとう。

彼とは何年も前からの友人。これまで何百時間も喋り倒してきたけれど、改めて、どんな文章を書くのか気になってお願いしました。

私には影響力もないし何のお礼もできないけれど、色んな人の人生を覗き見したようなものをまとめてみたいと思い、このマガジンを作りました。誰のためでもない

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ずっと此処で生きてる気がするから

18歳の頃、ラジオのネタコーナーに投稿するしかしてなかった時があった。

毎日毎日ネタ投稿してバイトして、夜中はラジオ聞いて
そんな毎日だった。

ラジオのリスナーと出会い、色んな話をしたりすることもあった。
お笑いの話やラジオの話、時には自分の生い立ちや学校の話など学校にほとんど行ってない自分はそれが楽しくて堪らなかった。

ラジオが好きになったきっかけは伊集院光だった。
初めて聞いた回の話で

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大学時代

恐ろしく真面目な大学生だった。
自宅から大学まで約2時間。一限の授業でも遅刻、欠席はせず、毎期ひとつも単位を落とすことなく進級していった。
芸術系の学部だったため試験は殆どなく、成績は出席とレポートで評価された。つまり「頭は良くないけれど毎日コツコツ」タイプの私にとって恰好のシステムだった。
ゼミにもサークルにも入らず、ただただ授業を受け、レポートを書き、バイトに行く。そんな日々だった。そんな日々

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