泣きたい夜の数だけ

一人で出掛けられなくなったのは
精神疾患を患ってからだ
誰かの為に出掛けるのはある程度できるのに
自分の目的の為に出掛けるのは体力を使う
車、バス、電車。
全てが辛くてしんどくて
目的地に着いた頃には疲労困憊。
行き帰りだって実家暮らしで親の都合に合わせて
帰りたい時間に帰れないのが億劫だ

一人の時間がほしい
他人の生活音が入らない場所
家族の笑い声も遠くで聞こえるたび
息苦しくなって
どうしようもなく不甲斐なさを感じるから

友人が幸せそうで羨ましい
母になり子を産み平凡な穏やかな日常
私には手の届かない未来だ
取り残されている気がして焦る感覚
だから考え込んでしまう孤独な夜が嫌だ

最近、水族館に行きたくて
もちろん一人ではいけないから
サブ端末のスマホで水族館の映像を流して
部屋を暗くして見ている時間が
唯一息がしやすい気がしている

幸せってなんだろう
平凡で穏やかな未来ってなんだろう
定義づけされていないのに
私は今それがすぐにでもほしくて
寂しくて孤独で死にそうです

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