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ヴィーガン食は不健康なのか

ロードレース、ロードバイク関係をメインに投稿してますが、以前自己紹介にも書いた通り、ドイツにて栄養学の方面からロードレース、ロードバイクに関わろうと現在スポーツ栄養学を勉強中で、今年中に栄養士の資格を1つ、来年にはカリキュラムが全て終わる予定です。それに先駆けヴィーガン、ベジタリアン向けの栄養士の資格を取得していました。巷でよく言われる嘘、もしくは何も調べず、ただ上辺だけの情報で批判、擁護している人たちにかなり遺憾に思い、辟易しています。あとはやはり栄養学だけに拘らず、専門的な教育、知識、経験もない人たちが好き勝手なことを無責任に発信してることについて心の底から軽蔑し、侮辱に値すると思っています。自分(達)の都合のいいように曲解するのは言語道断です。

自分自身ヴィーガンでもベジタリアンでもありません。ペスカタリアンです。肉は食べないけど魚は食べます。正式にはベジタリアンと区別されていますが、混同している人も多くいるようです。ロードレーサーには最適な食事法と勝手に思っていますが、それはさておき。

ロードレーサーに寿司はいいのでは?


健康とは?

体に良いこと、とざっくり言わせていただきますが、では何を以って体に良いというのか。もう全て、人それぞれ、というに他ありません。肉食のみで健康な人もいれば、菜食のみで問題ない人もいます。体の構造や変化の仕方は人それぞれなのです。

また、生活環境、習慣に寄って大きく影響を受けます。どんな仕事をしているのか、活動量はどうか、プライベートの時間は何をしているのか。スポーツも一概には言えません。マラソン選手とボディビルダーの身体の違いは一目瞭然でしょう。これが正しい、間違いとは言い切れないことも多いのです。科学も発展して行きます。例えば、一昔前は、コレステロールの多い卵の摂取は控えるべき、との定説がありましたが、今ではまた別な説も出てきています。それについては現在まだ調査、研究が必要とのことですのでここでは割愛させて頂きます。

不健康とは?

これは逆に明白で、栄養が足りていない、もしくは摂りすぎている事。それによって病気や体調不良になること。では今回のテーマ、ヴィーガン食は不健康なのでしょうか。

タンパク質が補えない?

動物食、いわゆる肉類は必須アミノ酸が全て入っています。植物からは全てを賄うことが出来ません、とよく言われます。確かに肉類魚類を摂取した方がはるかに簡単に全ての必須アミノ酸が補えます。しかし植物ベースでもすべての必須アミノ酸が補えます。が、注意が必要です。植物ベースでも、色々なものから取らないといけません。例えば、毎日豆類だけを食べても十分に必須アミノ酸が摂取できるわけではありません。穀物や野菜等を合わせることによって全ての必須アミノ酸を補うことが出来ます。そして、一度の食事で摂取する必要はありません。1日の食事でバランスよく摂取できればいいのです。

肌に張りがなくなる?

これは脂質の摂取量の低下によって起きると言われていますが、ヴィーガン食との関わりを示す学術的なものはありません。なので完全な印象操作に当たります。逆に良くなった、または効果的であるという記述は散見されます。これに関しては肉食が悪い、というわけではなく、いわゆる前述の、過剰摂取に当たっているのではないでしょうか。これまた前述通り、個人差によるものも大きいと思います。

カルシウム不足になりやすい?

そういった傾向が見られるとのことで、正しい情報です。また、カルシウムの吸収にはビタミンDが必要で、動物性のものから多く摂取することが出来、植物性からは少ない量ですが可能となっています。ただ、ビタミンDは日光を浴びることによる体内での生成が主になっている為、食生活だけではなく日々の活動に目を向ける事も大事です。冬の期間はサプリメントの摂取を推奨されているのが現実です。

結局ヴィーガン食は健康的なのか

どんな食事も、バランスを崩せば病気になります。肉食でもヴィーガン食でも健康的に暮らすことは可能です。ただ、肉食に関しては数千年以上多くの人類が行ってきた食生活のため、ヴィーガン食に比べ知識だけではなく身についている、体に染み付いているのです。どちらの食事療法も、しっかり知識を蓄え、今知ることのできる正しい情報の元、行うことが大事だと考えています。

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