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一日一書一画①

お仕事をむしりとられてから2ヶ月たちました。

私の場合パートさんなので働かないと本当に収入がありません。

仕事が1つだけだと、それが無くなったときに食いっぱくれる。なるべくいろんな所の非常勤をして公的機関で書道教室をやっていこう、と決めてたくさん仕事先を開拓したのに、まさかその全部が無くなるなんて思いもしませんでした。

……切ない。
……そして、お金もない。

展覧会もないから作品を書く時間も丸々空いてしまった。

有り余る時間……、これは遊ぶしかない!!!

ということで1日一文字書くことにしました。
遊びだから「この文字イマイチ」とか言わない!
聞こえない!!
人は得意不得意があるんです!!

縛りは
①期間は1ヶ月
②1日目一画の文字、2日目二画の文字、と増やしていく。
③5日で五書体。
④臨書創作はマゼコゼで。

Twitterとインスタであげていますので、よろしければそちらでもご覧ください。

https://twitter.com/teika_higuchi
https://www.instagram.com/teika_h/

さて、最初の5日間の総まとめをこちらで紹介します。
臨書は(臨)、創作は(書)で表記します。

1画「一」
400年代。造像記(書)。楷書。

篆書の四を書きたいための前ふりです。
入筆と終筆が四角なのがこの時代の特徴。
令和の文字もこの時代です。

2画「二」
100年代。曹全碑(書)。隷書。

この時代は波磔が命。ここから文字に払いが登場しました。特に曹全碑なら限りなく滑らかに美しく書くこと。ちょっと最後の払いはやりすぎた。

3画「三」
清時代。何紹基(書)。行書。

何回書いても何紹基じゃないから諦めた一品。
それでも筆の入り方何とか変えましたよ。誉めて。

4画「五」
300年代。王羲之(臨)。草書。
4画だけど五。接筆という線の折れをぶったぎって一画増やすというなかなか暴挙に出た書き方を打ち立てた王羲之。それでも彼は書聖。彼以上の書家はおりません。蘭亭の文字パターンとかあり得ない才能。

5画「四」
BC200年代。泰山刻石(書)。篆書。
失敗しました。でも出してしまおう。恥ずかしくない!!
西暦またぎぐらいの時期にこの横四本からいきなり現在の形になりました。
誰が変更決めたのか。誰が変更案を出したのか。今でも議論されている文字学のミステリー。

以上1画~5画まででした。
いかがでしたでしょうか?
まだまだシンプルな形なので見映えはしませんが、6画目ぐらいから文字の見映えがよくなります。

その時はまたぜひこちらにいらしてください。

おまけ

「白日」

泰山刻石(書)。篆書。

割合ギターバリバリ、機械音バリバリの曲は耳が痛くなって頭がクワンクワンするので好まないのですが、King Gnu はいつまでも聞いていられる不思議。和音がいいのでしょうか。

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