三重の書家が東京のクイズ番組に出た話③
前回までのあらすじ
ビビリなのに99人の壁に応募して、書類と面接に受かってしまった。
さて、1年間の出場権を得、レギュラー1回目の収録日が決定した。
日程を見るとパリに行く10日ほど前。
高飛びの直前とあって仕事で忙殺されていることは予想できたのでお断りしようと思ったが、兄弟子に「そんなん参加1択やん」とのお言葉を賜り、「なるほど」と日帰り東京を決意した。
実はこの時、第一回に参加してもう出ないつもりであった。作品製作と仕事と東京通いを全てこなす能力に自信が無かったからだ