韓国ドラマ「ヴィンチェンツォ」がマジで面白かった。
どうも。定時退社マンです。
Netflixで配信中の韓国ドラマ「ヴィンチェンツォ」がマジで面白かったので、今回はその話をしたいと思います。
いつもは"参考にならない映画レビュー"をはじめ、思考停止記事を狂ったように投稿している定時退社マンですが、今回は久しぶりに長文で熱く語っていきたいと思います。
「ヴィンチェンツォ」とは
あらすじ
イタリアンマフィアの顧問弁護士を務めるヴィンチェンツォ・カサノは、韓国にある雑居ビル「クムガ・プラザ」の地下に埋められた金塊を手に入れるために母国へ戻る。金塊を手に入れるため、「クムガ・プラザ」の住人たちを立ち退きさせようとするなかで、ヴィンチェンツォ・カサノは悪事を行う大企業バベルとの法廷闘争に巻き込まれていく。
「カサノさんになりたい」
「ヴィンチェンツォ」は、『愛の不時着』や『サイコだけど大丈夫』といった人気作品を輩出しまくっている制作会社”スタジオドラゴン”が製作しています。
そんな「ヴィンチェンツォ」ですが、なんとNetflix作品総合ランキングで現在1位!!(2021/5/8時点)
韓国のみならず、日本でも大人気の作品となっています。
そんな大人気作品「ヴィンチェンツォ」の魅力を語っていく前に、まずは定時退社マンと「ヴィンチェンツォ」の出会いを勝手に語っていきます。
しばらくの間「パク・セロイになりたい」という感情以外の全ての感情を消滅するハメになった『梨泰院クラス』と、部屋で一人涙を流しながら見た『愛の不時着』で、韓国ドラマデビューを果たし、分かりやすく韓国ドラマ沼に片足をつっこんだ定時退社マン。
その後、「もっと韓国ドラマ見たい!見たい!見たい!」と、いわゆる"ロス状態”になってしまった定時退社マンは、韓国ドラマプロの諸先輩方に、面白いドラマはあるか聞いては見てを繰り返していましたが、『梨泰院クラス』と『愛の不時着』ほどはハマらずの日々を過ごしていました。
そんな韓国ドラマ難民に終始を打ってくれた作品が「ヴィンチェンツォ」。
「ヴィンチェンツォ」とは、何かドラマを見始めたいけど見たい作品が特になく、Netflixサーフィンをしているときに出会いました。
あらすじを確認してみると、韓国ドラマにも関わらず、「イタリアマフィアが...」と書いてあったのが目について、とりあえず「ヴィンチェンツォ」を再生することにしました。
余談なんですけど、定時退社マンはマフィア映画が大好きなんですよ。
「ゴッド・ファーザー」や「グッドフェローズ」とか。
非常に単純なので、"マフィア"というワードが入っているだけでその作品が気になってしまいます。
現実のマフィアの実態がどうなのかは存じ上げませんが、「映画の中の悪い男」ってクールでなんか魅力的に感じてしまうんですよね。
まあ定時退社マンは、ゴリゴリのサラリーマンなんですけど。
話を戻します。
主人公であるヴィンチェンツォ・カサノさんは、イタリアンマフィアの顧問弁護士を務めていたのですが、なんやかんやあって母国である韓国に戻ることになります。
1話の冒頭はイタリアでの”なんやかんやあった経緯”が描れているんですけど、そのシーンが「これ韓国ドラマだよね?」と思うくらいイタリアンマフィア映画感マックスで。
ちなみにカサノさんは、物語開始数分後でなんやかんやあった相手を、相手の所持する広大なぶどう畑もろとも、一気に焼き払って容赦なく抹殺します。
これがとにかくすごい焼きっぷりなんですよ。
ほぼ山火事です。
カサノさんがどれほど恐ろしい人間なのか、視聴者は早くも思い知らされることになります。
このシーンで「ヴィンチェンツォ」がこれから面白くなることを確信したと同時に、「ヴィンチェンツォ・カサノさんになりたい」という感情に支配されてしまいました。
シリアスとコメディのバランスの良さ
「ヴィンチェンツォ」の物語の核となるのは、「この会社は本当に民間企業なんですか?」と思ってしまうくらい、権力との癒着・不祥事の隠蔽・殺人など、自分たちが有利に立つためなら手段を選ばない卑劣クソ野郎集団・バベルとの攻防戦です。
前述の通り、バベルの皆さんは、状況によってはお構いなしに殺人も犯す大馬鹿野郎集団ですので、作中では絶体絶命的な暗く重いシーンも多く描かれます。
カサノさんをはじめとした主人公側は、バベルの皆さんのせいで、物語を通して基本的に明るい気持ちを保てる状況ではないのですが、毎話見終わった時には、後味の悪さはさほど残らず、爽快さや軽快さが印象に残ります。
なぜ暗い状況ながらも、見終わった後には爽快さや軽快さを感じることができるのでしょうか。
その要因は2つあります。
1つ目は、「シリアスとコメディのバランスの良さ」です。
「ヴィンチェンツォ」では、シリアスなシーンだけではなく、シリアスなシーンと同じくらいの割合でコメディシーンが描かれています。
もはやコメディのシーンの方が多かったような気がします。
中には思わずにやけてしまうようなコメディもシーンもありました。
2つ目は、「定期的にきっちりと行われる気分爽快な復讐」です。
卑劣クソ野郎集団バベルの皆さんによって、主人公側の人間は、次々と絶体絶命な状況になっていくのですが、もちろんやられっぱなしではありません。
僕たち私たちの頼れる味方であるカサノさんが、ドタバタイタリアンマフィア生活で叩き上げたスーパーマフィアスキルを駆使して、しっかりお仕事をしてくれます。
カサノさんは、「そろそろバベルに一発やり返してよ、カサノさん。」と丁度思い始めたタイミングで、バベル側に一泡吹かせてくれます。
仕事ができる男はやはり違いますね。
最高です、カサノさん。
定時退社マン、一生ついていきます。
以上、2つの要素がシリアスな展開が続く「ヴィンチェンツォ」に爽快さや軽快さをもたらしてくれるため、シリアスな展開に気分が落ちてしまい、続きを見るのが恐ろしくなってしまうこともなく、むしろ早く続きが見たくなってしまうような構成になっています。
「ヴィンチェンツォ」は、マフィア映画や法廷ドラマが苦手な方でも見れるような幅広い層の方が楽しめる作品になっているかと思います。
"愛おしさ"すら感じる登場人物たち
「ヴィンチェンツォ」の魅力は、予想外の連続で飽きることのない物語の展開だけではありません。登場人物たちにも魅力があります。
まずはなんといっても主人公のヴィンチェンツォ・カサノさん。
カサノさんはイタリアンマフィアらしく、
常にスタイリッシュ。
「悪こそ最強」だと心の底から思っている珍しいタイプの主人公です。
「やられたらやり返す」はもちろんのこと、「やられる前にやり返す」、
「やられてないけど、やり返す」
というマインドをもっており、ぶっ潰すと決めた相手に対しては、とにかく容赦はしません。
びっくりするぐらい容赦ありません。
物語の最初から最後まで一貫して、
このマインドはブレません。
カサノさんは、主人公でありながら「悪は暴力ではなく必ず法で裁く」といった正義感は待ち合わせておらず、マフィアらしく殺人級のとんでもない暴力で敵を制します。
その凄まじさは、時折味方も
「やりすぎでは...??」
とドン引きしまうレベルです。
「カサノさんに勝てる奴おるんか...」
とも思ってしまいます。
クソ野郎集団バベルの皆さんですら、少し可哀想に思えてくるくらい定期的にボッコボコされます。ほぼいじめです。
定時退社マンもカサノさんと同じくらい信念の強い男になりたいものです。
手始めにムカつく上司を圧倒的な暴力でボッコボコにしてみようかと思います。
あと、カサノさんはとにかくスーツが似合います。
定時退社マンもお仕事では、基本的にずっとスーツを着ていますが、天と地の差です。
今後の参考のためにも、「カサノさんのスーツ着こなし講座」だけで1話ほしかったです。
地下に金塊が埋まっている雑居ビル「クムガ・プラザ」に住む住人たちも魅力的です。
話が進むにつれ、住民それぞれのキャラが際立ってくるので、最終的には住民全員を好きになってしまいます。
「ちょっと登場人物弱いかな」と思った最初の方の自分を、過去に戻ってぶん殴ってやりたいくらい全員が魅力的です。
カサノさんは一刻も早く金塊を手に入れたいので、なかなか立ち退いてくれない住民たちをかなり煙たがっているのですが、スーパークソ野郎集団バベルとの繰り返される攻防戦の中で、カサノさんと住民たちは少しずつ親密になっていきます。
カサノさんと闘いを乗り越えていく中で、徐々に住人たちがカサノさんを信頼しはじめ、最終的にはカサノさんを「コーンサラダ」と称えはじめるのですが、その姿を見たときは涙が止まりませんでした。
「ヴィンチェンツォ」を未見状態ですと意味不明かと思いますが、あなたも見始めたら「コーンサラダ」で涙が止まらなくなること間違いなしです。
「ヴィンチェンツォ」を見終わった今では、クムガ・プラザの住人たちが愛おしくて仕方ありません。
クムガ・プラザの日常パートで50話追加してください。お願いします。
ちなみにクムガ・プラザの住人の中で定時退社マンの推しは、パスタ専門店アルノーのオーナーであり、自称イタリアミラノ出身のシェフこと、トトさんです。
カサノさんにイタリアの味を認めてもらえるように日々努力しているのですが、定期的に悲惨な目に遭うので目が離せない存在です。
一気見間違いなし!「ヴィンチェンツォ」
「ヴィンチェンツォ」は全20話構成、
Netflixで全話配信済みです。
各話90分程で重厚な内容となっています。
「ヴィンチェンツォ」は、話が進む毎にどんどんおもしろくなっていきます。
「おいおい、どうなっちゃうの」の連続です。
自分が好きな作品を褒める時の常套句に感じるかもしれませんが、マジなんです。
いつも100文字程度の思考停止記事を量産している定時退社マンが、4000文字以上で魅力を語るくらいなんですから、信じてください。
ちなみに定時退社マンは一気見ではなく、
毎週の配信を待ちわびながら見ていたので、
全話見終わるまでは、続きが気になって、
ソワソワしてしまう日々を過ごしていました。
今は最終話まで見てしまったので、
毎週の楽しみがひとつなくなってしまい、
寂しい気持ちでいっぱいなのですが...
これから「ヴィンチェンツォ」を見る方は、全話配信済みとなっていますので、一気見することができます。
見始めたら、止め時が分からなくなり、最終話まで一気に駆け抜けることになると思います。
寝る間も惜しまぬ覚悟で見てください。
こんなご時世なもので、まだまだお家にいる時間も長くなると思います。
「ヴィンチェンツォ」は、おうち時間を楽しくさせてくれる作品となっていますので、少しでも気になった方は是非見てみてください。
以上です。ありがとうございました。