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アナイアレイター『METAL Ⅱ』

ようやくレビューが書けそう。
全11曲のアナイアレイターのニュー・アルバム『METAL Ⅱ』。猪突猛進なスラッシュナンバーの①で幕を開けるが、②③④⑥⑨⑩⑪と複雑な曲構成の展開にジェフ・ウォーターズの流麗なギターソロがどの曲にもあり、捨て曲らしい捨て曲がない見事なアルバム構成だった。
③はリフが面白く、印象的。
ヘヴィメタルファンへのアンセムソングの⑤はアップテンポで聴きやすい。

しかしながら、⑦⑧はオマージュというよりパクリに近い。⑦は歌メロ4小節かスウィートの「Action」に若干似てるというぐらいだが、⑧は……ブラック・サバスの「Children of the grave」のリフにそっくり過ぎる。そっくりというよりパクりと言いたくなる。これはトニー・アイオミが聴いたら訴えるんじゃないか、というレベル。もちろん、サビやギターソロは違うが、パクりの箇所、長さがヤバいんじゃないかと思えるぐらいヤバい。

①を除けば全体的に速さよりも複雑な曲構成で聴かせるインテクチュアル・スラッシュ・メタルを意識した曲で占め、初期の頃の本来のアナイアレイターに戻った感じで、ある種、原点回帰と言えよう。

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