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「音を奏でる電子絵本」による”音楽教育”の可能性

5人組コーラスグループ「ベイビーブー」のメンバー・シノブさんが、作・絵・音楽を担当し、淑徳大学総合福祉学部教授(臨床発達心理士)の松浦俊弥氏が総監修した「音を奏でる電子絵本・クレヨンくんとイロイロしょうがっこう」が、10月1日にリリースされました。

この「音を奏でる電子絵本・クレヨンくんとイロイロしょうがっこう」は、現在の教育現場にタブレット端末やパソコンが普及しているということを受け、学校での音楽授業だけでなく、親子間のコミュニケーションツールとして活用できる教材として制作されました。

音楽の教材として制作されたこの作品は、「電子書籍」として見て読むだけではなく、実際に画面に触れることで「音」や「歌」が流れ、ユーザー本位で音楽を楽しみながら学ぶことが出来る仕様となっています。

また、特別支援教育や障害児福祉に関しての研究を行っている淑徳大学総合福祉学部教授(臨床発達心理士)の松浦俊弥氏が総監修しており、文部科学省特別支援学校学習指導要領(小学校)「おんがく」(☆☆☆)に準拠した内容で、子供たちや生徒だけでなく、先生の方々もこのデジタルブックを活用し授業を進めることが可能です。

今後の学校教育現場において、急速に広がりを見せる「タブレット端末」を活用した「授業のデジタル化」に対し、「音の出る電子教科書」という新たな教材は、「音楽」の学習に限らず、今後も注目されていくことでしょう。

(以下に、ベイビーブー・シノブさん、松浦俊弥教授のインタビューコメントがございます)

音を奏でる電子書籍「クレヨンくんとイロイロしょうがっこう」書影

【音を奏でる電子絵本】「クレヨンくんとイロイロしょうがっこう」
作・絵・音楽:シノブ(ベイビーブー)
総監修:松浦俊弥(淑徳大学教授) 
協力・歌:ベイビーブー
¥1,650(税込み) 

出版元:ホーホーチルドレン
http://hoforchildren.jp/

2021年10月1日より、ソニーの電子書籍ストア「Reader Store(リーダーズ ストア)」にて、以下のリンク先よりご購入いただけます。



「音楽って自由で楽しいもの」だと感じてくれると思います。(ベイビーブー・シノブさん)

今回リリースされた「音を奏でる電子絵本・クレヨンくんのイロイロしょうがっこう」の原案、作画、音楽監修を務めた、コーラスグループ・ベイビーブーのメンバーであるシノブさんと、教育的見地で総監修を務めた淑徳大学総合福祉学部教授(臨床発達心理士)の松浦俊弥さんに、企画意図や今後の可能性を伺いました。


■今回制作された「クレヨンくんとイロイロしょうがっこう」は、どのような発想で企画され、キャラクターデザインなどを行いましたか?


【ベイビーブー・シノブさん】
この「クレヨンくん」のアイデアは10年程前に完成していました。「クレヨンくんと同じ色のものを周りにあるか探そう」というテーマで、歌とイラストを合わせた作品でした。

イベントなどでベイビーブーが子供達の前で歌う機会が増えてきた頃、実際にベイビーブーの歌として「みんなの周りにあるいろんな色のものを探そう!」と実演したところ、子供たちに大きな反響となりました。

そんな体験をしてきた中、この「クレヨンくん」のアイデアが『音楽の授業でも活用できる教材になるのでは?』と、デジタル化が進む教育の現場での活用を目的とした「音を奏でる電子絵本」として制作したいというお話を頂き、絵本作家のこんのひとみさんや、作曲家の吉川正夫先生、そして、淑徳大学の松浦俊弥先生の協力のもと、この「クレヨンくんとイロイロしょうがっこう」が完成しました。

キャラクターデザインに関しては、昔から漫画を描くことが好きだったので漫画のようなタッチになっています(笑)


■このデジタル教材がどのように活用されていくことを願っていますか?


【ベイビーブー・シノブさん】
現在学校教育の現場では、タブレット端末やパソコンを活用した授業が行われていて、子供たちが自由に学べる時代となっています。思考が柔軟で豊かな発想を持つ時期に、この「クレヨンくん」が子供たちと一緒に「音楽」を楽しむ時間を生み出せたら幸いです。また、子供たちだけでなく先生の方々にも役立ていただけたら嬉しいです。


■子供たちにとって音楽はどのようなものであってほしいと思いますか?


【ベイビーブー・シノブさん】
「替え歌」は、子供たちにとって最高な遊びだと思っています。教科書の通りに聞くことや歌うことも大事ですが、その枠を超え、自分でアレンジし、新たな面白いものを生み出してみんなと楽しむ。そんな光景がたくさん見られるような教室であってほしいし、そんな遊びを積極的にして欲しいです。そういった遊びや体験から「音楽って自由で楽しいもの」だと感じてくれると期待しています!

シノブ

<ベイビーブー・シノブ>
1977年1月31日 大阪出身。5人組コーラスグループ・ベイビーブーのトップテナー、コーラスアレンジ担当。


子どもたちが音楽を「人生を豊かにする選択肢」の一つとして楽しんでもらえるようなデジタル教材(淑徳大学・松浦俊弥教授)


■今回「音楽」の学習教材としての活用を目的として淑徳大学総合福祉学部教授(臨床発達心理士)の松浦俊弥さんが総監修されました。実際、教育に携わる立場として、こういったデジタル教材の普及は、今後どのような役割を持つと思いますか?


【淑徳大学・松浦俊弥教授】

特別支援教育をご存じでしょうか。障害や病気などがあるお子さんたちに、一人一人の状況に応じて手厚く丁寧な学習・生活支援を行っていく教育です。この教育で子どもたちは可能性を最大限に伸ばし、様々な力を身につけていくことができます。成長してからの自立や社会参加も可能となり、障害や病気がある子どもたちが心から「生まれて良かった!」「生んでくれてありがとう!」と思ってもらえることを目的としています。

しかし、障害や病気がある子どもたちの教育支援をする先生が不足し、子どもたちが利用する特別支援学校や特別支援学級で一人一人への教育をうまく進められないといった社会状況があるようですが、今後は「クレヨンくんとイロイロしょうがっこう」のように、(学習の)専門性に不安をもつ先生方でも安心して「音楽の楽しさ」を伝えることができ、子どもたちが音楽を「人生を豊かにする選択肢」の一つとして楽しんでもらえるようなデジタル教材の普及が大変重要になってきます。

現在はまだ「クレヨンくんとイロイロしょうがっこう」のような電子書籍教材は国内には少なく、学校教育にとっても家庭教育での利用においても貴重な存在となっています。また、この教材を学校教育で使う際の「活用ガイドブック」も現在編集中です。

是非この機会、「音を奏でる電子書籍・クレヨンくんとイロイロしょうがっこう」に触れて頂き、学校教育に限らず、親子のコミュニケーションツールとして活用いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。



「クレヨンくんとイロイロしょうがっこう」協力・歌:ベイビーブー

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■ベイビーブーのプロフィール、その他、コンサート情報などはコチラ
https://www.boobooboo.net/


■ベイビーブーのメンバーと絵本作家の方々とコラボした「音を奏でるデジタル絵本」作品はコチラ


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