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発達「無害」(グレーゾーン)

急に思い立ったのですが、「発達障害」と診断されてない(or 診断を受けてない)けども、発達特性あるなあ…ってのを、発達「無害」と言うのはどうでしょうか?
要は、生命維持に困難をきたす(障害・有害)ほどではないが、日常生活にそこそこ困っている(およそ無害)、いわゆるグレーゾーン的なものです。
「じゃあ発達障害グレーゾーンでいいじゃん。」
そっすね。こだわりがあるのなら、グレーゾーンでもいいですよ。

要は、私のまわりには、私を含め「発達無害」がそこそこいます。
ASD父、ADHD母、ADHD夫、etc…。思い返せば職場にも発達特性強めな人がいたなあ(遠い目)。
もちろん、中には確定診断されている人もいます。

そして私が言いたいのは、障害だろうが無害だろうが、生命維持ができていようがいなかろうが、自分が主観で「困ってるなあ」と思ったら、発達特性のケース別対処法を取り組んでみたいと思っています。

誕生してから先月くらいまでの31年間は「自分は発達障害かもしれない」とはとくに思ってなかったのですが、傷病休職に入って時間ができてからは「自分が過ごしやすくなるために」いろいろ試行錯誤しました。
結果的に、発達特性のケース別対処法をしていて、生きやすくなったことがいくつかあります。

①例えば、家の断捨離

ようやく「家がスッキリしたな」と思えるまでに3ヶ月はかかりましたし、現在も日々「要らないものはないか…」と目を凝らして、見つけ次第処分します。口癖は「これ要る?(鬼)」です。新婚旅行先のハワイで買ったムームーも、着ないんで捨てましたよ私は。
私は脳のリソース、ワーキングメモリーが少ないので、モノが多いと脳が「モノの管理コスト」で占拠されて、うまく活動できなかったんですよね。
たとえばムームーみたいな服ひとつとっても、ちりも積もれば引き出し1個分、クローゼット1列分。まとまるとムシューダの数が増える。ムシューダは使用期限が来たら取り替えなければならない。そしてニットやダウンみたいな洗濯に気を遣う服は、追加で特別な洗濯コストがかかってしまう。無意識に脳のリソースを結構使うんですよね。
さらにこれまで人生のおよそゴミ部屋で生活していたはずですが、私は余分なものが目に入ると気が散ってうまく集中しにくいようでした。これは家が片付いてから気づきました。なぜなら家が片付いてから気が散りにくくなったからです。

②例えば、家事のルーチンワークをリマインダー化

嫌だったのは、「布団、最後にいつ洗ったんだっけ」「歯ブラシってそろそろ交換?」「エコキュートの動作確認(手動でお湯を流す)は3〜6ヶ月おき」「ロボット掃除機の掃除は毎月」みたいな、漠然と定期的にやるはずだけど不定期にやってた無限に存在するアレに脳のリソースを取られ続けていたことでした。
ある日、ふと急に、「リマインダーに全部登録すれば迷わないのでは?」と気づき、自分の頭の良さに恐れおののきながら、どんどん追加していきました。

【毎週】枕カバー洗濯、風呂掃除、バスタブクレンジング、
【◯週おき】
トイレ掃除、階段掃除、洗濯機排水フィルター掃除、布団洗濯
【毎月】自治体広報誌閲覧、カード引き落とし確認、洗濯槽洗浄、洗濯排水パイプユニッシュ、トイレ座面シート洗濯、ベットパッド洗濯、ロボット掃除機の掃除、あらゆる排水溝パーツを過炭酸漬け、浴室フィルター掃除、家中クイックルハンディ、キッチン換気扇掃除
【◯ヶ月おき】歯ブラシ交換、枕洗濯、エコキュート動作確認、浄水器カートリッジ交換、風呂スポンジ交換
【毎年】虫対策グッズ交換、防災グッズ見直し

ADHDの人からは理解し難いと思いますが、前提として、私は習慣化が得意です。
日記をつけたり、レシートや手紙を都度処理するといったルーチンワークは一度習慣にしてしまえば息をするように出来ます。
が、「手紙が来たら」開封してその場で処理する、みたいな「トリガーのあるもの」は別として、トリガーのないものは「毎日」でないと習慣化がむずかしいようです。周期の長いものですね。
歯医者で「歯のフロス、毎日じゃなくていいので、2〜3日おきでもやってくださいね」と言われたことがありますが、私の場合は「毎日」か「やらない」の2択です。
ええと…つまり、決められたことを安定しておこなうことそのものは問題ないのですが、周期が長いと普通に忘れるので、リマインダー登録が抜群の効果を発揮しました。
そしてこの対策がADHDの人にはそんなに向いてないことは想像できます。なぜならADHD夫(無害)はリマインダー登録しても、そもそも通知が見えないからです。

発達無害でも対策したらいいよ

話を戻しますが、覚えてますか?もう一度言いますね。
私は、主観で「困ってるなあ」と思ったら、発達特性のケース別対処法を取り組んでみたいと思っています。
ちなみに、「困ってること」自体に気づいてないことも多かったのですが、これは発達障害を対象とした書籍を読むことで、いくつか「困ってること」が認識できるようになりました。
そのうちのひとつが「時間感覚の異常」で、その対策が「時間の可視化」です。以下の記事で少し触れてます。

もちろんこれだけじゃないので、これから徐々に自己認識を深めて、困ってたら対策してみて、改善されたらハッピー✌️でいきたいと思います。
こんなことしていくうちに、パニック障害の方もよくなったらいいなと思います。飛行機にまた乗れるようになっちゃったりして。まずは電車か。

おわりに

ここまで書いて思ったのは、「発達無害」そんなに関係なかったし、障害の有無にかかわらず症状に対して「発達特性」で表現するだけでよかったのではないでしょうか。おわり。

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