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vol.34 歳時記と干支セトラ【手紙の助け舟】

あけましておめでとうございます。
喫茶手紙寺分室の田丸有子です。
みなさま、三が日はどのように過ごされましたか。
私は元日だけ実家に帰り、その後はのんびりしていました。

寒の入り

二十四節気は1月5日より19日まで小寒(しょうかん)です。立春(2022年は2月4日)までの、特に寒さが厳しく感じられる1ヶ月間を「寒の内」と呼び、小寒に入ることを「寒の入り」と言います。けれど、寒の入りはとっくに始まっているかのような寒さが続いていますね。我が家でも、例年ですと年が明けてからストーブを使い始めるのですが、先月からすでに活躍しています。

爪切りの日

つめきりの日

一方、七十二候は「芹乃栄う(せりさかう)」です(2022年は1月5日〜9日まで)。芹は春の七草の一つですね。1月7日は七草粥を食べて無病息災を祈りますが、「つめきりの日」でもあるそうです。年が明けてから初めて爪を切るのに良しとされている日。七草を洗った水や茹で汁に爪を浸してやわらかくしてから切るとそれから一年間は風邪を引かないのだとか。爪を切る日のことなど考えたこともありませんでしたが、試しに7日に切ってみようと思います。ついでに爪のお手入れも念入りに。些細なことかもしれませんが、書きものをするときにペンを持つ手の爪がきれいだと嬉しいもの。そういう小さな喜びを積み重ねていくと暮らしに彩りが生まれる気がします。

寅-2

ところで今年は寅年ですが、十干十二支(じっかんじゅうにし)の組み合わせでは壬寅(みずのえとら)に当たります。
十干とは甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸、十二支はご存知の通り、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥、の総称です。つまり干支とは十二支だけではなく、正しくは「干(十干)」と「支(十二支)」を組み合わせた十干十二支を指し、ひとまわり60年のサイクルを繰り返しているのです。

壬寅(みずのえとら)にあやかって

壬寅の年には「陽気を孕み、春の胎動を助く」という意味があるそうです。春の暖かさを感じながら、新たな成長を始めるというイメージが湧いてきますね。なかなか思うように動けなかった停滞期は過ぎて“いざ前進し始める時”が壬寅年の特徴なのかもしれません。すっかり腰が重くなっている私も、壬寅にあやかって行動することが吉となるアクティブな年にしたいです。

どうかみなさまにとって素晴らしい年になりますように。
本年もよろしくお願いいたします。

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田丸有子(たまる・ゆうこ)|喫茶手紙寺分室 note ライター
手紙文化振興協会認定 手紙の書き方コンサルタント
子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。
切手に描かれている美術品や絵画の実物を鑑賞するための美術館巡りが趣味。目下ステイホームで始めたベランダガーデニングに夢中。
blog: CORDIALLY YOURS 手紙魔の手紙物語





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