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vol.28 クリスマスカードの楽しみ【手紙の助け舟】

みなさん、ごきげんよう。
喫茶手紙寺分室の田丸有子です。

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二十四節気は「小雪(しょうせつ)」(今年は11月22日〜12月6日)に入りました。

私の住んでいる地域では小春日和の気持ち良い日が続いています。ベランダでは、春に花が終わってから水もあげずにほったらかしておいた水仙の鉢から勢いよく芽が出ています。なんとたくましいこと! その姿を見るたびに私も頑張ろうと元気をもらえます。春に向けて他の植物の種蒔きも終わり、花ひらくその日を楽しみに過ごす日々が始まりました。

「小雪」とは遠くの山に雪が積もり、北国では霜が降りる頃。そう聞くと、札幌で暮らしていたとき、この時期になるとお尻に白い綿毛をつけた青白い雪虫が飛んでいた光景を思い出します。手袋をしないと手がかじかむので、白くなる息を吹きかけて温めるようなそんな寒さの頃です。雪虫を見かけるようになると雪が降ると言われていました。不思議なことにしばらくすると本当に雪が降るものだから、子供の頃は冬の到来を告げる妖精に違いないと信じていました。懐かしい思い出です。

クリスマスシーズンの過ごし方

前回の記事で、勢い余って(?)お正月の準備について書きましたが、そういえばその前にクリスマスだった…と街を散歩していて気付きました。クリスマスだからとはしゃぐ年齢でもありませんが、それでもやっぱりきらめくイルミネーションや雰囲気を盛り上げている飾り付けを見ると気持ちがウキウキします。

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手紙好きの私にとってクリスマスの一番の楽しみは、クリスマスカードを見て、買って、書いて、もらうことです。この時期には冬のグリーティング切手が発行されますから、まずはそれに合うクリスマスカードを探しに行き、クリスマス仕様の絵入りの消印の情報を調べます。二つ折りのカードとポストカードのどちらにするか考えたり、海外の友人に送るカードはどれにしようかと悩んだりするのは心躍るひとときです。そして、良い頃合いを見てカードを送ります。この時期のいそがしさにかまけていると出しそびれたり、時期を逸したりすることもあるので、ここはしっかりと計画的に。もらったカードは紐に吊るして部屋に飾ります。それ以外の楽しみはイブに美味しいものを作って食べるぐらいでしょうか。さて、今年はどんなクリスマスになるのでしょう。

みなさんはどんなふうにクリスマスを過ごしていますか? 当日はもちろん、準備する時間も思い切り楽しんでくださいね。 

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田丸有子(たまる・ゆうこ)|喫茶手紙寺分室 note ライター
手紙文化振興協会認定 手紙の書き方コンサルタント
子供の頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの文通好き。
切手に描かれている美術品や絵画の実物を鑑賞するための美術館巡りが趣味。目下ステイホームで始めたベランダガーデニングに夢中。
blog: CORDIALLY YOURS 手紙魔の手紙物語


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