vol.27 手紙の楽しさ、醍醐味【手紙の助け舟】
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vol.27 手紙の楽しさ、醍醐味【手紙の助け舟】

こんにちは。喫茶手紙寺分室、むらかみかずこです。
わたしは日ごろ手紙講師として活動しています。具体的には、今の時代に合う気持ちが伝わる「手紙の書き方」講座の運営、講師育成、企業向けのお礼状研修のほか、書籍執筆、海外向けに和文具や日本語学習教材を企画販売しています。

わたしにとって「なぜ手紙か?」を突き詰めて考えると、声に出して伝えられないもどかしさに行き着きます。

伝えられる喜び

わたしはかつて自分の気持ちを言葉で表現することが、本当に苦手でした。
友だち同士の他愛もない会話ならさして困ることはないのですが、「わたしはこう思っている」「こうしたい」「こうしたくない」「してほしくない」といった胸の内を声に出して伝えようと思うと、体がぶるぶる震えて口からはただ「あわあわ…」という震え声しか出てこなくなりました。

言いたいことが言えない。伝えたいことがあるのに伝えられない。そのもどかしさたるや、大変に苦しいものです。
その一方で、書くことでなら、じっくり言葉を選んで文字をつづれます。間違えたら書き直せばいいですし、相手の都合のいいタイミングで読んでもらうこともできます。
言葉のフレーズやわかりやすい書き方を覚えれば、伝える勇気が湧いてきます。「伝えられた」という自信は心を強くします。まわりをおもんぱかるやさしさにもつながります。

書き方の「型」を覚える

手紙を書くときには、
1.相手の顔を思い浮かべ
2.等身大の言葉でつづる

この2点を心がけましょう。

相手の顔を思い浮かべて言葉をつづれば、自然と気持ちが伝わる一通になります。その際、肩ひじ張らずに自分らしい素直な言葉でつづると、受け取る相手にとって「もらって嬉しい一通」になります。

具体的には、次の「型」を参考にしてみてください。

1.書き出しの挨拶(どちらか一つ、または二つ)
 ①その時季ならではのフレーズ
 ②相手の近況を尋ね、自分の近況を簡単に添える

2.伝えたい内容
 お礼なのか、贈り物なのか、お祝いなのか、仲直りしたいのか…。
 そのときに伝えたいことを自分らしい言葉でつづりましょう。

3.結びの言葉(いずれか一つ、または二つ)
 ①健康を気づかう言葉
 ②次に会うのが楽しみになる言葉
 ③お互いの幸せや健康を願う言葉


なお、昔ながらの「拝啓」「前略」「時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます」などの表現は知識や教養として知っておくことは大事ですが、ふだんの手紙においては必ずしも気にしなくて構いません。

面と向かって言いにくいことでも、手書きすると、意外と言葉がスラスラと出てくるものですね。
このページを通して一人でも多くの方と手紙の楽しみ、醍醐味を分かち合えたら、嬉しく思います。

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むらかみかずこ  | 喫茶手紙寺分室 note ライター
一般社団法人手紙文化振興協会 代表理事
歌とお酒とワンコ好き。京都在住。
夢は2030年までにイタリアにオペラ留学すること。
むらかみかずこの手紙時間ブログ https://www.yourletter.jp/


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