#00『喫茶 手紙寺分室』noteのはじまりに
みなさんはじめまして。
「喫茶手紙寺分室」のnoteをはじめることになりました。原田と申します。どうぞよろしくお願いします。(私については後半にちょっぴり)
想いが集まると文字になり、文字は手紙になる
【手紙寺】という聞きなれないお寺の名前がついているこのnote。
たいていの方に???が浮かんでいると思いますので、はじまりに少しだけ説明させてください。
喫茶手紙寺分室のはじまりは、手紙寺という活動です。
tegamidera.jp
発起人は大宰府に縁を持つ證大寺の二十代目住職の井上城治さん。
自らの内面と向き合ったり、大切な人に伝えたい本当の気持ちを見つけるときに手紙を書いていたご自身の経験から、世の中にもっと【手紙】と相対する時間や場所が必要だと考え、住職の務めとは離れた活動として「手紙寺」をはじめました。
不安なとき、立ち止まって考えたいとき、一歩を踏み出したいとき、
自分だけでは自信をもって進めないときがあります。
そのような時に、大切な人を想いながら気持ちを文字にすることが大切だと考えます。
その文字が集まって、手紙になるのです。
卒業、就職、転勤、離婚、死別、人生では数えきれないほどの別れがあります。
様々な形の離別に向き合えないときにも、手紙を書くことで
抱えきれない想いを下ろしていくことが出来ます。
物理的には届けることの叶わない「あの人」に宛てた手紙をお預かりして
手紙寺でお焚き上げをすることで
想いを届けていく活動として手紙寺として始めました。
※井上さんとの対話より抜粋
手紙寺と、喫茶手紙寺分室
手紙寺には千葉県船橋市に「手紙処」という、手紙を書くための場所があります。
緑に囲まれて静かで、手紙と向き合うのにあつらえの場所ですが、手紙処を運営していく中で、井上さんの心にはもうひとつの想いがうまれていました。
手紙処を作ったことで、都心にこそこんな風に心穏やかに手紙を書く場所が必要だと考えるようになりました。
心を整えて手紙を書くには、自分だけの時間が時には必要です。
でも、家ではこの切り替えがなかなかできません。
だから、都会の中に手紙や想いと向き合う場所を作りたい。
古くからある喫茶店のような、落ち着いた佇まいの手紙寺を作り、
究極的には世界の街の中に、当たり前にそんな場所があるようにしたいのです。
※井上さんとの対話より抜粋
井上さんが、事業作りや店づくりのパートナーを探して私の所属する会社に相談に来られ、その熱に共感した私たちが加わって東京都内に物件を探し、「喫茶 手紙寺分室」と名付けて仮契約までこぎつけましたが、昨今の状況下で開業にはもう少し時間をかけることに。
喫茶 手紙寺分室は一旦お蔵入りとなりました。
‣仮契約をした物件の前で
それでもいま自分たちが出来る範囲で、世の中に「手紙を書く」ことを届けたい。
その熱が冷めることはなく、実際の喫茶を開く日が来るまでの間、場所をインターネットの中に移して喫茶手紙寺分室をスタートさせることにしました。
実在の喫茶に集う人々のように
いくつかのマガジン形式で展開していくこのnoteは、私をはじめ何名かが編集として関わっていくほか、【手紙】に引き寄せられたさまざまな人たちが、手紙や手紙について綴っていくことになると思います。
【手紙の助け舟】で、手紙を書く時の助けをおすそ分けしてくださる手紙文化振興協会さんや、手紙寺に共感して韓国と日本の垣根を越えてライターをしているソルミさん、そして発起人の井上さんや代表の勝田さんなど。
まるで実在の喫茶に集ってくる面々の、日々や心の記録になりそうな予感さえしています。
そして、喫茶 手紙寺分室noteのすてきな扉絵は、イラストレーターのナガノチサトさんに描いていただきました。
はじめて扉を開けたのに、常連のような居心地の良さを感じる店のように。そして、訪れるあなた自身が言葉を綴りたくなるような穏やかな余白を作っていけたら。
そしていつか開く本当の喫茶にその空気をつなげていけたら。
そう思いながら、喫茶 手紙寺分室のnoteをはじめます。どうぞお付き合いくださいませ。
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原田 理恵 | 喫茶 手紙寺分室 note 編集長
「誰かの想いを翻訳・編集して磨き上げ、多くの人に伝えていく」が信条。旅と、時間が経って朽ちた風合いや佇まいがあるものがすき。ペンのインクはブルーブラック派。喫茶で最高のクリームソーダを出すのが夢。
Smiles: Project & Company 所属。
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