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喫茶 手紙寺分室ができるまで

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「街のなかに、手紙を書くための喫茶をつくる」 開業日はまだ未定。喫茶を開くまでを書き綴っていきます。
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始まりの場所① 東京逓信病院内喫茶「コンパス」 【喫茶 手紙寺分室ができるまで】

こんにちは。手紙寺発起人の井上です。今回は時間を少しさかのぼり、私と父の思い出の場所についてお話ししたいと思います。 ▼前回の投稿 肺がんを発症し、余命半年の宣告を受けていた父が、東京逓信病院に入院していたのは、1995年から1996年にかけてのことでした。 父は寺院の住職をしており、私はまだ、仏教を学ぶ大学の4年生でした。両親は私が中学3年の時に離婚しており、私も中学から全寮制の学校に寄宿していたこともあり、私の家族は一旦はバラバラになっていました。しかし父の病気をき

Tスタンプができるまで 【喫茶 手紙寺分室ができるまで】

みなさんはじめまして。ラクムラと申します。 今日は、手紙寺ので使っている「Tスタンプ」の製作風景をお届けいたします。 「Tスタンプ」とは、オンライン手紙参りで届いた手紙を印字し、封をする際に押印するスタンプのことです。 このスタンプを、想いの詰まった手紙に一通一通押印していきます。 大切なお手紙に押印するスタンプとして相応しいものにしたいと考え、手作りで制作することにしました。 Tスタンプ制作の流れ ① 材料収集 ② スタンプ台制作 ③ 持ち手の加工 ④ スタンプ台と

#03 韓国のカフェをめぐった時のこと 後編  【喫茶 手紙寺分室ができるまで】

こんにちは。手紙寺発起人の井上です。前回は、2019年に訪れたソウルの倉庫街に生まれたカフェについて紹介しました。 ソウルの中心地は不動産の高騰で、特に若者が新たにお店を開くことが難しくなっているようです。 そこで倉庫街以外にも、以前にはあまり人が集まっていなかったソウルの郊外のあまり若者が集まらないエリアの商店街に新たなカフェやお店が出来つつあります。 古い商店街の面影を残したカフェ 倉庫街を最初に訪れたときには、一体どこに連れて行かれるんだろうと少し不安になるほどの場

#02 韓国のカフェをめぐった時のこと 前編  【喫茶 手紙寺分室ができるまで】

こんにちは。手紙寺発起人の井上です。 みなさんは韓国を訪れたことがありますか? 韓国といえば、焼肉や買い物、近年では音楽やファッションが若い人を中心に人気があります。 実は韓国は「カフェ先進国」とも言われていることをご存知でしょうか。 喫茶 手紙寺分室を作る上で、韓国で体験したカフェのあり方は大きな参考になりそうです。 そこで何回かに分けて、韓国のカフェについて私が感じたことを書いてみようと思います。 私が最初に韓国を訪れたのは今から20年ほど前でした。ソウルで働く友

#01 手紙寺に込めた想い 【喫茶 手紙寺分室ができるまで】

こんにちは。手紙寺 発起人の井上です。 今日は「喫茶 手紙寺分室ができるまで」に綴る第一回目として、手紙を書くことについて私が考えていることや、手紙寺に込めた想いを書いてみることにします。 自分自身と向き合う時間が、もっと必要 突然ですが、皆さんは自分自身と向き合う時間を持つことができていますか? 日常生活の中で、ありのままの自分をさらけ出すことができていますか? この質問に、自信を持って Yesと答えられる人は少ないのではないでしょうか。 自分自身のことは、自分が一

#00『喫茶 手紙寺分室』noteのはじまりに

みなさんはじめまして。 「喫茶手紙寺分室」のnoteをはじめることになりました。原田と申します。どうぞよろしくお願いします。(私については後半にちょっぴり) 想いが集まると文字になり、文字は手紙になる【手紙寺】という聞きなれないお寺の名前がついているこのnote。 たいていの方に???が浮かんでいると思いますので、はじまりに少しだけ説明させてください。 喫茶手紙寺分室のはじまりは、手紙寺という活動です。 tegamidera.jp 発起人は大宰府に縁を持つ證大寺の二十代