Tスタンプができるまで 【喫茶 手紙寺分室ができるまで】
みなさんはじめまして。ラクムラと申します。
今日は、手紙寺ので使っている「Tスタンプ」の製作風景をお届けいたします。
「Tスタンプ」とは、オンライン手紙参りで届いた手紙を印字し、封をする際に押印するスタンプのことです。
このスタンプを、想いの詰まった手紙に一通一通押印していきます。
大切なお手紙に押印するスタンプとして相応しいものにしたいと考え、手作りで制作することにしました。
Tスタンプ制作の流れ
① 材料収集
② スタンプ台制作
③ 持ち手の加工
④ スタンプ台と持ち手を接合・乾燥
⑤ ゴム印部分の加工
⑥ ゴム印をスタンプ台に接着
まずは、材料集めから。
・正方形の飾り台
・円形の飾り台
・真鍮のポールフック
・Tロゴのゴム印部分 etc.....
相性の良さそうな素材を集めて、シミュレーションしながら制作を進めます。
結果、正方形の飾り台とアンティークスタンプの持ち手を使うことにしました。
素材が決まり、スタンプ台の制作に移ります。
使用した飾り台はチークでできています。
チークは、強さや耐腐食性などの材質もさることながら、見た目の美しさにおいても人気の高い木材です。
この飾り台に持ち手を付ける為に穴を空けます。薄い材なので、ドライバーで慎重に穴を空け、あとは彫刻刀で穴を広げていきます。
次に持ち手の加工をします。飾り台と同様、彫刻刀で穴を広げます。
今回使用した持ち手は、古いスタンプの持ち手なので、一度スタンプ台と持ち手を切り離し、チークの飾り台と接合するために新しいダボ(部材を繋ぐ小さな木片)を入れることにしました。
ダボを入れたら、持ち手とスタンプ台を接着剤で接合します。
乾燥を待つ間に、ゴム印の加工をします。
ゴム印の周りを切り取り、クッション材を接着しました。
スタンプ台の接着剤が完全に乾燥したところで、ゴム印を貼り付けていきます。最後に、「T」の文字を彫り込んだら、「Tスタンプ」の完成です。
試し押しをしてみます。
無事完成しました。
この「Tスタンプ」で、特別な想いの詰まったみなさんのお手紙に封をさせていただきます。
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櫟村 透美 | 喫茶 手紙寺分室 note エディター
想いの掛け合わせによって生まれるものや粋な人々に魅力を感じる。
書道をしていたので書く行為そのものが好き。
大切な手紙を書くときは便箋をつくることから始める。
Smiles: Project & Company 所属。
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