【エッセイ】私の英語学習を振り返ってみる

今日も約30分間英会話をやり終えた。ISSがリタイア後に南太平洋に落とすというニュースについて議論した。あまり頭の中で整理がつかなかったこともあり上手く答えられなかった。明日にはもう少しマシになってるだろう。

そういえば、いつから英会話やってるんだろう？思い返すと大学の頃からだと思う。

当時の私は取り柄といえるモノが何も無く、とにかく興味がある事に手を出していた。その中の一つに英語があった。

大学受験の時、英語が中々出来ずに苦労した。今思うと勉強の仕方が分かってなかった。闇雲に勉強したけど全然単語の意味や文章の意味が頭に入って来ず、志望校も難易度を下げざるを得なかった。それでも英語を使えるようになりたいと思っていた。いざとなったら英語を使ってどこにでも住めるようになりたいと当時は考えていた。今思えば浅はかな考えだったなと思う。

大学入学後、私は大学主催の英会話教室へ通い始めた。何でも良いから自分が英語を無理なく続けられる環境を求め、その一つとして英会話教室をやってみる事にした。周りも同じ大学の人達なので楽しく通うことができた。英会話の先生はイギリス出身だったため、高校で習った発音が違った。canは「カン」と読むし、”How are you?”と聞くと”Brillient!”と返された。”good”じゃ無いのかとちょっとカルチャーショックを受けた。あと先生が可愛かった。

英語力が上がったかといえば、そんなことはなかった。英語を話すことの抵抗感は無くなったけれど、依然としてTOEICは500点台のまま大学四年になった。私は大学院を今の大学で過ごすつもりは無かったので焦った。このスコアでの大学院受験は難しい。

と思ったが、何故か大学院に合格できた。多分他の科目で稼げたんだろう。

研究室の教授は授業を英語で行い、自身の研究室をグローバルにするために他国の留学生を受け入れていた。そんな環境なので自然と英語を勉強しようと思うようになった。この頃からDMM英会話を始めた。ちょっとでも当時の環境についていけるように英語を話せるようになりたかった。

ある時教授にチューターアルバイトの申し込みをしたいとお願いした。教授からは私の英語について”Too bad!”とこき下ろされたけど、留学生のチューターをする事を許可してくれた。日本に到着したばかりの留学生と一緒に住民票や携帯電話契約の手続きしたり、寮に案内したり、大学院受験の手続きをした。当時その留学生はまだ日本語が不慣れだったので私も英語を使う機会が多かったけれど、半年ほど経つと大分日本語を操れるようになっており、私が英語を使う機会が急速に無くなっていった。非常に優秀な留学生だった。

TOEICの点数はどうだったかというと、500点台のままだった。この辺で私は
「TOEICは英会話をやってるだけじゃ点数は伸びない。」
という事に気づき始めた。気づくのが遅いくらいだと我ながら呆れる。いつからか分からないが、私はTOEICの点数に固執し始めていた。

入社してから、会社から入社2年以内に600点超えるように指示されていた事もあり、私はTOEIC対策を重点的に行った。しかし、一年経過しても一向に上がらず、500点代後半を推移していた。私は自身のメンタルが600点超えを取るには弱いんだと自覚し始めた。英語は結局の所慣れである。慣れる為には多くの時間を英語と触れる必要がある。でも私は疲れてしまう。例え3時間英語学習に当てたとしても実質3時間分の勉強量になっていなかった。

3時間ぶっ通しで勉強やるから疲れるんじゃないか？と私は気づいた。だったら時間を分散して勉強すれば良い。

私は一時間に一回、会社のトイレに篭り、一回につき10分英単語帳を見る事にした。一秒で一単語を見る。そうすると10分で600語見ることができる。それを5回ほど繰り返すと嫌でも頭に入る。TOEICは瞬発力が大事なので、一単語意味を思い出すのに一秒かかっていたら遅いかもしれない。同僚からは白い目で見られたのは分かっていたけど気にしなかった。もしかするとウンコ臭かったかもしれない。お陰で一ヶ月で英単語帳を丸暗記できた。

帰宅後はカフェに篭り、TOEICの過去問一冊分をシャドウイングした。こちらも繰り返してやる内に文章が頭の中に入ってくる。一冊だけでも相当な分量なので、全部を暗記することはできなかったけど当時は八割程度まで覚えていたと思う。

通勤中もリスニング問題をシャドウイングした。聞き取れない発音は何度も聞き直した。その内”t“は発音してない事に気づいた。片道一時間半なので、相当量を覚えることができた。

それから3ヶ月後、TOEICを受けたら急に700点を超えてビックリした記憶がある。もうちょっと上げたかったけど心が悲鳴を上げてたのでTOEIC勉強をやめる事にした。

ここまで自分なりに試行錯誤してきたので、今更英語学習を辞めるというのは出来ないところにきてしまっている。「何で英語勉強しているんですか?」と聞かれたら「もう引き返せないから。」って答えちゃうかもしれない。

ネイティブと比べたら私の英語なんて幼稚園児以下の英語力なんだけど、私にとって英語は多分大事なモノなんです。