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【感想】地球外少年少女 前編

多分色々活動を広げて疲れたのかもしれない。今日やる筈だったネットワークスペシャリスト勉強を止めて、急遽映画を一人で見に行った。「電脳コイル」磯光雄監督の最新作「地球外少年少女」。案の定、私好みの映画で面白かった。

ちなみにNetflixでは今の所見る予定は無い。だだっ広く暗い空間の中で宇宙映画を見ていると、こちらも宇宙にいるような感覚になれる。

映画だとまだ前半までしか公開されてないので、謎が多い。今見たまでの感想を書こうと思う。以下ネタバレ注意。電脳コイルのネタバレも含みます。

★★★

礒光雄監督作品を見るのはこれで二作目になるけれど、電脳コイルとの共通点も幾つか見られる。

一つ目は「怖カワイイ」マスコットが出てくるのが特徴なのかもしれない。電脳コイルの時はサッチーだったけど、今回は「主任」が当てはまりそう。
二つ目は、「子供達の生死が問われる局面」に立ち合わせる。電脳コイルの時は「あっちの世界」に行って現実に戻ってこれなかもしれないという設定が怖かったけど、今回は宇宙船事故に子供達が見舞われる。
三つ目は明らかに電脳コイルの設定がそのまま活かされてる小ネタみたいなのがたらほら見られる。電脳メガネはモロ出てくるし、電話する時に片手を電話の形に模してるあの動作も電脳コイルにあった。筑波大洋のドローンも2.0の形に何処となく似ている気がする。
四つ目はオカルト話に信憑性がある事。電脳コイルではオジジが作った仮想世界にヤサコが誤って入ってしまった事によってイサコが作ってしまったミチコさんが学校七不思議になっていた。今回はセブンメモリーなるものが信憑性を帯びてきそう。
五つ目は夢。電脳コイルも地球外少年少女も夢を見る登場人物がいて、それがヒントになっている。

今回のテーマは多分登矢が一話OPに言っていた「地球人はみんな地球の外に出るべきなんだ。」という極端な意見。宇宙で生まれ育った登矢の生い立ちから考えると、それは自然かもしれない。一方で「地球人なんか死んじまえ」という登矢の暴論はネットの誹謗中傷からの拒絶なので、地球から来た子供達と困難を一緒に乗り越える事で次第に地球人とのわだかまりが溶けて行った。それでもこの極端な意見について決着はついてない。これは後半に何かしらの事件がもう一つ起き、それによって解決していくのが筋だろう。じゃあどうやって解決するのか?

ここからは私の妄想が爆発してるので生温かい目でお読みください。
電脳コイルではデンスケの死によって、ヤサコは「デンスケの死で自分がちゃんと悲しいと感じてる。デンスケはデジタルでこの世界の生物じゃないけどこの気持ちは嘘じゃない。」ことを発見できた。「地球外少年少女」でも誰か犠牲になるのだろうか?そうだとしたら心葉がその役割になるかもしれない。宇宙で生まれ育った心葉が死ぬ事によって、「宇宙で人類が生きるのは困難だ。」という方向に持っていく事ができる。でもこれだとちょっとステレオタイプな気がする。

どんなに恐ろしい武器を持っても、沢山のかわいそうなロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ! 
「天空の城ラピュタ」より引用

かと言って、他の着地点が思いつかない。心葉が後半キーパーソンになるのはありえそうなんじゃないかな。

それにしてもあの近未来感あるEDだったり、実際にある宇宙技術とIT技術が融合していて現実感のあるSFアニメを見る事ができて非常に楽しかった。なんか日常系SFって感じがするな、このアニメ。インプラントや謎のハッカー集団、国連の関係など謎は残っているので後半も楽しみに待ってよう。

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