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駆け抜ける狂騒と一条の郷愁

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#未来

駆け抜ける狂騒と一条の郷愁 第30話

駆け抜ける狂騒と一条の郷愁 第30話

「まあ、あくまで気配だが」

 隻腕の男が軽くため息をつく。

「だから、お前達はお前達で先へ行け」
 そう告げ、相変わらず少女に話しかける男と、その隣に座る蛙男へ、隻腕の男が熱のこもった視線を送る。
「そう、俺達でなくてもいい。
 誰かが、この記述を超える可能性を見出してくれるなら」
 そう言うと、隻腕の男が六万の軍勢に向く。
 片手を挙げ、腹の底から響く声で言う。
「これより、物語の根源へ進軍

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