コスチュームジュエリーとは
Teeny’s Antiques では主にコスチュームジュエリーと呼ばれる模倣のジュエリーを扱っています。
今日はその時代背景をお話ししてみようと思います。
写真は1901~1902年頃に創設された『COROコロ』というコスチュームジュエリーブランドの広告になります。(1959年のもの)
1920年代、シャネルの創設者、ココ・シャネルによりコスチュームジュエリーというジャンルが確立されました。
宝石でできてている通常のジュエリーと呼ばれるものを、以下ファインジュエリーと呼ばせていただきます。
それまでは権力の差が大きな時代、ファインジュエリーを沢山つけている人ほど地位が高かったり、生活に潤いのある証のように扱われていました。
今でも天然石、ダイヤモンドや金は財産になりますもんね。
第一次世界大戦が終戦、民間では労働力不足が発生し、女性が社会へ進出するきっかけとなりました。
活動的になっていく女性たちを見たココ・シャネルをはじめとするデザイナーたちは、もっとファッションに視野を向けたジュエリーを作ろうと、ジュエリーの模倣であるコスチュームジュエリーを制作しはじめるのです。
ファインジュエリーよりも軽く、身にまといやすいコスチュームジュエリー。
当初は受け入れがたい人々も、時代の変化とともに受け入れるようになっていきました。
そして1950年代頃からハリウッドスターや大統領夫人などがこぞって身にまとったことで、コスチュームジュエリーの時代の幕開けとなり、現代まで続く事となりました。
今はDIYでアクセサリーが作れてしまう時代。
こういった女性の社会進出があったからこそ、
現代でも装飾品を手軽に楽しめる時代になったんですよね。
そして以前、こちらで第二次世界大戦後の復興の証として『JAPAN』刻印の話をしましたが、生産分野ではそこに繋がってきます。↓↓
日本は第二次世界大戦終戦後、女性が社会へ進出していく。
悲しくも、時代を大きく変えるきっかけは戦争にあります。
それは歴史が物語る。
私は先日、COROのイヤリングの写真がぶれており、撮りなおしました。
イミテーションパールが片方づつ1つだけ後付けされているのですが、
お直しされた跡があると大切にされていたんだなと嬉しくなるんですよね。
もちろん到着後に外れているアイテムに関しては、私がお直しするのですが。
お直しの痕跡があるものは少しお安くなります。
でもこの子をあと30年綺麗に使ったら。。。子供に託したら。。
ファインジュエリー並みの価値になっていくのかもしれませんよね。
この世界を作り出したココ・シャネル率いる当時のデザイナーさんたち、すごいですよね。
そう思いながら今後も見ていただけると幸いです。
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