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女性誌こそ、"イマ"を学ぶのに最適。~インプット方法は色々あるよね~

皆さんはどのように情報収集だったり、インプットを行っていますか?

僕はやっぱり、Webで記事を読み漁ったり、SNSのタイムラインを追いかけたり、ニュースアプリを見たり・・・もちろん、この「note」というサービスも欠かせません!

とにかく、Webでインプットしていることが多いという事ですね。

しかしよく、弊社COOの片岡が言ってるんです。

「女性誌はめっちゃ勉強になるよ。世の中の流れとか流行りとかね」

ほぇ~何がどう勉強になるんだろう・・・と漠然と疑問に思っていた僕にピッタリのイベントが開催されるということで、行ってきました!

※この記事は自分用に徒然なるままに書き留めたメモをちょっと編集した超乱文ですのでご容赦ください。要点は最後にまとめておきますので、そこまで飛ばしちゃってもOKです・・・

行ってきたのは、「ビジネス視点で読み解く女性誌のイマ」

参加したのは、「ビジネス視点で読み解く女性誌のイマ」というイベント。

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主催は消費文化総研というコミュニティを運営する最所あさみさん。

去年かな?VERY読書会という、VERYについて語る会を開催してから、毎月コミュニティ内で雑誌の考察を行っています。

そんな最所さんと、LINE第1メディア局局長・LINE子会社ネクストライブラリ執行役員の桜川和樹さん、フードプランナー・食トレンド研究家の渥美まいこさんが対談し、女性誌からどのように"イマ"を読み解けば良いのかを語ってくれました!

※2部制で、最所さんとそれぞれのゲストが対談していく形でしたが、この記事ではまとめて紹介しちゃいますね・・・共通する話題もあったので。

良い雑誌、良いメディアとは?

良い雑誌、良いメディアとは?という最所さんの質問。

『押し付けがましくなく、読み手に選択肢を与える』

情報に溢れている世界で、知らなくても死にはしない情報が多くて・・・だから、基本的に情報ってものは要らないと思っている。

そんな中で、何かを押し付けるわけでもなく、読み手に選択肢を与えることがメディアとして大切であると桜川さんは語っていました。

紙の雑誌で、誌面は良いのにウェブになると全然良くない問題

雑誌がWebにもコンテンツを載せてWebマガジンのような物を始めることも増えてきましたよね。

しかし、そういうWebメディアって、雑誌の誌面ではとても良いのに、Webになった瞬間良くなくなっちゃう・・・なんて問題が多いけど、それはどうしてなんだろう?という最所さんの疑問に対し、

雑誌はマクロに読める、Webはミクロになっちゃう。

というのは、雑誌は飛ばし読みができるけどWebはできないから。

雑誌は30ページ飛ばすとか、パラパラパラ~~~っと適当に流し読みするとか、そういうスピード感を持って読むことができるけど、Webの記事は基本的に1つ1つを上から下に読み進めるしかない・・・

だから同じ記事をWebに転載するとしても、WebはWebの見せ方(レイアウトとか)で掲載しないと、全然良いものではなくなってしまう。」

というようなことを、桜川さんは答えていました。

一方、Web屋が雑誌やってもクオリティ高くない。やっぱり雑誌作りには雑誌作りのノウハウがあるし、編プロとか出版社と密にやらないと良い雑誌は作れるわけが無い。

そんななか、古着女子(インスタで人気のアカウントですね。)の冊子は、どうやら出版社と密にやってるらしく。かなりクオリティが高い。
やっぱりその道のプロが作らないと、良いものはできないよね~とお二人とも語っていました。

コンテンツを持っているからって、それを別の媒体、デバイスに移行した時にただそのままってのではなく、"体験全体"をデザインしなきゃいけない。

それはデバイスによっても変わるものであって、スマホなのかパソコンなのかっていうのでも違うし、これからの時代で言うと、5Gになった時の体感も違うだろうし・・・

そのコンテンツに触れた時の体験全体を考えていかなきゃいけないっていうのは、Webサービスを運営する身としてかなりシックリくる話でした。

自動車雑誌も、本当に素晴らしいコンテンツがたくさんあり、それをWebに移行しているパターンもあるけど、やはり見せ方的にもったいない部分とかも多くあるから・・・

最所さんと桜川さん注目の雑誌

・GISELe
美意識が高く、特集タイトルの語感が良く、押し付けがましくなく、デザインセンスも良く…

ただ、それが購買に繋がるかは疑問。
デザイナーとかそういう人に深く刺さればいいんじゃない?と言う。

・東京カレンダー
港区女子ということばを作り、渋谷、自由が丘…とか街にフォーカスしてやっていって、ここに来て『1ヶ月の過ごし方』みたいな、特集売りになって来ている。

東カレのスゴさは、誌面の使い方が贅沢であること。

特集の前に必ずと言って良いほど"タメのページ"がある。

これこれこうですよね...という事がタメのページに書いてあって、ページをめくると...だからこの特集ドーン!みたいな。

言われてみれば確かにそんな作りかも・・・あとで本屋行って確認しよ。

雑誌から得た情報を仕事に活かすには?

はい。こちら今日僕が一番知りたかったことですね。笑

しかし桜川さん曰く、、、

「意識しても見つからない。何となくパラパラ〜っと見る。そうしてるときに、一瞬 おっ!ってなる瞬間がある。」

えええええええええ。。。まぁやっぱそんなもんか。

インターネットだけで情報収集するんじゃなく、本屋に足を運んで表紙を眺めたり、駅の広告とかデジタルサイネージとかそういう物を沢山インプットして、そういう中から時代の流れをキャッチアップしろよってことなんだろうな・・・と僕は思いました。

ちなみにWebの場合、記事ランキングみたいなコーナーを見続けると良いそうです。

なぜなら、突然今までランクインしていなかったものがランクインしたり、View数が上がったりするから。

そういったところからも、時代の流れがわかる。

なるほど・・・!自動車系Webメディアも、そういうところに注目してみようと思いました!

minaめっちゃ変わったよねって話


背景パキッ!特集ドーン!みたいな表紙から、インスタのクリエイティブみたいな物になった。

それは、ユーザーが今慣れているクリエイティブに寄せて行こうということからじゃないか。

たとえばインスタにシェアされたときに、ウォールに馴染むように。

特集名も、何とか大特集みたいなのではなく、名詞っぽい、ソリッドなモノに変わっていった。

ユーザーが変わっていく事に合わせて雑誌も変わっていく…と。

雑誌の変化

・雑誌は1号通してワンテーマになってきている

昔は1特2特・・・と何特集があって~って形だったけど、1号通して共通したテーマでまとめられているケースが増えている。

なるほど~確かに東カレとか、そんなイメージだなぁ。

でも、自動車系の雑誌は違うかも・・・!?

・年齢不詳
年齢ってより、趣味嗜好で繋がるようになってきている。
リンネルとかだと、天海祐希さんが表紙だったり北川景子さんが表紙だったり…

これは年齢で繋がっているのではなく、北欧のものという趣味嗜好で繋がっているよね、という。

・コスメの台頭
コスメ雑誌はカタログ化している。しかも付録がかなり本気の化粧品とか付いてくる。笑

内容はというと、この新商品はいくらでどこで売ってて〜という情報がひたすら載っている。本当にカタログ的。

文字量も多く、雑誌から得られる情報が非常に大切で、ストック性が高いものと言える。

ちなみに・・・美容雑誌、ある程度読者に知識がある前提で話が進んでしまうそう。

そこをもっと初心者向けにできないのか?というのが最所さんの想い。

ファッション系はその辺りが上手で、ココのコレ買っておけば間違いないよーOK~~みたいな。

じゃあ、美容の初心者問題はどうしたら良いの????

うーんこの辺りはクルマも一緒な気がするなぁ・・・取っ付き難いというか、偏見がすごいというか。。。その辺を払しょくしたいから、モタガレが存在するんだけどね!!

で、美容系で言うと、YouTubeやTik Tokがその役割を担っているのかも・・・?という考察がありました。

なるほど。確かにYouTuberさんとかでメイクを詳しく紹介するコンテンツを作っている人は人気ですよね~。

弊社のMotorzチャンネルも、クルマ遊びを本気で楽しんで、初心者にも分かりやすいコンテンツを配信していかなきゃな!そうすることで、弊社のミッションである「世界中にクルマ好きを増やす」という事を実現できるだろうし・・・ね!

Webと雑誌の記事の作り方における違い

・雑誌は無駄がある

前述の通り、読み飛ばしができないWeb。最後まで読んで良いの?を記事の冒頭で分かって貰わないといけない。だから、極力無駄を省く。

しかし、雑誌は無駄がないと成り立たない。

コロッケについて100ページ書かれても胃もたれするから、お新香もあるし味噌汁もあるw(この辺は最所さんのコチラのnoteでも言及されていますね)

・炎上について

雑誌は炎上しにくく、Webはしやすい。それはなんでー??

雑誌はじっくり読み、すぐ発信できないから。

Webは一瞬で発信できるから、我慢せず発信しちゃって炎上する。

時には、タイトルだけ読んで即シェア即炎上・・・みたいなこともありますよねぇ・・・8秒我慢すれば、そういった感情は抑えられるそう。

・雑誌からWebへの遷移は?

QRコードなんて読まなくない?w

検索するって言っても、年齢層が上がればリテラシー下がるし・・・

いきなりECに飛ばすより、LINE@とかLINE MOOKに流した方が逆に購買に繋がりそうとは最所さんの意見。

まぁ・・・個人的には、最近雑誌広告を出させて頂いたわけだけど、LINE@だろうが何だろうが遷移させるのはかなり難しいと思っています。

じゃあなんで雑誌広告やるかって、「モタガレ」って毎号見るな~なんだろ?気になってきた・・・というのを起こしたいからなんですよね。主な目的は。

自動車業界にモタガレ在り!みたいな。

VERYは何がすごいのか

・VERYにハマる訳

井川遥が最高だった(渥美さん談)

編集長のセンス、配慮。言葉選び(思考が浅くない)

ママ雑誌は子供や家族が中心だったが、VERYはママである自分を楽しもうという。子供服が少なかったりもする。主が自分。

読者を出しているようでそんなに出ていない。本当にこんな人いるの???という人を出す。手の届かない人を出してくる。

で、そのVERYと自分の差を感じ、VERYに追いつくためにこれを買おう。とかって感じでモノが売れているのではないか?という仮説を、最所さんは立てていました。

・細かすぎるものを探してくるのがすごい!
ex.授業参観でお父さんが履くスリッパ→1.2万円の皮スリッパ!

うわ、なるほど、確かにそこ考えなきゃな〜!って考えさせて、もうちょい安いやつを探して買う、みたいな。その1.2万円の物自体を買う訳でなく。

そこ悩んでるんだよね〜〜みたいなのをうまく拾ってくる。

だから、購買意欲も湧かせることができる。

これはモタガレもMotorzも頑張らなきゃな~・・・ユーザーの疑問やニーズを上手く拾えているのか?という。

・記事広告の自然さ

VERYは編集記事、特集ベースでの記事広告が入る。だから、記事広告が自然。(光文社系はその辺が上手いらしい。)

これは、マクロで見て(パラパラ~っとめくって)からミクロで(じっくり)見れる雑誌だからこそ?

ちなみに桜川さんがやっていたR25フリーペーパーは、アテンション(ビジネス系の話)→モチベーション(先輩方の話でモチベアップ)→インビテーション(で、週末なにしよっか)という作りになっており、インビテーション部分で特集されているモノに合わせて記事広告が入っていたそう。

とある事情で会社に何冊か当時のR25があったはずなので、読んで確認してみます!

雑誌を面で捉えているかコンテキストとして捉えているか、ということですな。

ちなみに最所さんの思うタイアップの意義とは・・・

編集記事だとここまでのクオリティしか出せなかったけど、スポンサードしてくれて予算が増えたり商品が提供されてとても良い記事になった!というのが大切なこと!

とのこと。

タイアップって聞くと、提灯記事って気がしちゃうし・・・でも本当はそうじゃなくて、スポンサーフィーのお陰でコンテンツが充実するわけで・・・

・テストマーケがすごい

ex.サスティナママという言葉を作ったところ反響よく、もう次の月にはガッツリ特集。

すごいスピード感持ってる。

人気モデルが引退する数か月前の号から、このモデルが出なくなったら売上や反応がどうなるのか?というのをテストマーケするために、どんどんそのモデルの露出を減らして行った・・・

紙媒体なのに、そのスピード感で仮説検証できるのはスゴすぎる・・・僕らも負けていられないっ!

・ママはオシャレできるよ!を伝えてくれる。

産んだら諦めなきゃいけないのかなみたいなのを払拭してくれる。

モタガレもMotorzも、クルマ好きを増やすためには、子育て始めたらクルマを楽しむことを諦めなきゃいけないのかな・・・というようなパパさんたちに、新しいクルマの楽しみ方をご提供したり・・・ということをしていきたいですね。本当に。

・VERYの造語力がすごい件

正解を提示する最たる例、それがVERY。(最所さん談)

ex.「お家外交」

ママ友が家に来るときに、何を着ていてどんなお皿で食事を出して、どんなふうに片付けて…という形で、生活をオシャレに見られたい、恥をかきたくないという欲望がある。

ようするに、国と国とが対話をするような、もはや外交なのです・・・と。

それを表したのが、「お家外交」ということば。

わかるわ~~確かに外交と言われれば、外交っぽいかもしれないwという共感が生まれる。

造語は作るだけじゃなく、みんなが共感できるものでないと市場は出来ない。

雑誌からママ市場を分析する

・注目のママ雑誌

・VERYネイビー(であってるかな・・・?)

→VERYの季刊誌みたいなやつで、VERYを卒業した人、子育てが落ち着いたり終わった人向け・・・

・ママガール

→VERYのフォロワー的な。出てくるモデルさんが一緒で、世帯年収800万くらいの層向け。(VERYは世帯年収1000~2000万とか?)

VERYに出てくるようなファッションを、UNIQLOとかで上手く代用する感じの雑誌で、最所さんはジェネリックVERYと表現していました!笑

・ママへのアプローチに最適なチャネル
口コミが広まりやすく、触れる時間を制限しないもの(やっぱWeb?)

母になるとSNSのタイムラインは追いきれない・・・子ども寝かしつけながらアプリで一気に読んだり・・・

同じくらいの年齢で、同じライフステージの人がどうしているのか。それが気になること。

単に家の中のライフスタイル(収納だとか)を伝えるとかではなく、トータルでのライフスタイルを伝えていく雑誌が必要。

産休のときに何するかとか、生き方のロールモデルとなるものが、今後絶対必要とされる。

★Tee的まとめ★

こんな稚拙な文章を最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます。

このまとめまで飛ばした方も、興味を持ってくれてありがとうございます。

本文中にも書きましたが、今回のイベントで僕が学んだこと、自分の仕事に活かせそうだと思ったことを最後にまとめておきます。

・ユーザーがコンテンツに触れる際の、体験全体の良さ。媒体特性に合わせた見せ方を意識すること。

・インターネットだけで情報収集するんじゃなく、本屋に足を運んで表紙を眺めたり、駅の広告とかデジタルサイネージとかそういう物を沢山インプットして、そういう中から"時代の流れ"をキャッチアップしよう。

・コスメ雑誌、ある程度知識がある前提で話が進んでしまう問題。クルマ業界もそういう節があるので、そこを変えていくとか、払しょくするようなコンテンツを作ることで世界中にクルマ好きを増やして行こう。

・VERYは細かすぎることを拾うのが上手い!モタガレもMotorzも、「確かに言われてみればそれ気になるわ~」ってことを上手く拾って、ユーザーのニーズに応えて行きたいし、クルマ好きを増やして行きたい!

・VERYは造語力がすごい!造語はただ作るだけでなく、共感を生みだすものでなくてはならない。

こんな感じでしょうか!

ちなみにその他で印象に残ったのは、VERYとNewspicsを読んでいる読者同士の相性が良いと思う!という最所さんの言葉。

共通点は、強烈な上昇志向。だから、話しが合うんじゃないかと。笑

なるほど。。クルマ雑誌等以外で、モタガレやMotorzと相性が良い・・・というか何らかの共通点を見つけて他媒体とコラボレーションを実現できたら、クルマ好きを拡大することに寄与できるかもしれないなぁ。と思いました。

はい。

こういうイベントは、行って、学んだことをまとめて、「こうやったら活かせそうだなぁ」と思うだけでなく、"行動"してこそ意味があります。

今回学んだこと、このまとめに書いたことを実現させるよう、早速動いていこうと思います。

やるか超やるか!ですからね・・・!笑

・おまけ

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おみやげにVERY最新号を頂きました。

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最所さんは、この量の雑誌を1か月半ほどで読んでいるそうですよ。

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