魂の男メシ フレンチトースト編
【音声版】
待たせたな!
俺だ。
今日は、引きこもって自炊ばかりしている俺が、おすすめレシピを紹介していくぜ。
料理は旨ければ何でも良い。見た目なんざただの飾りだ。そんな強い思いで、俺はいつも食材たちに向き合っている。
突然だが、アンタは朝メシはご飯かパンかどっち派だ?
ちなみに、俺はオートミールだ。
甘かったな。必ず2択だと思うなよ!
常識を疑えバカヤロウ!
だが、そんな俺も時にはおしゃれにパンをカマしたくなる時もあるんだ。
やはり、パンは良い。何が良いかは分からんがとにかく良い。あの小麦の香り。ほのかなバターの風味。多用なフレーバー。
匂いばかりじゃねえかだって?
そうだ。良い匂いだったら、何でも食えるからな。そんな俺はもちろん、ウンコ味のカレーではなく、カレー味のウンコを食べるタイプだ!
おいおい、こんな汚い話をするために、俺は今日出てきたわけじゃないんだ。とにかくパンも良いってことを言いたいんだ。何と言ってもおしゃれだからな。
どんなに冴えない日常を送っていたとしても、パンと目玉焼きにコーヒーがあれば圧倒的なおしゃれだ。おしゃれがおしゃれを呼ぶ好循環。それがパンの効能だ。
特に俺はパンの中ではピロシキが好きだ。
あれはパン史上最高傑作だと思っている。
めったに食べはしないが、食べる度に毎回興奮している。
やはり包む系の食べ物は良い。中に何が入ってるか分からないサプライズ感。割ってみると、ホクホクと湯気が立ち上り、漂ってくるのはジューシーな香り。そして、頬張ると口の中で旨味が弾ける。最高としか言いようがないぜ。
そんな俺が今回紹介するレシピはフレンチトーストだ。
ピロシキじゃねえのかよ!だって?
ピロシキなんて作れねえよ!
どうやって作れば良いんだよ。
ピロシキはおとなしくパン屋で買うんだ。
それじゃあ無駄話はこれくらいにして、魂を込めたフレンチトースト作りにとりかかろうか。以前にも料理noteを書いているので、ぜひそちらも見てくれ。
・フレンチトースト
フレンチトースト。此奴は何といってもおしゃれ過ぎる。おしゃれの権化とも呼べる存在だ。「学生時代に友人に今日の朝メシ何やった?と聞いた際に、もっとも衝撃を受ける答えランキング」なるものがあれば、堂々の2位に選ばれるであろう代物だ。ちなみに、1位はエッグベネディクトだエッグベネディクトの衝撃を上回るのは、天下のフレンチトーストであっても、層簡単なことではない。
だが、2位に入る時点で相当なものだ。
ケロッグじゃカッコつけられない現実がそこにはある。
そんなフレンチトーストだが、別に発祥はフランスというわけでもないらしいぜ。フランス感が半端ではないが、名付け親はアメリカのフレンチというおっさんらしい。
フレンチトーストの原型自体は、4-5世紀に生まれていて、中世になるとヨーロッパ中で食べられていたらしい。それが、アメリカに伝わり、1724年にジョーゼフ・フレンチという酒屋のおっさんが、フレンチトーストと名付けたらしい。
ということは、フレンチトーストとは「フランスのトースト」ではなく「フレンチおじさんのトースト」ってことだな。
おっさん、ありがとな。
今日も楽しませてもらってるぜ。
さて、それじゃあウンチクはこのくらいにして、フレンチおじさんトースト作りに入ろうか。
まず最重要ポイントだが、食パンを2枚重ねるんだ。そうすることによって重厚感が半端じゃないフレンチトーストを作ることができる。また、重ねるにあたって、大きさを揃える必要がある。そのため、4辺のミミをカットしていくんだ。つまり、計8つのパンのミミと2つの白い部分ができる。そして、これはプチ情報だが、パンの白い部分は内相、ミミの部分は外相と呼ぶらしいぜ!
うん?切ったミミはどうするのかだって?
知らねえよ!!
っていうのは桃で、パン粉にするなり、今回のフレンチトーストと一緒に、焼いて食べても良いぜ。
ちなみに、俺は食パンは超熟の5枚入りを使ったぜ。
1番手に入りやすいし、サイズ感もぴったりだ。
パンを良い感じにカットできたら、内相を2枚重ねてバットに移してくれや。
次はパンの漬け込む卵液作りに取り掛かろう。
これは実に簡単な作業だ。
目を閉じながらでもできるぜ。
ただ、1つだけ気をつけてほしいのは、混ぜ合わせる際に、空気が入らないようにすることだけだ。俺たちが作ろうとしてるのは、ホイップクリームではないんだ。あくまで食パンに浸すための卵液だ。だから、決して張り切って空気を入れてはいけない。空気も読んではいけない。
ボウルの底に、ホイッパーをこするイメージで混ぜると空気が入り込まないようにできるゾ。
そして、いよいよパンひたひたタイムだ。
まずは、パンとパンの間に、卵液をかけよう。そうすることで2枚のパンが繋がるんだ。そこからはもう好きなようにして良い。上からぶっかけてひたひたにし、側面も忘れないようにひたひたのベチョベチョにしよう。卵液がバットに流れ出ると思うが、それも掬ってひたすらかけていくんだ。そうすると、パンは全て吸収してくれる。
吸収してくれたパンたちは、ほのかに黄色がかることだろう。その後は、冷蔵庫で一晩待機だ。まあ1時間くらいでも良いけどな!
そして、いよいよ仕上げだ。
バターだけで焼かないのは焦げ防止のためだ。バターは高音になるとすぐに焦げるが、サラダ油を混ぜることで、それをある程度抑えることができる。そして、火の温度は絶対弱火だ。砂糖や蜂蜜が入ってるから簡単に焦げちまう。焦げたら台無しだぜ。
もちろん逸る気持ちを抑えられないのも分かる。
俺にもそんな時期があったことを否定はしない。
だが、ここで強火にするのは愚の骨頂だ。
良く勘違いしている奴がいる。それは「男たるものいつだって強火で調理しなければならない」という固定観念だ。だが、それは間違っている。焦げくさくて旨いものなんて、この世に存在しない。
真の男はいつだって相手を想った料理を提供する。
それが最も大切なことだ。
まあ俺は料理を振る舞う相手なんていないがな!
じゃあ涙を拭いて完成品を披露するぜ。
そうだ。俺は写真取るのが下手だ。
インスタ映えなんて狙えない男さ。
だが、俺の目に映るものはいつだって映えてるのさ。
それじゃあ次の男メシでまた会おう!
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